2011年7月
■2011年7月25日(第982号)
- TPP参加(1/2)/(2/2)
- 菅政権は7月12日に「食と農林漁業の再生実現会議」を開き、TPP(環太平洋連携協定)参加のための農業構造改革提言(中間提言)を7月中にまとめることを決定しました。
- 農のこころ
- 農といふ一字の重し蝸牛
- 放射性核種分析装置の導入期待しています/放射能測定機器導入募金
- 農民連は、放射性核種分析装置(ゲルマニウム半導体検出器)の導入に向け、広く募金を呼びかけていますが、短期間のあいだに、たくさんの方々から募金が寄せられています。
- 農民連 米政策・震災復旧で農水省要請
- 農民連は7月1日、農水大臣に対し、米政策や大震災からの復旧・復興について要請しました。
- 「あらぐさのつどい」開く
- 千葉県農民連女性部は6月16日、「あらぐさのつどい」を開き、26人が参加しました。
- 遺伝子組み換えナタネ 調査地すべてで検出/栽培農家に大きな脅威 GMナタネ
- 農民連食品分析センターは、2011年遺伝子組み換え(GM)ナタネ自生調査の結果を発表しました。
- 大阪でGMナタネ自生調査報告集会/農民連青年部 夏の学習交流会in和歌山
- 遺伝子組み換え食品いらない!キャンペーンは7月9日、「2011年GMナタネ自生調査の全国報告集会」を大阪市内で開き、各地の取り組みや調査結果が報告されました。
- 旬の味
- 梅雨が明けて真夏到来だが、山に入ると毎日のように雷を連れてにわか雨がやってくる。道沿いには、にわか雨に濡れた満開のアジサイが多彩な花を咲かせ、しばらく楽しめそうだ
■2011年7月18日(第981号)
- 一刻も早く損害賠償せよ/農民連の書式でも払う 東電明言
- 福島第一原発による損害賠償の一刻も早い仮払いを求めて、農民連は7月1日、東京電力本社に要請行動を行いました。
- 7・2緊急行動2万人/原発撤退求め国民大運動を
- 東日本大震災による東京電力・福島第一原子力発電所の事故を機に、「原発なくせ」の世論が広がるなか、農民連、全労連などの各団体・労働組合でつくる実行委員会は7月2日、東京・明治公園で「原発ゼロをめざす緊急行動」を開催し、約2万人が参加しました。農民連は、原発による農産物被害に立ち向かい、放射線による影響を科学的に検証しながら、それに代わる代替エネルギーへの展望を示しました。
- 農家と対話、要求広く聞き
会員・読者拡大で大飛躍を
- 農民連は6月30日、7月1日の2日間、都内で全国代表者会議を開き、当面の活動方針について討議し、運動の前進を誓い合いました。
- 生活・経営の再建を最優先に
- 農民連は7月1日、農水大臣に対し、大震災からの復旧・復興と原発事故による損害賠償の支払い、TPP参加、米政策などについての要請を行いました。
- 農のこころ
- 大青田ぐし縫ひにして夕立去る
- 会員・読者の拡大は楽しい/雑誌「農民」64号できました
- TPP参加反対へ向け大きく動き始めていた時、3月11日の地震と津波、そして原発事故で状況は一転しました。なにもかもが狂ってしまい、地震や原発の恐怖で私も焦燥感に陥りました。
- 迅速に補償されないと
生活が成り立たない/ご協力ください 東日本大震災救援募金/放射能測定機器導入募金
- 農民連女性部は6月21日、農水省に東日本震災にかかわる緊急要請を行いました。要請には部長の久保田みき子さんや、副部長の渡部チイ子さん、福島県農民連の佐々木賀代子さんなど役員を中心に18人が参加しました。
- 農山村の再生可能エネルギーの宝庫(1/3)/(2/3)/(3/3)
- 全国代表者会議で、再生可能エネルギーの研究者で、日本環境学会会長の和田武さん(元立命館大学教授)が、「原発ゼロと、農山村の資源を生かした自然エネルギーへの転換」をテーマに講演しました。その要旨を紹介します。
- 太陽光発電
わが家も導入
- わが家も太陽光発電を導入しました。以前から興味があり、いつかはぜひ設置したいと思っていましたが、なかなか実現しないできました。きっかけは福島原発の事故。家族で話し合っているうちに太陽光発電の導入で衆議一決し、さっそく実施に踏みきりました。
