2020年6月
■2020年6月29日(第1414号)
- 今国会の成立阻止
- 農民の自家増殖を原則禁止し、多国籍企業の種子支配に道を開く種苗法改定案は、今通常国会で審議すらできず成立断念に追い込まれました。農民、消費者、国民のたたかいの大きな勝利です。
- 田んぼアート田植え
- 6月13、14日に山口県農民連は、岩国市内で今年の田んぼアートの田植えを行いました。今年は子どもたちからの募集で選ばれたオリンピックの絵を断念し、文字「コロナにマケナイ」にしました。13日はポイント打ちと文字の中、14日は周りを田植えしました。
- 東京都知事選挙
- 7月5日投票の東京都知事選が6月18日告示され、広範な市民と野党の共闘候補として宇都宮けんじさん(元日本弁護士連合会会長)が立候補しました。東京農民連が加盟している「革新都政をつくる会」も宇都宮候補を推薦し、勝利のために全力を尽くすことを決めています。
- 世論が方針転換を阻止
- 家畜伝染病予防法(家伝法)の改正にともなって改定作業が進められていた「飼養衛生管理基準」に、5月半ばになって突然、「舎外飼養の禁止」と、それに備えて「畜舎を確保」するとの項目が盛り込まれていた問題で、農水省は6月16日、パブリックコメント(国民からの意見募集)に「放牧中止の文言の削除」を求める声が殺到したことなどを受けて大幅に内容を修正し、これらの文言を削除した新たな飼養基準を正式に策定しました。
- 持続化給付金 Q&A
- Q1 2019年度の途中から就農した場合はどうすればいいの?
- 農のこころ
- 茄子トマト初採りの艶婆の艶
- 給付金・支援金申請で3人が加入
- コロナ禍のもと、価格暴落著しい和牛をはじめ畜産農家や野菜農家など約300人が加入している宮崎県都北農民組合では、持続化給付金をはじめ県や市の給付金や支援金の申請運動に積極的に取り組み、3人の新たな仲間を迎えています。
- 本の紹介/種子法廃止後のたねのゆくえ その2
- たねと食とひと@フォーラムは2019年6月29日に総会と記念講演会を開催。
- 新品種のトマト植え付け/イラスト
- 福島・安達地方農民連は5月28日、トマトの定植作業を行いました。農業の担い手育成事業「ゆいまある」で試作することになった新しい品種のトマトです。現在「ゆいまある」のトマトジュースに使われている品種は「らくゆたか」と「シシリアンルージュ」の2種類ですが、今回試作することになったのは「なつのしゅん」という品種です。
- 「レンゲ」の押し花で癒しを届けたい
- 和歌山県紀の川市の高橋範行さんは有機栽培の米や玉ねぎと、ハウストマトの栽培をしています。今は田植えや晩生(おくて)の玉ねぎ、トマトの収穫にいそしんでいます。玉ねぎの収穫には大阪の飲食店の知り合いが無償で応援に訪れ、無農薬栽培の田んぼでは今年もカブトエビが泳ぎだしています。
- 旬の味
- 和歌山県紀の川市の高橋範行さんは有機栽培の米や玉ねぎと、ハウストマトの栽培をしています。今は田植えや晩生(おくて)の玉ねぎ、トマトの収穫にいそしんでいます。玉ねぎの収穫には大阪の飲食店の知り合いが無償で応援に訪れ、無農薬栽培の田んぼでは今年もカブトエビが泳ぎだしています。
■2020年6月22日(第1413号)
- 20年産 ストップ!米価大暴落
- 6月12日、農林水産省は、新型コロナ感染拡大の影響で2020年産の飼料用米等の取り組み手続きが遅延しているなどとして、取り組み計画等の申請期限を8月末まで、農家ごとの面積確定は10月19日まで猶予することを発表しました。
- 9条田んぼ #NO−WAR&コロナ
- 6月12日、農林水産省は、新型コロナ感染拡大の影響で2020年産の飼料用米等の取り組み手続きが遅延しているなどとして、取り組み計画等の申請期限を8月末まで、農家ごとの面積確定は10月19日まで猶予することを発表しました。
- コロナ対策の持続化給付金 誤った対応・給付遅れ 不満続出
- コロナ対策で持続化給付金が創設されましたが、1カ月たっても給付されない、相談窓口が機能しないなど、大きな不満が噴き出ています。
- 国会閉会で疑惑にフタせずコロナ対策もっと充実を
- 6月17日の会期末を控えて、国民大運動実行委員会など3団体は10日、定例の国会前行動を開催しました(写真)。第2次補正予算の10兆円もの予備費や、コロナ対策事業での不透明な委託費「中抜き」など、安倍政権に対する疑惑と不信が広がるなか、安倍政権は国会閉会による逃げ切りを図っています。行動では、疑惑にふたをせず、国会を延長してさらなるコロナ対策の実施を求めて声をあげました。
- 飼養衛生管理基準の見直し 「放牧中止」規定盛り込み
