2005年9月
■2005年9月26日(第701号)
- マクドナルド/スローフードCM 食育サイトも!
- 「ファーストフード。そのおいしさや安心は、スローにつくられています」―。ファストフードの大手、マクドナルドのコマーシャルです。同社はホームページで「食育」にかなりのページ数を割いています。なぜファストフード業界がいま、「食育」「スローフード」なのか?
- 総選挙の結果について
- 一、11日に投票された総選挙は、自民党が296議席を獲得、公明党を加えて小泉自公連立与党が3分の2を超えた。政権交代を訴えた民主党は60議席以上減らして大敗し、日本共産党と社会民主党は現状を維持するにとどまった。
- 香港WTO閣僚会議行動へ積極参加を
- 農民連・食健連がとりくむ香港WTO閣僚会議行動への参加申し込み締め切りが迫っています。世界中の農民やNGOと熱く交流し、連帯してWTOの自由貿易主義・新自由主義にストップをかける絶好のチャンス。積極的なご参加を!
- 宮崎県農民連 県に救済策を要請/宮崎県農民連台風14号被害義援金の送り先
- 9月6日から8日にかけて上陸した台風14号は、西日本を中心に深い傷跡を残しました。宮崎県農民連はさっそく組合員の被害状況を調査し、被災者に対して万全の救済策をとるよう県などに要請するとともに、被災した組合員への支援として、1口1000円の義援金を呼びかけています。
- やっぱり、郵政の次は農協!
- 財界主導による「農協解体」は、総合農協がとりくむ信用・共済・経済事業の分離・分割にとどまらず、全農に販売事業をやめさせ、組織の大幅縮小を求め、独禁法を適用させるばかりか、世界の協同組合運動で160年以上守られてきた「1人1票制」の議決権という、協同組合の生命とも言える民主的運営の基本原則さえも侵し、破壊する悪質な協同組合つぶしの内容となっていることが明らかになりました。
- 日本は全頭検査を維持して
- 「アメリカのBSE対策は不十分。日本は断固、牛肉輸入を拒否すべき」――アメリカのジャーナリストで「マッド・カウUSA」の著者、ジョン・スタウバーさんが9月7〜15日に来日、大阪、京都、岩手、東京の4カ所で講演し、のべ500人の聴衆に訴えました。
- 雑誌「農民」55号(05年9月)
- 雑誌『農民』55号ができました。特集は、「WTO・FTAと農業・食糧問題を考える」。
- 9条を守るは最低限のルール
- 農業は、人間の命を守り育てるもの、戦争は人間の命を殺しあうもの、相いれませんよね。農業人として、この国を戦争のできる国にしてはならない、9条をなくしてはならないと強く思っています。「軍隊はもたない、戦争は二度としない」という九条を、すべての人が認め合うことは、最低限のルールでないでしょうか。
- 太陽の恵み丸ごと/「国産レモン果汁100%」静岡 細江農産物供給センター
- 最近、人気が出てきた国産レモン。しかし生産量は、レモンの消費量全体から見ればわずか3%と希少。それを1本当たり4個も使ったぜいたくなストレート果汁です。
- 旬の味
- 今年上半期(1〜6月)の野菜輸入の実績表(財務省貿易統計)を見て驚いた。価格暴落で今年5度の産地廃棄に追い込まれたレタスの輸入量は前年同期比1.6倍。2度の産地廃棄に泣かされたキャベツの輸入量は3倍に急増。ニンジンも3倍だ
■2005年9月19日(第700号)
- 火傷病やっぱり怖い!!/全国食健連05年度全国代表者・活動者会議
- 「火傷病はやはり怖い病気だ」「一般の庭木、街路樹に感染した場合、対応できるのか」――。梨やリンゴなどに壊滅的な被害を与える最重要病害「火傷病」。この問題を考えるシンポジウムが8月30日、青森県藤崎町で開かれました。食と農を守る青森の会が主催し、近隣の農協、自治体、弘前大学農学生命科学部など17団体が後援・協賛しました。
- 新たな「農協改革」攻撃 どう立ち向かうか
- 農業・農協問題研究所は9月3日、東京都内で第58回研究例会を開き、約50人が参加しました。今回のテーマは、「『農協改革』攻撃の新たな局面」。いま、全農あきたの米不正取引事件を契機に、経済事業改革をカナメに全農そのものの改革をせまる動きが強まっています。さらに、小泉「構造改革」のもと、規制改革・民間開放推進会議が「農協は郵政にうり二つ」とばかりに、「郵政の次は農協」と位置づけ「農協改革」攻撃を強めています。
- 鳥インフルエンザ被害 県農業守る万全の対策を/農機ドロボウにご用心!?