- 見えない恐怖のなかでぼくらは見た
- 見えない恐怖に脅かされて……
- “相あい倚より 村をなし”
栄村(野長)を訪ねて
- 「われら相倚り村をなし」(村歌)―農民運動などで長年お世話になった栄村(長野県)へ、震災のお見舞いにやっと訪れることができた。
- 民主党政権の下でも
憲法改悪の危険性あり/原発事故から何を学ぶか
- 新潟農林水産「九条の会」は7月3日、6回目となる交流集会を新潟市で開催しました。
- 手づくりイカ飯に表情明るく/農業は楽し 魅力広めたい
- 神奈川農畜産物供給センターは6月25、26の両日、福島県南相馬市にある避難所と仮設住宅で、炊き出しと救援物質の提供を行いました。センターの職員や神奈川、東京の新婦人の役員など17人が参加しました。
- 放射能汚染地帯を行く
リポート(3)福島・飯舘村
- 6月29日、福島県本宮市にある県家畜市場で乳牛の競りが行われた。計画的避難地域の酪農家が白河などの牧場に避難させていた子牛や育成牛乳で、飯舘村の酪農家の41頭も競りにかけられた。すでに村内11戸の酪農家は4月末、「休業」を決めていた。
- 旬の味
- 梅雨の終わりが近いのを肌で感じながら、3カ月予報とにらめっこしている。父は日に何度もバケツを片手に鶏に水をやり、姉はインターネットでミストの出る扇風機を熱心に探している。人間用ではなく牛用に。人間は今年も扇風機だけで夏を乗り切るつもりでいる
■2011年7月11日(第980号)
- 原発なくそう!/これ以上、犠牲者出さないよう一日も早く損害賠償してほしい/ご協力ください 東日本大震災救援募金/放射能測定機器導入募金
- 農民連も参加するふくしま復興共同センター(以下、共同センター)は6月25日、「原発なくそう! もう一度自然豊かな福島を」を福島市の中心部にある「街なか広場」で開き、農民をはじめ県内外から1000人余りが集まりました。そして、「政府に対し、原発から撤退する決断をせまり、国民的合意をつくるために運動しよう」「世界に類例のない原発被害を受けた私たち福島県民は、決してあきらめません。すべての県民が力を合わせ、全国に、全世界に呼びかけていこう」と誓い合いました。
- 米の先物取引の試験上場の「認可」決定に強く抗議する
- 鹿野道彦農水大臣は7月1日、東京穀物取引所などが提出していた米の先物取引の試験上場の申請に対して、「認可する」と発表しました。
- 農水省の組織 縮小・改編のなか検査員の鑑定技術の維持向上を
- 農民連ふるさとネットワークは6月24日、都内で「農産物検査機関と検査員の研修会」を開き、約40人が参加しました。
- 米トレサ法で7月1日から原産地表示スタート
- 「米穀等の取引等に係る情報の記録及び産地情報の伝達に関する法律」(「米トレーサビリティ法」)にもとづき、7月1日から、業者間の取引とあわせて、消費者向けに産地情報の伝達がスタートしました。
- 震災復興・社会保障の財源と消費税
- 消費税をなくす全国の会などは6月22日、都内で、「震災復興・社会保障の財源と消費税を考える懇談会」を開き、32団体から65人が参加しました。
- 「TPPってなに?」学習会開く
- 和歌山県農民連は6月23日、紀の川市で「TPPってなに? 医療と農業はどうなるの? 〜現場の声を聴きみんなで考えよう〜」と題して、学習会を開催しました。
- 農のこころ
- 農に嫁す決意の梅を干してをり
- 原発いらない 玄海原発は再稼働するな
- 九州電力の株主総会が6月28日、福岡市にある九電本社ビル前のホテルで開かれました。九電には、佐賀県の玄海原発と鹿児島県の川内原発がありますが、玄海原発は運転を始めてから40年ほど経っており、3号機では日本で初めてプルサーマル発電を行っています。
- 新潟県内の長野県北部地震被災地を視察
- 新潟県農民連は6月22日、県連役員6人で長野県北部地震による新潟県内の被災地を視察しました。あまり報道されていませんが、東日本大震災の翌日、3月12日早朝に起きた長野県北部地震では、震源地の栄村に隣接する新潟県内でも大きな被害を受けました。
- 黒豆1000株苗植え
