「農民」記事データベース20200608-1411-10

旬の味


 みかん園は花が終わり、小さな実になり、自然は確実に次のステップへ向かい、農家は除草防除、施肥、かん水準備と休むひまもなく、作業は続く▼次のステップに向かって希望を膨らませて……となればよいが、コロナの影響はすべての業種に及ぶ。わが家も4月から宣伝が出せなくなり、注文が減った。ひ孫は学校が再開され、登校が始まった。休校中の遅れを取り戻す授業が始まるのだろうが、子どもの負担は大きい。その子に応じたスピードを求めたいものだ▼先日、小林文庫設立のニュースが届いた。私も女性部の役員として本部で農民連初代代表常任委員の小林節夫さんに「日々忙しく、役員としての任務が果たせない」と話すと、「忙しいからいいのだ。暇な人は依頼されない」と。「つくってこそ農民」「つくり続けることが農民の役割」。農民魂の塊と思ったものだ▼それから十数年、愛媛と東京の日帰りが続いた。いま足腰の痛みと共存しながら日々、コロナの一日も早い収束を願い、小林文庫設立を祝う。

(孝)

(新聞「農民」2020.6.8付)
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2020年6月

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