農のこころ丸山美紗夫
新米研ぐ指よろこべば足らひけり 佐藤 麻績 俳誌『人』から。やっと収穫を済ませて炊く今年米である。その作業と家事に携わってきた、農家の主婦の「新米研ぐ」であろう。「足らひ」は、満足の意。その喜び、ほっとした心情が伝わる。小林一茶の句に〈新米の膳に居るや先祖並み〉飯田龍太の句に〈新米というよろこびのかすかなり〉の郷愁とは対象的な作。
(新聞「農民」2006.11.13付)
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[2006年11月]
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