TPP交渉からすぐ離脱を
富山・小矢部農民連
笹渡副会長を講師に学習会
富山県の小矢部農民連(〓(※)慶輝代表)は8月27日、小矢部市農村環境改善センターでTPP学習会を開催しました。戦争法案反対がヤマ場を迎えようとする中、早稲品種「てんたかく」の刈り取りの時期と重なり、三十数人が参加。農民連の笹渡義夫副会長の講演を聞いて、現在の局面をどうみるか、今後の運動の方向はどうあるべきかを考えました。
笹渡副会長は「TPPは各国の利害が対立して、いよいよ漂流する可能性が強まった。日本と世界のTPPに反対する運動が勝利しつつある側面が現れた。オバマ政権と安倍政権は、多国籍企業が最大限の利益を確保できるアメリカ流のルールを押し付けて、これをまとめようとしている」と述べました。
交渉参加12カ国中日本だけが譲歩に次ぐ譲歩で国益を裏切ったことが話されると、会場にはため息が漏れました。「すぐにTPP交渉から撤退してほしい」。参加者の共通の意思となりました。
また、小矢部市議会(9月定例会)に「TPP交渉から離脱し交渉内容の公開を求める意見書」を採択するよう請願することにしました。
学習会に先立って、笹渡副会長と水越久男・県連副会長は、小矢部市のJAいなばを訪問。堂田伸俊総務部長らとTPPや農協「改革」問題で意見交換し、協力して地域農業を守ることを確認し合いました。
※〓は、「いってんしんにゅう」の「辻」。
(新聞「農民」2015.9.21付)
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