アメリカBSE問題危険な牛は検査しないって茨城県西食健連が訪米報告会
石黒食品分析センター所長報告茨城県西食健連は八月二十一日、八千代町で「BSE訪米調査報告集会」を開催。緊急の呼びかけにもかかわらず、約三十人が参加(写真〈写真はありません〉)。消費者や自治体関係者など、農民センターの会員以外の参加者が目立ち、あらためてこの問題への関心の高さを実感しました。訪米調査に参加した石黒昌孝・農民連食品分析センター所長の報告の前に、ビデオ『ノーモアBSE』を上映。食い入るように見ていた参加者からは時折、不安や憤りの混じったため息がもれていました。 石黒さんは、アメリカ産牛肉のズサンな検査体制を告発。「BSEが出ては困る企業が検査する牛を決めるので、明らかに危ない牛は検査から外される」「感度が高いウエスタン・ブロット法という検査はやりたくないというのが、アメリカの政府や企業の本音だ」と報告。会場からは、あきれたような失笑とともに、「アメリカは日本の消費者に牛肉を買ってもらう立場なのだから、安全なものを供給するために努力するのが当たり前。“リスクも一緒に輸入しろ”と言わんばかりの姿勢はどう考えてもおかしい」といった怒りの声があがっていました。 参加者からは「危険な牛は検査しないというのにびっくりした。『自分が食べなければよい』という問題ではない。自給率の向上をはかり、輸入を減らすべき」などの感想も寄せられ、食健連ではこれを機会に各地で学習会を開いていきたいと考えています。 (茨城県西農民センター 久保幸子)
(新聞「農民」2005.9.12付)
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[2005年9月]
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