「農民」記事データベース20200629-1414-08

本の紹介

種子法廃止後のたねのゆくえ
その2

たねと食とひと@フォーラム2019年総会
記念講演&主要農作物種子法廃止法施行後の
措置に関するアンケート結果報告書


種子法廃止、種苗法改定を考えるヒントに

画像  たねと食とひと@フォーラムは2019年6月29日に総会と記念講演会を開催。

 本書は、2つの講演と報告をまとめたものです。京都大学大学院経済学研究科の久野秀二教授が「農業のあり方、消費者・市民の関わり方を考える」、無肥料栽培家・環境活動家の岡本よりたかさんが「採種権利を守るためにできること〜種は誰のものか?」と題した講演をそれぞれ行いました。

 また、主要農作物種子法廃止後の措置に関する都道府県への2年目のアンケート結果の報告もありました。

 久野教授は、施設園芸、大規模化、輸出志向がもてはやされるオランダ農業でさえ、地域に根差した小規模家族農業の占める割合が大きいこと、農業の持つ多面的機能が再評価されていることを報告しました。

 岡本さんは、農業実践者の視点から、種を採り次世代につないでいくことの面白さや、人と自然が織りなす共同作業の意味を解きほぐすものでした。

 都道府県へのアンケート結果については、久野教授から総評をいただきました。

 種苗法改定が問題になり、種子法廃止後も、各都道府県で種子条例の制定が広がるなか、本書はこうした問題を考えるうえで、大きなヒントを与えてくれます。

 頒布価格 1000円、当会会員価格800円※送料をご負担いただきます。

 申し込み・問い合わせ たねと食とひと@フォーラム Fax 03(6869)7204、Eメール info@nongmseed.jp

(新聞「農民」2020.6.29付)
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2020年6月

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