- 農水省が7月1日公布をめざして見直し作業を進めている、豚や牛などの「飼養衛生管理基準」に、「放牧中止」の項目が盛り込まれていることが5月半ばになって突然、判明。農民連・畜全協は、放牧中止の規定の削除などを求めるパブリックコメント(国民からの意見募集)を送付しました。同様のパブリックコメントは多数にのぼり、事実上の「撤回」に追い込まれるという事態が起きています。
- 農のこころ
- 施肥の効褒めそやされし梅雨の畑
- 災害被災者の新型コロナ感染 二次被害防止の緊急要望/イラスト
- 災害被災者支援と災害対策改善を求める全国連絡会(全国災対連)は5月27日、内閣府などに「新型コロナウイルス感染拡大と自然災害など複合災害対策に関する緊急要望」の提出を行いました。
- #汚染水の海洋放出決定に反対します
- 福島の若者有志でつくるDAPPE(ダッペ・平和と平等を守る民主主義アクション)は政府、東京電力による、この夏の福島第一原発汚染水の海洋放出の決定を止めるために行動しています。原発事故の被害が今なお続く中、「汚染水の処理は海洋放出」という結論ありきで、広く市民の意見も聞かず強引に決定することは民主的なプロセスとは言えません。「勝手に決めるな」と私たちは声をあげることを決めました。
- 今年も子どもたちが田植え “リモート”でやり方を指導
- 山形県の庄内産直センターでは、お米を届けている横浜の苗場保育園の園児たちに事前に苗を送り、田植えの仕方を、インターネット通信を介した“リモート”で指導する取り組みを実施しました。
- 旬の味
- 沖縄・奄美地方に続きいよいよ本州も梅雨入りとなった。長いコロナ自粛の影響で体調を崩した人も多いのではないだろうか。明るい話題は、沖縄県議会議員選挙で辺野古移設反対の議員が過半数を獲得したうれしいニュースだ
■2020年6月15日(第1412号)
- 給付金を申請して営農を守ろう みんなに知らせて活用しよう!
- 新型コロナウイルスの感染拡大による緊急事態宣言が5月25日に全都道府県で解除されましたが、国民生活と地域経済は困難を極め、農業と農民経営にも重大な打撃をもたらしています。こうしたなか農民連は、「被害実態アンケート」を全国に提起し、農民の切実な要求を集めて国や自治体に要請するとともに、コロナ禍から農家経営を守る要求運動として「持続化給付金」制度を農家に知らせ、活用することを呼びかけています。
- ビートすくすく
- 北海道本別町の阿保ちひろさんの家では35ヘクタールの畑で、ビート、小麦、ジャガイモ、豆類を輪作しています。今は夏に向け除草剤の散布作業を行っています。「1日の作業で多いと5〜6ヘクタール散布します。一つの作物あたり2日くらいで作業します」と阿保さんは話します。
- 自給率向上署名3万人分提出
- 国民の食糧と健康を守る運動全国連絡会(全国食健連)は6月4日、衆議院第一議員会館内で「家族農業を守り、食料自給率の向上を求める請願署名」提出のための院内集会を開きました。
- 農家の苦悩に向き合わない ケチケチピンぼけ予算
- 政府は5月27日にコロナ対策の第2次補正予算案を閣議決定しました。
- 農のこころ
- ゆるやかに植田出てゆく余り水
- 医療費控除を申請したら2万5000円戻ってきて大喜び
- 岩手県の西根農民組合では長年、税金学習会に取り組んできました。
- 農家が得する税金コーナー(80)
- 2021年春の大運動に向けた「税金対策部員養成講座」を成功させるためのテキストが6月下旬に発行します。
- 持続化給付金 Q&A
- 新型コロナウイルスの感染拡大で大きな影響を受けた事業者に支給される「持続化給付金」。コロナ禍に負けず、離農者を一人も出さないためにも、多くの農家からどんどん申請し、活用していきましょう。
- コロナ禍で農家民宿は…
- 農家民宿“遊雲(ゆう)の里”(福島県二本松市東和地区)は、4年前の4月下旬にオープンしました。母が野菜の出荷で使っていた土間と、牛がいなくなったままの牛小屋、東日本大震災で土壁が崩れてしまった土蔵をこのまま残しておくのではなく、農家民宿という都市と農村の交流の一つの拠点になるものをつくりたいと思いました。
- 農民連マスクつくりました/イラスト
- 新型コロナは農業経営にも私たちの暮しにも大変な打撃を与えています。トマト農家は、販路の縮小で折角のおいしいトマトを捨てざるをえないと聞きます。
- 旬の味
- 桜前線が最も遅い当地でも、ほぼ例年通り、連休明けに咲き始めた。しかし、ここからが本領発揮で5月の末ころまで寒い日が続き、やっと初夏らしくなってきた
■2020年6月8日(第1411号)
- 種苗法改定反対署名/種苗法改定案「慎重審議」を/1000人分署名手渡し
- 種苗法改悪案に反対する動きが大きく広がる5月27日、農民連と「国民の食糧と健康を守る運動全国連絡会」(全国食健連)は、種苗法改定反対署名の第3次提出行動を行いました。
- 若い農家と地元企業が協力し農業の魅力発信
