「農民」記事データベース20061106-755-08

日本の米カレンダー07年版できました

心を和ませてくれる美しい農村風景の写真


 富山和子さん制作

 富山和子さん(水の文化研究所)の「日本の米カレンダー二〇〇七年版」ができあがりました。富山さんは、「日本の文化は米づくりの上に築かれ、国土の自然は農民によって支えられてきました。ところが今、農業は危機に瀕(ひん)しています。先祖たちが営々として育んできたこの美しい自然と文化を、次の世代へ送るため、どうしても農業を守りたい。そんな願いをこめてつくったのが、このカレンダーです」と、普及を呼びかけています。

 「日本の米カレンダー」は、今回で十八年目。二〇〇七年版も、奈良・明日香村の「古都の春」や岩手・遠野市の「小さな神様」、長野・佐久市の「畔の大豆」、新潟・旧山古志村の「初雪」など、日本の美しい農村風景の写真が心を和ませてくれます。

 奈良県室生村にある海(かい)神社は、二十年ごとにお社(やしろ)を建てかえますが、昨年の式年造営にあたって、一九九六年版に載った富山さんの詩(左記)が、詩碑となって建立されました。富山さんは、「神社のみなさんが昔のカレンダーに再び命を与えていただいたことに感謝し、多くの方にぜひ参詣に立ち寄ってほしい」と話しています。

故郷といえば
 私たちは
  まず山を思い
山ふところに抱かれた
 民家を思う
山を神とし
 湧き出る水をいのちとして
  米をつくってきた
日本人のこれが原風景
 こころの拠りどころだ

〈サン製作 Tel03(3669)8376まで。定価1300円〉

(新聞「農民」2006.11.6付)
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2006年11月

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