2015年9月
■2015年9月28日(第1183号)
- 被災した農民連会員を訪問 茨城県常総市
- 9月10日に関東、東北地方を襲った豪雨は、茨城、宮城などで、農作物に甚大な被害をもたらしました。農民連本部からもお見舞いと激励、被害状況の調査で現地を訪問しました。茨城に入った吉川利明事務局長、宮城を訪問した農民連ふるさとネットワークの横山昭三参与のリポートを紹介します。
- 各地で田に土砂流入・浸水/豪雨被害救援募金のお願い
- 河川の決壊などで大きな被害の出た宮城県。大崎市、大和町、栗原市などで濁流が家屋や農地を襲い、二人の方が命を落とすなど甚大な被害を受けました。
- 与党などが参院委で強行採決/強行採決は立憲主義の破壊
- 戦争法案が、参院安保法制特別委員会で地方公聴会の委員会報告もなしという史上初の暴挙のなか、9月17日、自民、公明の与党などの賛成多数で強行採決されました。政府・与党は同日夜、参院本会議に法案を緊急上程。民主、共産、維新、生活、社民の各党は中川雅治参院議院運営委員長の解任決議案、中谷元・防衛相の問責決議案を提出しました。
- 緊迫TPP
- TPP交渉をめぐって、9月26日から首席交渉官会合、30日から閣僚会合がアメリカで開催されると報じられています。7月末の閣僚会合が事実上決裂して以後、水面下で事務レベル協議が行われてきました。「アメリカは“大筋合意”が可能と判断」した上での閣僚会合であるとも伝えられています。
- 税制・法制で適切な対応を
- 農民連の都市農業対策部は9月16日、参院議員会館で、農水省から都市農業振興基本法成立後の進ちょく状況についての聞き取りを行い、東京、神奈川、大阪の各都府県から参加がありました。日本共産党の紙智子参院議員も同席しました。
- 農のこころ
- 安曇野は散髪めきて早稲田刈る
- 東電は賠償拒否の結論ありき 営業損害の切り捨て許さない/20ミリシーベルト受忍論は撤回せよ
- 農民連は8月31日、福島原発事故の賠償請求運動の交流会を国会内で開き、10府県の代表者らが参加しました。
- 20ミリシーベルト受忍論とどうたたかうか
- 国、東京電力は今年の6、7、8月と、福島原発事故の賠償切り捨て、打ち切りともいえる方針を打ち出しました。
- もぎたて おしゃべり 夢いっぱい
- 青森県農民連の女性部で9月8日、「ぶどう狩り」交流会をしました。総会以外で県全体の女性たちが集まるのは、2012年以来です。
- この人
- 岡山県岡山市で2015年の6月に就農した野上誠治さん(21)。米とキュウリ、ナスなどの野菜、花き栽培を祖父と2人で切り盛りしています。
- 産直品はやっぱり安心・安全ね
- 新日本婦人の会(新婦人)府中支部の産直交流会&学習会が9月5日に東京都府中市で開かれ、農民連食品分析センターの小田川遥平さんと青年部の渡邊信嗣事務局長も参加しました。
- 旬の味
- 8月、日本母親大会(神戸市)に参加しました。記念講演の石川康宏さん(神戸女学院大教授)は、次のように強調されました
■2015年9月21日(第1182号)
- もう米づくりはできない!/まっとうな価格で販売したい
- 昨年、一昨年と続いた米価の暴落。“こんな価格が続けば来年はもう米づくりはできない”と悲痛な声が広がっています。今年の米価はいったいどうなるのか、なぜ下がり続けるのか。米問題を様々な角度から考えてみます。
- 河川氾濫(はんらん) 米など被害甚大/米つくってメシ食えねえ 国民の主食を守れ 9・29中央行動
- 9月10日、関東地方などを襲った豪雨は河川が氾濫(はんらん)するなど大きな被害をもたらしました。農作物の被害、とりわけ収穫を控えた稲作への被害は甚大です。全国各地でも8月後半からの雨と日照不足で収穫量や品質低下の懸念が広がっています。
- 70年間守ってきた平和を子や孫に手渡せるように
- 「止めよう辺野古新基地建設! 実行委員会」が9月5日、米軍キャンプ・シュワブゲート前で開いた県民集会に、沖縄県南城市から参加しました。南城市「島ぐるみ会議」が結成されて初の取り組みです。
- TPP交渉からすぐ離脱を