- 福岡県うきは市の果樹農家、佐々木裕記さんはピオーネのジベレリン処理(種なしブドウを作る処理)と幸水の生育確認に精を出しています。今年、父親から経営を委譲され、梨の栽培面積を増やしました。「梨はJAに全量出荷です。梨で経営を安定させ、ブドウの面積を増やしたい」と佐々木さん。
- 20年産 米価下落止まらず
- 2019年産米の市場価格の下落が止まらなくなっています。
- 「検察庁」「種苗法」など廃案を
- 国民大運動実行委員会と中央社会保障推進協議会、安保破棄中央実行委員会は5月27日、2カ月ぶりとなる定例の国会行動を開催しました。百数十人が参加し、終盤を迎える国会に向けて声を上げました。
- 農のこころ
- 田植すみし水の匂に憩うなり
- 飲食店休業でかつてない深刻な打撃
- 私の職場である豊洲市場(東京都江東区)は、生鮮食料品流通の基盤である中央卸売市場ということで「自粛」の対象にはなりませんでした。したがって形式的には普段通りの営業となっていますが、何しろ飲食店・すし店などが軒並み営業自粛となっており、これまで経験したことのない深刻な状況になっています。
- 新型コロナ対策 Part 4
- 農家が利用できる新型コロナウイルス対策を紹介する連載の第4弾は、国民健康保険料などの減免措置や公共料金の支払い猶予を紹介します。
- 農事組合法人「みんなで」 コロナで売り上げ4分の1に
- 農家が利用できる新型コロナウイルス対策を紹介する連載の第4弾は、国民健康保険料などの減免措置や公共料金の支払い猶予を紹介します。
- 大切に伝えたい郷土の料理 大浦ごぼう/イラスト
- 千葉県大浦地方の郷土料理「大浦ごぼう」を、1週間かかってやっと煮上げました。
- 旬の味
- みかん園は花が終わり、小さな実になり、自然は確実に次のステップへ向かい、農家は除草防除、施肥、かん水準備と休むひまもなく、作業は続く
■2020年6月1日(第1410号)
- 持続化給付金
- 新型コロナウイルス感染拡大、緊急事態宣言の発令で、学校給食、飲食店、宿泊施設などでの営業自粛などの影響が広がり、出荷先の売り上げ減少が深刻になっています。
- 種苗法改定案
- 種苗法改定案について「今国会は断念」との報道がありましたが、5月21日の衆院農水委員会理事懇談会で、自民党筆頭理事が「審議をさせていただきたい」と提案しています。野党は「農民の声も聞くことができないのに種苗法の審議に入るべきではない」と主張し、結論は持ち越されました。
- 検察庁改定案成立を断念へ/権力の私物化許さない
- 「民主主義の底力を示した」――。政府・与党は、特定の検察幹部の定年を内閣の意向で恣意(しい)的に延長することを可能にする検察庁法改定案の成立を断念しました。「国民が声をあげれば政治が動く」ことを劇的な形で示しました。
- 税金対策部員養成講座
- 全国的な税金対策部員養成講座は、4年目を迎えました。今年の春の大運動では、新たに「税金での仲間づくり」を成功させた県連がいくつも生まれました。改めて養成講座の有効性と必要性が確認されました。
- 農のこころ
- コロナ休校解かれ峡湧く棚田植え
- 新型コロナ対策 Part 3
- 農家が利用できる新型コロナウイルス対策の3回目は、牛肉関係の支援策、とくに農家への経営支援策を中心に紹介します。
- 山形地方農民連 青色申告部会を結成
- 山形県の山形地方農民連は5月11日、青色申告部会の発会式と第1回月例記帳会を天童市内で開催しました。
- 農家が得する税金コーナー(79)
- Aさん親子は「春のなんでも勉強会」に訪れ、税務署から贈与税のお尋ねのはがきをもってきました。事務局が話を聞いてみるとAさんは昨年、経営移譲を機に農地と山林の名義を司法書士に依頼し、後継者である子どもに変更したとのこと。その際、司法書士から贈与税については説明もなかったので、はがきが来てびっくりしたといいます。
- 9条花だんを引っ越し
- 4月初めに会員が集まり、国道120号線沿いの群馬県沼田市の伊香原地区に、9条花だんの引っ越しをしました。
- 秋田ふきが収穫期
- 野菜苗の植え付け、豆類の芽出しや移植と次々に春の作業をがんばっていますが、青森県黒石市の畑の一画に育つ秋田ふきが収穫期になり、2回目の刈り取り、ゆで、皮むき、アク抜きして漬ける作業をしました。
- “環境に負担ない暮らし”理想に
新型コロナの今は環境整備にまい進/イラスト2点
- 宮城県村田町の村岡次郎さん(35)は50アールほどの畑で、不耕起の有機栽培による少量多品目の野菜を生産しています。今は白ネギの移植作業の最中です。
- 旬の味
- 昨年12月に中国の一部で確認された新型コロナウイルス。今年に入ると猛威を振るい、あっと言う間に全世界に広がり、世界中を恐怖に陥れました。今、医療現場で働く方々のことを思いますと、ただただ感謝しかありません
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