2006年11月
■2006年11月27日(第758号)
- 米牛肉輸入再開でBSEフォーラム
- 「ほんとうに大丈夫なの? アメリカ産牛肉の輸入再開」と題して、全国食健連は11月11日、BSEに関するフォーラムを都内で開催。3日前にもアメリカ産牛肉から違反部位の混入が摘発されたとあって、農家、消費者、労働者など、約50人が参加しました。
- 力を総結集し必ず廃案に
- 教育基本法改悪法案の衆院採択が自民、公明両党によって強行され、改悪法廃案に向けたたたかいの舞台は参院に移りました。衆院強行採決に満身の怒りを込めて、農民連も参加する国民大運動実行委員会は連日、国会周辺で、「教育基本法の改悪は絶対に許さない」と抗議行動を繰り広げています。
- 今の農政では国民の食料支えられません
- 農民連女性部は11月10日、当面の農業施策への要望と女性農業者への支援を求め、農水省と交渉し、10県から15人が参加しました。
- “税金の手びき・ノート”できました
- 07年版の「確定申告の手びき」と「農業収入・支出帳簿(税金ノート)」ができあがりました。
- 農のこころ
- 高笑い野沢菜洗う陽の溜り
- 06年お歳暮カタログ
- 農民連ふるさとネットワークが取り組んでいるカタログの「2006お歳暮版」ができあがりました。
- ダイナミックな変革 ニカラグアでも 大統領に左翼政党のオルテガ氏
- 人口500万人のうち7割以上が失業・半失業状態で、多くの国民が貧しさに苦しむ中米ニカラグア。11月8日の大統領選で左翼政党のFSLN(サンディニスタ民族解放戦線)のダニエル・オルテガ氏が勝利。ボランティアで現地に住む福傳潔さん(農民連国際部の福傳さんの父親)が、選挙戦の様子などを伝えてくれました。
- 日経調「農政改革」提言と日本の農業・農民
- 民法の特別法でありながら行政法だともいえる農地法は、第3条の耕作目的の権利移転統制をベースに、農地を農地以外にかえる転用も規制しています。権利移動を伴わない、いわば農家の自己転用が第4条、売買、貸借など権利移動を伴うものが第5条によります。許可権者は4ヘクタール超(1998年以前は2ヘクタール超)のものが農水大臣、それ以下のものが都道府県知事です。ただし、都市計画法上の市街化区域内の農地の転用は、許可不要で届出で足ります。
- 田中正造を偲び大行進
- 足尾鉱毒とたたかい、農民の救済に命を捧げた田中正造の遺徳を偲(しの)び、渡良瀬の自然と環境を守る大行進が11月5日、茨城県古河市で行われました。
- 身近な旬もの食べよう/みどり病院健康まつり 加茂農民組合も野菜テント
- 岩手県農民連は10月29日、新婦人県本部と産直交流会「06年いわて産直まつり」を、花巻市「むらの家」で開催。120人参加しました。
- われもわれもと競い合ってイモ掘り交流会
- 秋晴れに恵まれた10月22日、新潟県農民連下越センターと新婦人親子リズムとの、恒例のサツマイモ掘りが行われました。新婦人からは、例年より多く五十人余り。場所は、白鳥の飛来地で有名な阿賀野市瓢(ひょう)湖の近くの町田拡・県連会長の畑。
- 旬の味
- 「納税者の苦情、不満は積極的に解決する」「納税者の主張に十分耳を傾け、いやしくも一方的であるという批判を受けないよう注意する」などが、税務署員の行動を規定している「税務運営方針」だ。ところがこれを逸脱する行動が大問題になっている
■2006年11月20日(第757号)
- 食糧主権実現の運動は間違いなく前進している!/農民連第17回定期大会のご案内
- 10月28日から11月4日まで、ローマで食糧サミット10年後行動が行われ、農民連から真嶋良孝副会長と福傳活人国際部員が参加しました。行動の眼目は、30、31日に開かれたFAO(国連食糧農業機関)の食糧安全保障委員会特別フォーラムを中心に、FAOが食糧主権実現の立場に立って飢餓根絶にとりくむよう働きかけること。食糧主権の正当性とビア・カンペシーナを含む各国NGOの存在感を大きく示したローマの行動をリポートします。
- 教基法改悪案は廃案に
- 教育基本法改悪案をめぐって、自民・公明の与党が衆議院での委員会採決“強行”をねらうなど、緊迫した情勢のもと、11月8日には、農民連も参加して2300人が手をつなぎ、キャンドルに灯りをともして「ヒューマン・チェーン(人間の鎖)」で国会を取り囲み、“採決の強行許すな! 改悪案は廃案に!”とアピールしました。
- 自給率向上で奮闘を 家族農業の重視を/野菜コーナーを広くにぎやかに
- 全県の農業委員が集まる群馬県農業委員大会が10月18日、伊勢崎市で開催されました。