- 富山県の小矢部農民連(〓(※)慶輝代表)は8月27日、小矢部市農村環境改善センターでTPP学習会を開催しました。戦争法案反対がヤマ場を迎えようとする中、早稲品種「てんたかく」の刈り取りの時期と重なり、三十数人が参加。農民連の笹渡義夫副会長の講演を聞いて、現在の局面をどうみるか、今後の運動の方向はどうあるべきかを考えました。
- 戦争好きな総理はいらない
- 総がかり行動実行委員会は9月10日、「戦争法案廃案! 国会正門前大集会」を開き、雨の中、4000人が怒りの声をあげました。
- 農のこころ
- 山峡に耀う稲田漢(おとこ)の背
- 戦争法案ノー!/戦争法案反対の思い込めて
- 戦争法案廃案を求めて8月30日に開かれた「国会10万人大行動」に呼応して、全国各地の1000カ所以上で数十万人の人々が立ち上がりました。前号に引き続き、当日の行動と、その後に行われた取り組みを紹介します。
- 敗戦70年目の百姓宣言/敗戦70年目の百姓宣言
- 「敗戦70年目の百姓宣言」にご賛同ください。
- 共同広げ、米を守る政策の実現を(1/5)/(2/5)/(3/5)/(4/5)/(5/5)
- 農協が示している今年産の農家向け支払額(概算金)は、昨年産に比べて500〜一千数百円程度の上昇で、昨年の概算金に追加払いを加えた金額と比較すると数百円程度の上昇でしかありません。さらに2013年と比較すると1000〜2000円程度下回ります。
- 収穫目前の田畑が冠水 実態把握、救援へ全力
- 台風18号の影響で、9月9日から10日にかけて関東地方から東北地方に記録的な豪雨が降り続き、甚大な被害をもたらしています。関東以北では、収穫最盛期を目前に控えた多くの水田が浸水・冠水する被害を受けたほか、ビニールハウスや畑、牧草地なども冠水。収穫したばかりの米の倉庫が被害を受けた地域もあります。
- 岩手県漁民組合を訪ねて
- 東日本大震災からまもなく4年半。震災時には岩手県三陸海岸の浦々の漁村にも想像を超える大津波が押し寄せ、尊い命が亡くなり、たくさんの家屋・船が流され、岸壁は沈下し、護岸は破壊されました。この津波の大きな傷跡がどこの浜にもまだ残る震災翌年(2012年)の1月、県北の洋野町から県南の陸前高田までの漁民70人が、「漁業っていいなと若者が思える組織に」「東日本大震災からの復興と漁業の民主化」「自営業者置き去りの県の復興方策を変える」をスローガンに発足したのが岩手県漁民組合です。
- 築地でええじゃないか!
- 農民連も加わる「守ろう!築地市場パレード実行委員会」は9月6日、東京・新宿駅東口で「築地でええじゃないか!」宣伝とパレードを行い、200人が参加しました。
- 沿岸漁業の振興、漁村再生を
- 7月に結成された全国沿岸漁民連絡協議会(全国漁民連)準備会は8月26、27の両日、水産庁、各政党、全国漁業協同組合連合会(全漁連)を訪問し、沿岸漁業と漁村の再生を求める要望書を提出し、懇談しました。
- 茶農家が元気になれば町も元気に
- 2015年の農民連青年部夏の学習交流会が8月29、30の両日、開催されました。
- 旬の味
- ようやくアイガモ130羽を水田から引き揚げた。土砂降りの中、取り逃がしも。一羽は後日用水路で捕獲。もう一羽は野獣に食べられていた
■2015年9月14日(第1181号)
- 戦争法案絶対廃案 安倍政権すぐ退陣/米つくってメシ食えねえ 国民の主食を守れ 9・29中央行動
- 戦争法案の廃案と安倍政権の退陣を迫る「国会10万人・全国100万人大行動」が8月30日に行われました。北海道から沖縄まで全国で戦争法案と安倍政権への怒りの声があがりました。国会周辺には12万人の参加で膨れ上がり、全国1000カ所以上で数十万の人がいっせいに行動に立ち上がりました。主催は、戦争させない・9条壊すな!総がかり行動実行委員会です。
- 生産者と卸・小売り業者 手携えて農業守りたい/参加者の感想
- 農民連ふるさとネットワークは8月30日、大阪市の大阪リバーサイドホテルで「米屋さんと生産者をつなぐ交流会」(大阪会場)を開催しました。
- 戦争法案 運動広げ必ず廃案に
- 戦争させない・9条壊すな!総がかり行動実行委員会は9月3日、16回目となる国会前行動を行い、2100人が集結しました。
