「農民」記事データベース20050905-698-08

茨城県西食健連が輸入食品見学ツアー

横浜港へ


何年も山積みされた食材ただよう異臭に逃げ出す

 茨城県西食健連は八月四日、横浜港輸入食品見学ツアーを開催。子どもも含めて三十五人が参加しました。(写真〈写真はありません〉

 ポリ容器に入っているとはいえ、炎天下に山と積まれたおびただしい数の塩蔵野菜。「ここにあるのは検査済みのものばかり。五年置こうと、十年置こうと、今後、検査されることはなく、形さえ残っていれば商品となるものです」という港湾労組の奥村芳明さんの説明に絶句する参加者。テント倉庫に入ると、暑さでよりパワーアップした、なんとも形容しがたい異臭に、思わずハンカチで鼻を押さえて退避する人が続出しました。

 「『日本人が食べるもので輸入されないものはない』とまでは言えないが、ほとんどのものが輸入されている」と奥村さん。人毛や蚕のふんまで輸入され、意外な使われ方をしていることを聞き、腹が立つやら気分が悪くなるやら…。

 一緒に参加した池田公子さんは「“食”という字は“人を良くする”と書くと教わったけど、何年も山積みの輸入食材では心も体も病んでいきそう。自分自身と子孫のためにスローフードの精神で安全なものを作り続けたい」と語っていました。

(茨城県西農民センター 久保幸子)

(新聞「農民」2005.9.5付)
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2005年9月

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