- 埼玉県春日部市にある「彩食ファーム」の畑で、6月14日から16日までの3日間にのべ24人(見学者も含め)が参加して、「丹波の黒豆」の苗を約1000株植えました。「菜食ファーム」は埼玉農民連・春日部楽農倶楽部(らくのうくらぶ)の会員である根本健美さんの農園で、今年から「大豆畑トラスト運動」を始め、楽農倶楽部が支援しています。
- 旬の味
- 「ホットスポット」という聞きなれない言葉が出てきた。放射線量がそこの地点だけ異常に高いところで、国が「特定避難勧奨地点」として福島県伊達市の113世帯を指定した。避難するかどうかは住民の判断だという
■2011年7月4日(第979号)
- 放射性核種分析装置/放射能測定機器導入募金ご協力ください
- 農民連は、農産物と土壌、農民の健康被害と食の安全に対応するため、食品分析センターと福島県に、「放射性核種分析装置」の導入を決めました。機器本体のほかに周辺整備費や諸経費を含め5000万円の資金が必要です。新聞「農民」(6月6日付)で広く募金を呼びかけたところ、短期間のうちに数百万円の個人募金が寄せられ、高額な募金を申し出ている団体もあるなど、農民連への期待が大きく高まっています。
- 放射性核種分析装置(ゲルマニウム半導体検出器)とは
- 導入しようと計画している「放射性核種分析装置(ゲルマニウム半導体検出器)」とはどういう機器なのか。食品分析センター所長の八田純人さんに聞きました。
- 東電、“居直り強盗”発言/食農市民ネットを結成(MOP5市民ネットの後継組織)
- 福島第一原発事故の損害を話し合う「原子力損害賠償紛争審査会」(以下、審査会)の第8回会合が、6月20日、文部科学省内で開催されました。
- 農業必ず復活させたい
- 6月12日、全国青年大集会のプレ企画「大震災と若者の未来――今、東京で何ができるのか?」が都内で行われ、約140人の青年が集まりました。シンポジウムには、青年の労働問題で奮闘する弁護士の大山勇一さん、元参議院議員の小池晃さん、そして農民連青年部から福島県南相馬市の三浦草平さんが招かれそれぞれ発言をしました。
- 農のこころ
- 懲らしめの名札立てたし休耕田
- 日本から原発なくそう
- 福島県農民連会長の亀田俊英さんは、5月13日から7日間フランスを訪問し、原発災害に見舞われた“FUKUSHIMA”を語り、原発ゼロにむけたエネルギー政策の転換を訴えました。東京電力福島第一原発から20キロ圏内に住んでいた亀田さんは避難を余儀なくされましたが、今は郡山市で生活する毎日です。亀田さんにフランスでの訪問の様子を聞きました。
- 本の紹介/川瀬氾二著 矢臼別の馬飼いと自衛隊
- 本書は、自衛隊矢臼別(やうすべつ)演習場の用地買収に応じず、最後まで自分が開拓した土地から離れなかった開拓農民、川瀬氾二(はんじ)さんが「自分史」とも言うべき、開拓とたたかいの生きざまをつづった内容の本です。
- 浜通り農民連の会員へ関東ブロックの野菜
- 福島・浜通り農民連は6月11日、相馬市と南相馬市の3カ所で、農民連関東ブロックから送られた野菜を会員に配布しました。
- 被災地の子どもたちにお米と笑顔を届けよう
- 「被災地の子どもたちにお米と笑顔を届けよう」―横浜市の保育園と山形・庄内農民連が取り組んでいる支援米。すでに届けている岩手・陸前高田市に続き、6月13日には宮城・南三陸町へ10トンの米を贈るため、横浜から6人の保育園関係者を含め、総勢24人で佐藤仁町長を訪ねました。
- いわき市避難所で炊き出し
- 茨城農民連は6月10日、避難所となっている福島県いわき市の平体育館で炊き出しを行いました。県連から20人が参加し、いわき市で活動しているフォークソンググループ「雑魚塾」の3人も、県西農民センターの呼びかけに応えて手伝いにきてくれました。
- 旬の味
- 湿度80%に30度の暑さが加わり、不快指数も最高潮。この蒸し暑さのなかで、水田の苗はぐんぐん大きくなりしっかり根づく。稲の成長のためならガマン、ガマンとしたたる汗をぬぐう
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