- 埼玉農民連は8月24日、「鳥インフルエンザ被害の防止」など18項目の要求をもとに県と交渉を行いました。
- なたね助成事業廃止へ
- 農水省は、「なたね契約栽培推進対策事業」が今年度で終了することから、来年度からあらたに「高品質なたね対策事業」を、来年度の国の予算(概算要求)に盛り込みました。
- ビデオ「ノーモアBSE」反響広がる/「BSEからの警告」食の安全とBSE根絶をめざして
- ビデオ「ノーモアBSE それでもあなたは食べますか―食の安全とBSE根絶をめざして」(製作・全農映)が普及するにつれて、反響が広がっています。
- 本の紹介/三上満著「野の教育者・宮沢賢治」
- 本書は、筆者が、“人びとのほんとうの幸い”を求め続けた宮沢賢治の思想を、今の時代に生かすために書いた本です。
- この人/やりがいある仕事 毎日楽しい
- 「まだまだわからないことがいっぱいでたいへんな時もある。だけど毎日が楽しい」と明るく元気に語ります。今年3月、専従になりました。
- 太陽の恵み丸ごと/「紫蘇(しそ)の儚(ゆめ)物語」(シソジュース)
北海道今金町 (有)うまいベイ「こだわり工房」
- このコーナーでは、農民連ふるさとネット加工部会のネットワークを生かして、全国各地にある、太陽の恵みをギュッとつめ込んだこだわりの加工品を紹介していきます。
- 料理/キュウリのしょう油漬け
- 最盛期のキュウリは、「もう、いらない!」ってくらい採れてしまうもの。わが家の家庭菜園には3本植えてありますが、正直言って食べきれないほど採れます。そして、こういう時期は、ご近所からのいただき物もキュウリだったりします。
- 旬の味
- 政治に怒りをぶつけ、周囲の人々とは仲良く」―総選挙の目前に藤枝農民組合の組合長が語った言葉だ。近年の政治への無関心と人間不信という傾向のなかで人間と社会の在り方を考えさせられる一言だと思った
■2005年9月12日(第699号)
- もう一つの流れ“準産直米”を広げよう
- 「農家がどんな思いで米づくりをしているのか、米屋さんを通じて消費者に伝えていきたい。政府の『米改革』で厳しい米情勢だからこそ、農民連の出番」―。作る農家の顔が見えるお米を、卸やお米屋さんを通じて消費者に届ける準産直米の運動に取り組んでいる農民連ふるさとネットワークは8月28日、東京都文京区で「米屋さんと生産者をつなぐ交流会」(東京会場)を開催。過去最高の105人の米業界関係者が出席するなど、参加者は200人を超えました。
- 火傷病 日本の防除策は?/農民連町田支部が発足
- りんご、梨などを冒す最重要病害である火傷病。これが万一、日本に侵入した場合、どのような防除対策がとられるのか―。農水省は火傷病検疫措置の「改正」案について国民の意見(パブリックコメント)を募集しましたが、これに対する同省の見解は国内2次感染の恐れが懸念されます。
- 全農研が第35回総会/地域との結びつき重視/食品分析センター募金者氏名(敬称略)
- 農業教育に携わる教員や研究者で組織する全国農業教育研究会(全農研)の第35回総会が8月7、8の両日、静岡県伊東市で開かれました。
- 9条パン食(は)みて8月平和の句
- 東京都町田市金森の「あゆみ俳句の会」は、被爆60年、太平洋戦争終結60年の8月10日、「九条の会・金森」の後援で、「平和を詠む俳句会」を開きました。
- アメリカBSE問題/危険な牛は検査しないって
- 茨城県西食健連は8月21日、八千代町で「BSE訪米調査報告集会」を開催。緊急の呼びかけにもかかわらず、約30人が参加。消費者や自治体関係者など、農民センターの会員以外の参加者が目立ち、あらためてこの問題への関心の高さを実感しました。
- 10月30日からタイ農業視察/生消研が参加者募集
- 食糧の生産と消費を結ぶ研究会(生消研)は、この秋、FTA・EPA締結で注目されているタイ国の農業視察を企画、参加者を募集中です。
- 本の紹介/シェルドン・ランプトン、ジョン・スタウバー共著『隠されている狂牛病』
