みんなと響き合い心ひとつになれる会員・読者の拡大は楽しい茨城・県南農民組合事務局長 小林恭子
被災地の仲間の活躍に励まされてTPP参加反対へ向け大きく動き始めていた時、3月11日の地震と津波、そして原発事故で状況は一転しました。なにもかもが狂ってしまい、地震や原発の恐怖で私も焦燥感に陥りました。しかし、農民連はいち早く救援活動に立ち上がり、それを支える全国の仲間のがんばりに励まされました。また被災地でも、自らの被災を乗り越えて、ちりぢりになった会員や読者を探して避難所を回り新聞を届けていることを知り、勇気付けられました。 6月17日の全国常任委員会では、「8月のお盆までに全国で300人の会員と1000人の読者を増やそう。常任委員は出足早く5部拡大しよう」と誓い合いました。県南農民組合では、6月27日の理事会で、原発事故の影響ででき秋の米の出荷への影響や、「風評被害」による野菜暴落の実態などが出される中、組合員の要求を聞くアンケートや、損害賠償の書き方などの指導を行う「班会・支部会」をすべての班・支部で開くこと。そして、仲間や読者を増やす目標も決めました。
メールに拡大報告たちまち目標達成「まず私自身が増やそう」と決意し、直売所の関係者や友人にすすめ2部増やし、「全国代表者会議までに5部増やそう」と、事務局員や役員に簡単な“仲間づくりニュース”をファクスで送りました。さっそく県南筑波農産センター事務局長の山口徹さんが、米農家から紹介された人を訪ねて組合員に拡大。また、役員さんからも「1部増やした」と連絡がありましたが、全国代表者会議には目標まで1部残して出席せざるをえませんでした。しかし、うれしいことに会議の席に「1部増えた」とメールが入り、目標達成!さらに会議から帰る電車の中で、役員さんからまた「1部増えた」のメール。山口さんも地域の新婦人の方に1部増やし、これで組合員1人、読者7部になりました。 4日間の経験から、拡大は短期間でもやろうと思えばやれると思いました。まず、自分でやる気になること、そしてその思いをニュースやメールで伝え、みんなで共有することで響き合い喜びも倍増です。達成したら心がひとつになって楽しい活動になるので、今後も班会やあらゆるつながりで喜びを独り占めしないよう、がんばりたいと思います。
雑誌「農民」64号できました特集「大震災・原発事故に立ち向かう」![]() 特集は「大震災・原発事故に立ち向かう」。巻頭のカラーページと合わせて、東日本大震災発生以来、農民連が組織をあげて取り組んだ救援活動の中間まとめです。全国から100トン超の救援物資が被災地に送られ、炊き出しも各地で行われました。組織内外から多額の義援金も寄せられています。 また、福島県連の根本敬事務局長が放射能汚染とたたかう農民の苦悩と希望を、茨城県連の村田深書記長は東京電力に損害を全額賠償させる取り組みを報告します。食品分析センターへの放射線分析機器導入計画も取り上げています。 宮崎県の「口蹄疫(こうていえき)」被害から1年。農民連前副会長の村尻勝信さんが家畜衛生の教訓と課題を明らかにするとともに、農民連のたたかいを振り返ります。 青年部の総会から、パネルディスカッションの一部を紹介。現代の若者たちが「豊かな生き方」として農業に注目していることが伝わります。 1月の農民連第19回大会の決定も収録しました。 農民の苦難に寄り添い、希望を語る農民連の姿が鮮やかに浮かび上がる1冊です。組織拡大にもおおいに活用しましょう。
頒価1000円。注文は農民連の各都道府県連か本部まで。15日から発送開始予定です。 (新聞「農民」2011.7.18付)
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[2011年7月]
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