「農民」記事データベース20050926-701-04

台風14号 出荷目前の花・農機具大被害、床上浸水

宮崎県農民連 県に救済策を要請

被災会員への支援呼びかけ

関連/宮崎県農民連台風14号被害義援金の送り先


 九月六日から八日にかけて上陸した台風14号は、西日本を中心に深い傷跡を残しました。宮崎県農民連はさっそく組合員の被害状況を調査し、被災者に対して万全の救済策をとるよう県などに要請するとともに、被災した組合員への支援として、一口千円の義援金を呼びかけています。

 宮崎市では、浄水場が冠水し、今も断水状態が続いています。市内の花農家、押川義美さんは、お彼岸にむけて育ててきた出荷目前の花が、すべてダメになりました。ビニールハウスを襲った洪水は、背丈を超える高さまで上がったそうです。ハウスのなかは、花の苗とポットが散乱して無残な状態でした。(写真下〈写真はありません〉

 同じ花農家の押川重信さんは、後片付けをしながら、「目の前にある花しか残りませんでした。もうすぐ出荷だったのに、予定していたお金が入らない」と、くやしさをにじませて窮状を訴えていました。

 国富町の松元忠士さんのところでは、コンバインやトラクター、田植え機などの農機具が水に浸かりました。松元さんは「修理を頼んでいるけど、なかなか来てくれない。たぶん他の農家でも、多くの農機具が壊れているのだろう」と言います。この農機具の修理代だけでも大損害です。また、同町嵐田地区に住む組合員のほとんどが、床上浸水する被害を受けました。

 宮崎県連・中央農民組合の山内澄夫書記長は、「農民組合として県や市にみなさんの被害状況を伝え、救済を訴えるとともに、私たちでできる限りの支援にがんばります」と、農家を勇気づけて回っています。

(宮崎県農民連 来住誠太郎)


宮崎県農民連台風14号被害義援金の送り先

 郵便振替02070‐9‐10342 宮崎県農民組合連合会

(新聞「農民」2005.9.26付)
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2005年9月

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