- この本の原本は、97年にアメリカで出版された『MAD COW(狂牛病)USA』。著者は、BSEに汚染された牛肉をエサとして与えたために大量発生したと考えられる「伝染性ミンク脳症」(TME)の調査・研究を紹介。「すでにこの危険な小惑星(BSEのこと)は、アメリカのどこかに衝突した可能性がある」と警告しています。
- シリーズ直売所 北から南から/畑と食卓といのちを結ぶ 千葉・船橋市「味菜畑」
- 「新鮮・安心・おいしさを求めて産直30年の経験を生かしたい」―千葉県農民連の船橋農産物供給センターは8月18日、念願の直売所「味菜畑(あじさいばたけ)」をオープンさせました。
- 三連水車夏まつり
- 福岡県朝倉町で8月20、21の両日、暑い日差しのなか、「三連水車夏まつり―魚のつかみどり大会」がありました。日本で唯一の現役の三連水車の近くの放水路では、アユとウナギが一万匹以上放流され、つかみ取りには1回あたり200人ほどが参加、総入れ替えが計10回、見物する人もその倍くらい。
- 旬の味
- これまでとは様子が違うと思わせた選挙も、よく見ればすべてはアメリカの手の内だとわかった
■2005年9月5日(第698号)
- 大増税ストップ!! 推進派に総選挙で審判を
- 庶民大増税が、総選挙の大きな争点の一つになっています。庶民増税派にきびしい審判をくだし、これをストップさせましょう。
- 財政破綻のツケ 国民に押しつけるな
- そもそも、なぜ庶民大増税なのか。小泉・自公政権や民主党など庶民増税派の政策・公約は、庶民には大増税を押し付けながら、大企業・大金持ち減税には、いっさい手をつけようとしないのが特徴です。
- 郵政の次は農協解体
- 経済財政諮問会議と規制改革・民間開放推進会議は、いずれも「小泉改革」の戦略推進本部として首相官邸に設置された財界代表・御用学者などで構成される政策提言機関です。
- 演劇/こまつ座第78回公演「小林一茶」
- こまつ座が上演する「小林一茶」は、井上ひさしの代表作品のひとつに数えられている、作者ならではの趣向をこらした舞台です。
- 食品安全委員会 審議の特徴と行方(下)
- 厚労・農水の両省は、「日本向け輸出プログラム」にそったアメリカ・カナダ産牛肉の安全性の評価を、食品安全委員会に諮問しています。この「プログラム」は、(1)すべての牛からSRM(特定危険部位)を除去する施設で製造された牛肉のうち、(2)牛の月齢が20カ月齢以下だと証明できるもの、あるいは肉質がA40以下と判定されたもののみ輸出を認めるというものです。
- 空知産直フェスタ 北海道
- 空知中央農民組合と空知産直センター、新日本婦人の会北海道本部が共催する第17回産直フェスティバルが8月6日、美唄市で開かれました。新婦人の親子、新聞「農民」読者と組合員、合わせて332人が参加。収穫作業を体験し、野菜・果物の試食・即売会、ゲーム、クイズと、楽しい一日を過ごしました。
- 挑戦しますヨ 白菜・ダイコンづくり
- 「どしどし作って、どんどん売ろう」と、今年3月に発足した埼玉・春日部楽農倶楽部(高橋晃会長)。最初の取り組みとして作ったサツマイモは順調に生育し、収穫を待つばかりとなっています。当初10人だった会員も毎月増えていまでは28人に。8月9日には、同市内にある農民連直売所「夢いちば」の2階で、これまでの経過を踏まえて今後の取り組みについて話し合い、秋・冬野菜の白菜やダイコンに挑戦することを決めました。
- 茨城県西食健連が輸入食品見学ツアー
- 茨城県西食健連は8月4日、横浜港輸入食品見学ツアーを開催。子どもも含めて35人が参加しました。
- 食の専門誌の記者が取材にやってきた!!
- 食の専門誌「epi」(文榮出版社)の記者、晴野真由美さん(フリーライター)とカメラマンの井下良治さんが、8月3日、福岡・みのう農民組合に大豆の取材に来ました。「元気なごちそうのススメ」というシリーズの最後を大豆で締めくくりたいとのことです。
- 旬の味
- 私の住む岐阜県可児市で8月21日、市議選が行われた。暑いお盆の最中、しかも総選挙の目前とあって、これまた熱いたたかいになり、私の応援する冨田牧子さん、伊藤健二さん(ともに日本共産党)が当選した
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