「農民」記事データベース20150928-1183-02

宮城県

各地で田に土砂流入・浸水

被害さらに広がる予想
収穫困難な田んぼも

関連/豪雨被害救援募金のお願い


 大崎市西荒井に横山参与が訪問

 河川の決壊などで大きな被害の出た宮城県。大崎市、大和町、栗原市などで濁流が家屋や農地を襲い、二人の方が命を落とすなど甚大な被害を受けました。

 宮城県全体では農地の被害は9000ヘクタールを超え、水田だけでも7000ヘクタールが冠水または浸水したとされています。

 渋井川の堤防が3カ所決壊し、集落が孤立するなど大きな被害を受けた大崎市の西荒井地区。13日には、すでに水が引いた住宅地では家具などを道路に引き出す住民の姿がありました。また、なぎ倒された稲の上には土砂などが流れ込み、収穫は難しい田んぼが広がっていました。土手に上がると渋井川の堤防の決壊箇所がぽっかりと大きな穴を開けていました。大崎市は水田の被害は500ヘクタールに上るとしています。JAなどは浸水した田んぼの米は別仕分けで検査し、保管するとしています。今後被害はさらに広がることが予想されます。

 涌谷町、石巻市、美里町の3市町にまたがり170ヘクタールの水田が広がる名鰭沼(なびりぬま)地区では、見渡す限り、刈り取り直前の稲が穂首だけ水に浮かぶ異様な光景が広がっていました。豪雨でたまった水を隣接する江合川(一級河川)に排出できず、機場も壊れてしまったためです。

画像
刈り取り直前の稲がつかった名鰭沼

 同地域には宮城農民連産直センター代表の黒沢稔さんら3人の会員が5ヘクタール規模で作付けをしていて、被害を受けました。

 安い米価に災害ダブルパンチだ

  黒沢稔さんの話

 ここで6ヘクタールやっている。16日になってようやくポンプが動き出し、水がひき出したが、米がどうなるかが心配だ。安い米価の上にこの災害でダブルパンチだ。


豪雨被害救援募金のお願い
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銀 行  ゆうちょ銀行
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店 番  008
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名 義  農民連災害対策本部

(新聞「農民」2015.9.28付)
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2015年9月

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