本の紹介シェルドン・ランプトン、ジョン・スタウバー共著『隠されている狂牛病』安全とうそぶく巨大食肉企業、業界利益守る米政府を鋭く批判
この本の原本は、九七年にアメリカで出版された『MAD COW(狂牛病) USA』。著者は、BSEに汚染された牛肉をエサとして与えたために大量発生したと考えられる「伝染性ミンク脳症」(TME)の調査・研究を紹介。「すでにこの危険な小惑星(BSEのこと)は、アメリカのどこかに衝突した可能性がある」と警告しています。 また、「私たちはもう百年も牛に牛をエサとしてやってきたが、今まで何も問題が起きなかった」とうそぶくレンダリング業界や巨額の広告費を使って「アメリカの牛肉は安全」と国民に思い込ませている巨大食肉企業、これら業界の利益のために大きな抜け穴のあるBSE対策しかとらない政府を鋭く批判。「役所と業界の癒着が生んだ不手際、無責任、怠慢を見ると、はたして政府機関には問題を解決しようという意思があるのか、また実際にそうする能力があるのか疑わざるをえない」と指摘しています。 本書は、輸入解禁を迫るアメリカの圧力を押し返すうえで、最良の武器です。(道出版、1600円+消費税)
ジョン・スタウバー氏初来日! BSE講演会「どうなってるの? アメリカのBSE対策」 ▼日時 9月13日午後6時半〜8時半 ▼場所 豊島区立勤労福祉会館(池袋駅西口徒歩7分) ▼弁士 ジョン・スタウバー氏 ▼資料代 1000円 ▼問い合わせ 全国食健連 TEL03(3372)6112
(新聞「農民」2005.9.12付)
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[2005年9月]
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