農のこころ丸山美沙夫
田植すみし水の匂に憩うなり 高木 吉子 俳誌『みすゞ』から。水田地帯は代掻きが終わるといっせいに田植え作業が始まる。田植も今は手植えから田植機が主役で昔のような賑やかな早乙女さんも居ない。たちまち植田になっていく。しかし、植え終えた田んぼは、どことなく水と早苗のほのかな匂いを風が運んでくる。田植を済ませた安らぎの憩いである。
(新聞「農民」2020.6.8付)
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[2020年6月]
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