- 台風15号直撃で果樹大被害
- 西日本を縦断した大型台風15号で、ここフルーツの里、福岡県うきは市では、果樹農家を中心に、大きな被害が出ています。
- 町を元気にする懇談会
- 佐賀県農民連は8月30日、多久市納所会館で「町を元気にする懇談会」を開き、30人が参加しました。
- 茨城県西農民センターの税金の取り組みから(3)
- 家族に病人を抱え、過去何年間も市民税が払えず困っていた染谷さん(仮名)は8月5日、茨城県坂東市の収納課を県西農民センターとともに訪れ、話し合いをもちました。
- 農のこころ
- 落し水畦は役目の力抜く
- 集まった 訴えた 広がった
- 国会周辺では8月30日に12万人の「戦争法案ノー」の声が響きわたりましたが、全国でも1000カ所以上で数十万の人が行動に立ち上がりました。
- 旬の味
- 長い夏休みもやっと終わりました。長女あきほ、次女あかりはほぼ毎日、お父さんのお手伝い。田んぼの草引きに追われていました。除草剤をまかないので稲の間に草がぎっしり(汗)。バケツいっぱいとったら15円のお小遣いがもらえるという設定らしく、がんばって作業していました
■2015年9月7日(第1180号)
- 米価暴落に負けないでおいしい米を作り続け消費者にとどけたい/お米屋さんの感想
- 農民連ふるさとネットワークは8月23日、東京都千代田区の全国教育文化会館エデュカス東京で「米屋さんと生産者をつなぐ交流会」(東京会場)を開き、生産者、米屋さん、卸売業者ら約110人が集いました。
- TPP交渉からの撤退を 米価暴落の抜本的対策とれ
- 農民連は8月26日、農水省に対し、米価暴落の抜本対策、TPP交渉からの撤退を求める要請を行いました。
- 岐阜 恵那・中津川農民組合 JAひがしみの組合長と懇談/アベノミクス農政で日本はどうなる!!
- 岐阜県の恵那・中津川農民組合は8月6日、JAひがしみの本店を訪れ、初めて組合長との懇談会を開催しました。参加者は、JA側は足立能夫組合長ほか、専務、企画総務部長の3人、農民組合側は、林弥兵代表以下4人でした。懇談は約40分間行いました。
- 「農協改革」関連法案の参議院採決に抗議する
- 8月28日、参議院本会議において「農協改革」関連法案が自民党、公明党、維新の党などの賛成多数で可決された。法案には、民主党、日本共産党などが反対した。私たちは、この採決に強く抗議する。
- 農のこころ
- 転作の田も視野にあり案山子立つ
- 茨城県西農民センターの税金の取り組みから(2)
- 茨城県坂東市の会員、木村豊さん(仮名)は、母親の朱美さん(仮名)と二人暮らしです。2013年度の確定申告(14年3月申告)で納税義務が生じましたが、豊さんが体調を崩し、病院にかかっているため、所得税を払うことができませんでした。
- 本の紹介/編集 江村薫・久保田栄・平井一男 田園環境の害虫・益虫生態図鑑
- 畑や田んぼの害虫防除に役立つ図鑑を紹介します。
- 戦争法案つぶすデモ@吉祥寺
- 若者憲法集会実行委員会は8月23日、東京都武蔵野市周辺で「戦争法案つぶすデモ@(アット)吉祥寺」を開催し、約1000人が参加しました。
- 「平和のための戦争展」を開催
- 農民連丹後地域センター(京丹後市)を会場に、「平和のための戦争展」が8月7〜9の3日間、開催されました。軍靴や出征時のノボリなどのほか、元自民党幹事長の野中広務さんを通じてアメリカから帰ってきた日章旗も展示され、のべ200人が訪れました。
- 自然の力しっかり生かし無農薬のイチジクづくり
- 8月から奈良県農民連に加入した大和郡山市のIvy(アイビィ)ファーム代表、堀内政雄さんを訪ねました。堀内さんは、11年前から自身のお父さんたちと無農薬のものづくりを始めました。今では、約3町の農地で、無農薬の米、イチジク、さつま芋、キクイモ、キュウリ等を栽培しています。
- 旬の味
- 秋の気配を感じる今日この頃。雨が少なく稲の成長を心配していたが、りっぱに稲穂もおじぎして、収穫を待っています
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