生産者と卸・小売り業者
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産地からの報告に耳を傾ける参加者 |
農民連大阪府連の原弘行会長があいさつし「米の需給と価格を安定させるよう農水省に申し入れている。農政の転換を求める運動とともに、多様な米作り、多様な流通に挑戦し、大手流通資本に対抗して、町のお米屋さんから消費者に届ける準産直米の取り組みを進めている。全国の産地で共同し、より軸足を米屋さんにおいて取り組んでいきたい」と述べました。
来賓あいさつをした奈良第一食糧株式会社の小泉茂社長は「24年産以降外食産業が米の使用量を10%減らしたと聞いているが、米価が下がっても数量を戻したということは耳にしていない。消費の減少、TPP、生産目標数量の廃止、飼料用米の行方など難問は山積しているが、農民連には期待している。生産者のみなさんの元気な姿を、心強く感じている。すばらしい新米を届けてほしい」と語りました。
大阪府米穀小売商連合会の河中義和会長は「米屋が消費者に一番身近にいるが、この一年間、苦しい年だった。みなさんがちゃんと生活できる価格になってほしいし、米屋としても食っていけるようにしたい。農家が一生懸命作った米をしっかりと売っていける小売りになりたいと考えている。」とあいさつ。
農民連ふるさとネットワークからは、米情勢と農民連の取り組み方針についての報告を湯川喜朗事務局次長が行い、続いて、産地からの報告では、「お盆までは天候に恵まれた。穂数も平年より多い」「梅雨入りしてから雨が降らなかったが、生育は早い」「早い稲刈りになる。近年、雪が少なく、越冬する虫が増え、カメムシ対策は重要」(秋田)などの状況が出されました。また、「収量はそんなに取れていない」(千葉・茨城)などの報告もありました。
試食用の米を渡し、「朝日」をPRする岡山の坪井さん(左) |
初めて参加した「日本の伝統食を考える会」の浅岡元子事務局長からは、「米は私たちの大事な主食。厳しい中でおいしいお米を作っている生産者、消費者のために頑張るお米屋さん。ほんとうにありがたいと思っています。『会』として、12月6日に、天満の天神さん(大阪天満宮)で伝統食まつりを行います。なにわの伝統野菜など、ほんものを伝えるおまつりで、おすしや炊き込みご飯などを考えているので、ご参加・ご協力を」と話しました。
交流・意見交換会では、生産者と米屋さんが名刺を交換しながら、作柄や栽培方法などについて交流する姿が各所でみられました。
[2015年9月]
農民運動全国連合会(略称:農民連)
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