「農民」記事データベース20200601-1410-04

税金対策部員養成講座

今年も各地で開催を――


税金を仲間作りの力に

 全国的な税金対策部員養成講座は、4年目を迎えました。今年の春の大運動では、新たに「税金での仲間づくり」を成功させた県連がいくつも生まれました。改めて養成講座の有効性と必要性が確認されました。

 農民連本部税対部は、引き続き、税金の自主申告に取り組む組合員20人に1人を目安に、全国で500人を超える税対部員の養成をめざします。同時に、消費税増税や税制改悪など徴税攻勢が強まる中、税金に強い組織づくりのため、現在がんばっている税対部員の更なるレベルアップもめざします。

 養成講座は、「農民連の自主申告運動の原則」の立場を大切にし、農民連の『税金対策の手引き』と『収支記帳簿(税金ノート)』を活用して、農民自らが計算し、自主申告ができるように援助し、農民連の仲間づくり運動を推進する力量の獲得をめざします。単に税金申告の知識習得にとどまらない実践的な内容です。

今年は都道府県や
単組での開催めざそう

 新型コロナウイルスの緊急事態宣言が全都道府県で解除されたとはいえ、今までのようなブロック単位での養成講座の開催はできない現状にあります。そこで、テキストに基づく都道府県単位、単組での養成講座の開催をめざしましょう。

 参加者の中で進行役を決め、参加者みんなで一問ずつ解いて、進行役が正解と解き方を解説し、みんなで理解を深めていきましょう。例題は試験問題ではなく、なぜそういう計算の仕組みになるのかを理解するための教材です。必ず教科書の『税金対策の手引き』の該当箇所を読み直し、さらに理解を深めましょう。

 そのために『養成講座テキスト』の構成を見直し、新たに発行します。第1講座での所得税の基本を踏まえ、その上で、第2から6講座で、10種類の所得、収入・経費の付け方、専従者控除、減価償却、所得控除、税額控除などを学びます。第7から10講座では実際に申告書の書き方を学ぶ中で、確定申告が住民税、国保税、介護保険などに影響することなどを学びます。また第11講座では消費税の基本と簡易課税・一般課税の計算や、申告の仕方を申告書・付表の書き方を含め実践的に学びます。

 今回のテキストは、解説と例題集、模範解答集の2分冊にしたのも特徴の一つです。解答集には解説とあわせて、『手引き』の該当ページを示しており、学習しやすくしています。

 都道府県連及び単組での税金対策部員の養成・配置は急務です。積極的な参加をお願いします。『テキスト』は6月19日発行予定です。早急に「養成講座」の計画をたてましょう。申し込み・問い合わせは各都道府県連にお願いします。

(新聞「農民」2020.6.1付)
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2020年6月

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