大阪でGMナタネ自生調査報告集会各団体が調査結果を発表
汚染ひろがる両耐性2カ所で“隠れGMナタネ”も遺伝子組み換え食品いらない!キャンペーンは7月9日、「2011年GMナタネ自生調査の全国報告集会」を大阪市内で開き、各地の取り組みや調査結果が報告されました。菜の花プロジェクトネットワーク代表の藤井絢子さんが、廃食油を循環させ地域振興などに貢献しているもようを、チェルノブイリ救援・中部理事の神野英樹さんがウクライナ北部のナロジチで菜の花を栽培して復興に役立てる取り組みを、それぞれ報告しました。 キャンペーン代表の天笠啓祐さんは、カナダやアメリカでGMナタネの広がりにより、有機農業をあきらめる農家がでたり、オーストラリアでは有機農家の畑に隣接するGM農家からの汚染で有機認証が取り消されたりするなどの弊害がでていることを告発しました。 続いて、各団体による今年の調査結果が発表されました。キャンペーン加盟の生協や市民団体による調査では、茨城、千葉、静岡、兵庫、山口、福岡でGMナタネが検出されました。なかでも福岡では、RR、LLの両耐性をもつGMナタネが5検体も検出されました。
生活協同組合コープ自然派事業連合は、奈良県大和郡山市でセイヨウカラシナとセイヨウナタネから遺伝子組み換えを検出しました。 遺伝子組み換え食品を考える中部の会は、三重県鈴鹿市から松阪市までの区間を調査し、RR耐性32、LL耐性37を発見。両耐性も1株見つかりました。また、愛知県豊川市で行った調査では、RR耐性1、LL耐性4でしたが、うち一つは、1次で陰性(遺伝子組み換えでない)または陽性(遺伝子組み換え)に近い擬陽性でしたが、2次で陽性と判定されました。 最後に、「GM作物がなくなるまで、私たちはGM作物の監視を続け、汚染から地域を、地球を、そして未来の世代を守ります。そして原発フリー・GMOフリーな世界を実現するため、手を携え、心を合わせて取り組みます」とするアピールを採択しました。
(新聞「農民」2011.7.25付)
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[2011年7月]
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