豪雨被害

収穫目前の田畑が冠水
実態把握、救援へ全力

　台風18号の影響で、9月9日から10日にかけて関東地方から東北地方に記録的な豪雨が降り続き、甚大な被害をもたらしています。関東以北では、収穫最盛期を目前に控えた多くの水田が浸水・冠水する被害を受けたほか、ビニールハウスや畑、牧草地なども冠水。収穫したばかりの米の倉庫が被害を受けた地域もあります。

冠水し、用水路も破壊された水田（茨城・常総市）		被害を調査する茨城県西農民センターの皆さん

　農民連と被災した県連は、被害の状況の把握と支援に乗り出していますが、避難している会員もいるなど、9月14日現在で被害の全容はまだ明らかになっていません。

決壊した宮城県大崎市の渋井川		ヘドロが流れ込み全滅したハウス（福島・二本松市）

　そんななか、福島県の南会津町では、河川の増水で橋が流され、集落が孤立した南会津農民連の会員のところに、福島県農民連から3人が救援に駆けつけました。道路が寸断され、孤立した集落には歩いて向かい、現地の会員から「歩いて来てくれたの？」とびっくりされる一幕も。

寸断された道路を歩いて支援に（福島・南会津町）

　また、二本松市の佐藤佐一さん（安達地方農民連会長）宅でもビニールハウスが冠水し、トマトやキュウリなどの野菜が壊滅的被害を受けました。さっそく本多芳司事務局長をはじめ地元の農民連の仲間がかけつけ、ヘドロのかき出しなどハウスの後片付けに汗を流しました。