「農民」記事データベース20061106-755-10

食べものに薬効あり

橋本紀代子


潰瘍の妙薬―キャベツ

 わが家の千切りキャベツには、レタスがキャベツの三分の一から半量入ります。シャキシャキ感がたまりません。

 ヨーロッパでは、キャベツは古くから胃や十二指腸潰瘍(かいよう)の妙薬として知られています。キャベツには潰瘍に効くビタミンU(キャベジン)や出血を止める働きのあるビタミンKなどが含まれ、ただれた胃や十二指腸、小腸や大腸などの粘膜の修復や保護をしてくれます。ビタミンUは芯(しん)のところに多く含まれるので、捨てるのは「モッタイナイ」。

 キャベツは、アメリカ国立がん研究所が発表した「がんを予防する効果を持つ可能性のある食品」にもランクされています。普段からキャベツを食べると、カゼを予防する、疲れを除く、歯周病や痛風を予防する、神経のイライラを防止する、老化を防ぐなどの効果が期待できます。

 食物繊維が便通をととのえ、ビタミンCが美肌をつくるというのもキャベツの魅力です。

 授乳中、おっぱいが張りすぎるときには、キャベツの葉を揉(も)んでしんなりさせて湿布します。冷やしすぎずに炎症を抑える手当てです。キャベツ湿布は子どもの発熱にも有効です。おでこに当ててみてはいかがでしょうか?

(新聞「農民」2006.11.6付)
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2006年11月

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