- 食の安全・安心 自給率向上を
- 全国食健連は10月30日の昼、各地で行っている秋の共同行動(グリーンウエーブ=「食糧の波」)をいっそう盛り上げるため、食の安全と食料自給率向上を求める宣伝・署名活動を新宿駅西口で行いました。
- 農のこころ
- 白菜を縛りて村に定住す
- ハウス燃料が2倍にも 困った
- 石油製品が高騰し、国民生活や営業を直撃するなか、「軍事費を削って、くらしと福祉・教育の充実を」国民大運動実行委員会は11月1日、経済産業省資源エネルギー庁を訪れ、石油製品高騰問題で要請を行いました。
- 食べものに薬効あり
- 喘息(ぜんそく)のお子さんに、藁(わら)をもつかむ思いで飲ませたレンコン湯。発作が起きなくなったと、うれしい便りが届きました。普段の食卓に、もっと取り入れたいですね。
- 日経調「農政改革」提言と日本の農業・農民
- 1970年の農地法改正によって、ヤミ小作からの移行を含めて賃貸借は増えるようになりましたが、さらに借地形態での農地流動化をいっそう図るためとして、市町村の公告にかかる短期の集合的な利用権の設定・終了(農地法第3条の許可が不要で、第19条の自動更新の適用もない)制度が1975年に創設されました。
- いいねえ 自然の味
- 第39回赤旗まつりが11月3日から5日まで、東京都江東区の夢の島公園で開かれ、農民連と農民連ふるさとネットワークは22府県から、会場内の「ふるさと産直通り」に出店しました。野菜や果物、農産物加工品など各地の実りの秋が並び、生産者と消費者が交流しながら、ふるさとの味を堪能しました。
- 旬の味
- 秋、真っ盛り。40年前に比べると、お寺のケヤキの紅葉も初霜も10日は遅い。10月末からは、雨が降っても必ずその晩に強い風が吹いて、翌日は午前中に脱穀できた。この節、そういう風も吹かなくなった。地球温暖化はこのように、季節ごとに小さな現象で実感される
■2006年11月13日(第756号)
- “加入してよかった”
- 長野県飯田・下伊那地方は今、特産のリンゴの収穫や市田柿(干し柿)の皮むき・つるしが最盛期を迎え、農村を秋色に染めています。飯田市を中心とする1市14町村をエリアにする飯伊農民組合は、農民連の旗揚げと時を同じくして結成。この19年間で組合員は35人から120人余へと、3倍以上に成長しました。特に近年は、市内のスーパーのインショップ、長野県産直協を通じた生協産直など、産直や地産地消のとりくみが広がり、組合員の拡大にも弾みがついています。
- バイオ燃料ブーム
- 原油価格の高騰で、自動車用のガソリンや軽油の代役として、大豆やトウモロコシなど植物から作るバイオ燃料が注目されています。石油に比べて安価で、環境にもやさしいと言われますが…。
- サツマイモが学校給食に/年金者一揆“オレンジの波”
- 埼玉・春日部楽農倶楽部のサツマイモが、さいたま市内の小学校の給食に使われることになり、会員ら4人が10月19日、同市立T小学校に納品しました。サツマイモはシチューの材料になり、子どもたちもよく食べたということで、ほっとしました。
- 農のこころ
- 新米研ぐ指よろこべば足らひけり
- 世界的視野で食料主権の確立をめざし、地域で農業と農村を再生する運動を広げ、強固な農民連をつくろう!(1/5)/(2/5)/(3/5)/(4/5)/(5/5)
- 2年ぶりに開催される第17回大会の目的は、2年間の運動の成果を確信に、今日の激動の情勢を踏まえた今後の方針と体制を確立することにあります。特に、(1)草の根から「WTO(世界貿易機関)から食糧主権へ」、「憲法を生かしてこそ農業が守れる」の国民的たたかいを広げること(2)農業構造改革に対じし、安全・安心な生産を拡大し、国民的なネットワークを広げ、農山村を元気にすること(3)地域の生産と運動を担える組織づくりと、新聞「農民」読者を飛躍させることにあります。
- 生ゴミたい肥づくり/南薩の収穫祭「食のつどい」
- 埼玉・春日部市の9月定例市議会に、埼玉県農民連春日部支部(白石一夫支部長)が提出した「春日部市の農業振興を求める請願書」が全会一致で採択されました。
- 日経調「農政改革」提言と日本の農業・農民
- 日経調「提言」が法人企業の参入自由化を求めることは、本質的には農地法の換骨奪胎的改廃を要求していることに等しいことには触れないまま、耕作目的の権利移動に関連して、次のような具体的提案をしています。
- 読者からのお便り
- 「農民」の記事を読み直し確信に/多くの人に読んでほしい「農民」/柿の葉・ヘタに利点あるとは…/黒いカネ疑惑の人が新農水相!!
- 「9条」くっきり大満足/“9条守ろう”思い込め手刈り
- 私たち、愛知・新城農民連の「9条田んぼ」が彼岸花に赤く縁取られ、黒地に黄色の「9」の文字をくっきりと浮かび上がらせています。黒地は黒モミのもち米、黄色はうるち米の「ヒノヒカリ」。期待通りの出来栄えに大満足です。
- 旬の味
- 日に日に寒さが増し、日暮れも早くなってきた。冬支度の準備に追われてもいるが、朝晩の搾乳作業をヘルパーさんに任せて、一晩出かけることにした。いつもは家庭サービスで食事に出かけるのだが、このたびは友人と温泉に。ふと思いついて、他の人にも声をかけることにした
■2006年11月6日(第755号)
- 新しい分析機器導入/農家に活用呼びかけたい
- 移転してスペースも広くなった農民連食品分析センターに新しい分析機器が設置されました。残留農薬を規制するポジティブリスト制に対応したガスクロマトグラフ質量分析計(島津製作所)。いま本格稼動に向けて準備を進めています。
- 憲法生かす連帯 地域で大きく
- 「いま連帯のとき 憲法を生かすくらし・平和・地域」をスローガンに、第8回地方自治研究集会が10月21〜22日、福岡市で開かれ、全都道府県から2500人以上が参加しました。
- 女性白書2006
- 今年度版のテーマは「格差社会と女性」。小泉前政権は「構造改革」の名のもとに、医療、福祉、社会保障制度を破壊し続け、それによってもたらされた貧困や格差拡大を「自己責任」「自助努力」の結果として放置してきました。
- JA八王子とJA町田の
組合長と東京農民連が懇談/食品分析センター募金者氏名
- 東京農民連は10月18日、JA八王子とJA町田を訪ね、各組合長と懇談しました。
- 農のこころ
- 牛蒡(ごぼう)引く土に牛蒡の引く力
- シリーズ/私の食料主権宣言
- 自由貿易主義を旨とするWTO(世界貿易機関)が、発足11年目にして完全に行き詰まっている。なかでも、農産物の輸出入をめぐるルール作りは閉塞(へいそく)状態に陥っている。追いつめたのは世界の民衆(農民・消費者)と発展途上国の運動であり、断罪されたのは輸出大国・多国籍企業の横暴である。
- 日経調「農政改革」提言と日本の農業・農民
- 今回から数回、現在の農地制度の主要な規定とその意味などについて述べながら、それにかかる「提言」の具体的提案について検討していきましょう。
- 日本の米カレンダー07年版できました
- 富山和子さん(水の文化研究所)の「日本の米カレンダー2007年版」ができあがりました。富山さんは、「日本の文化は米づくりの上に築かれ、国土の自然は農民によって支えられてきました。ところが今、農業は危機に瀕(ひん)しています。先祖たちが営々として育んできたこの美しい自然と文化を、次の世代へ送るため、どうしても農業を守りたい。そんな願いをこめてつくったのが、このカレンダーです」と、普及を呼びかけています。
- 枝豆収穫祭/循環型有機農業を学ぶ
- 10月8日、福岡・うきは市浮羽町の清水寺に、92歳のお年寄りから赤ちゃんまで150人が集い、「枝豆収穫祭」が開かれました。
- 食べものに薬効あり
- わが家の千切りキャベツには、レタスがキャベツの3分の1から半量入ります。シャキシャキ感がたまりません。
- 旬の味
- 大阪で解同がらみの乱脈な同和行政の終結を求める世論と運動が高まっている
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