2023年12月
■2023年12月18日(第1582号)
- MA(ミニマム・アクセス)米の赤字 過去最大の674億円に/休刊のお知らせと新年号のお届け
- 食料安定供給特別会計の22年度ミニマム・アクセス(MA)米の運営損益が、前年の474億円から200億円も増加し、674億円となり、過去最高の大赤字となりました。また、MA米輸入開始以来(1995年〜2022年)の「赤字」総額は6351億円にも上ります。
- 担い手支援を農民連運動の柱に
- 福島県農民連は11月11日、農業総合センター(郡山市)で担い手支援研修交流会を開催し、40人が参加しました。今年6月には同様のテーマでシンポジウムを開催したところ、会場いっぱいの90人が参加し、就農者、担い手に対するサポートへの期待と要求が強いことを実感しました。そこで今回、具体的な担い手の支援には何が必要かを学び交流する会を準備しました。
- 農民連北陸ブロックが交流会
- 農民連北陸ブロックは11月19、20の両日に新潟県十日町市で交流会を開催しました。32人が参加し、来年の全国委員会にむけて要求と仲間づくりの前進で取り組むことを確認し合いました。
- グリーンウエーブ行動
- 11月15日、山形市の山形農業協同組合本店駐車場で、山形食健連グリーンウエーブ集会を開催し、山形農協職員約30人、山形食健連加盟団体・県食健連からは25人以上の計約60人が参加しました。
- 農のこころ
- 着膨れて後ろ明りの牛飼夫
- 検査で安全・安心な国産小麦を消費者へ
- 国産小麦の一部から基準値(1ppm)を超えるデオキシニバレノール(赤かび病によるかび毒の成分、略称DON)が検出されたと報道されています。それにともなって流通販売や学校給食などの現場では回収が行われて影響が出ています。
- 農家のための税金コーナー(45)
- 今年からインボイスの対応で消費税の簡易課税を検討している方もいると思います。通常、簡易課税の適用を受けるには「消費税簡易課税制度選択届出書」を、簡易課税を受ける課税期間開始の前日に提出する必要があります。2024年から簡易課税にする場合は、23年12月31日までに提出する必要があります。
- 3年ぶりに収穫祭開く
- 新型コロナ感染が落ち着き始めたことで、石川農民連と新日本婦人の会石川県本部は、2020年以来の収穫祭を11月5日、金沢市平和町会館で開催しました。
- 遊休農地活用、自然農法でナタネを栽培
- 群馬農民連の会員で甘楽町の強矢(すねや)義和さん(合同会社・農業生産法人菜の花プロジェクト甘楽代表)は、遊休農地を借りて、農薬、化学肥料を一切使用せずに自然農法でナタネを育てています。
- 旬の味
- 今、世間で話題沸騰中なのがチャットボットと呼ばれるオープンAI(人工知能)だ。簡単に言うと、誰でも簡単に使えて、指定の単語を入れると答えてくれるというアプリだ
■2023年12月11日(第1581号)
- 地域の農業をどう守るのか
- 「夫が脳梗塞で倒れて稲刈りができない。何とか助けてもらえないか」――。福島市内の米農家の会員から福島県北農民連に連絡が入ったのは今年10月初めでした。単組として福島県農民連と協議・連携し、援農支援することを決めました。
- 食料自給率向上に向け保育園でも署名の推進
- 小雀みどり保育園(神奈川県横浜市)の本間正理事長から、「食料自給率向上を政府の法的義務とすることを求める請願」署名活動への思いが寄せられましたので紹介します。
- 農民連を大きくして、農政変えよう
- 11月23、24日に宮城県松島町で第39回東北農民運動交流集会が開かれました。4年ぶりのリアル開催で、東北6県から82人が参加。
- 消費税廃止各界連絡会宣伝
- 消費税廃止各界連絡会は11月24日、東京・新宿駅南口で宣伝行動を行い、6団体19人が参加。世界の107の国・地域で消費税に相当する付加価値税の減税が行われており、日本でも所得税より消費税の減税を実施させようと訴え、インボイス廃止、消費税減税を求める署名32人分が集まりました。
- 「パレスチナに平和を!緊急行動」
- 「パレスチナに平和を実行委員会」と総がかり行動実行委員会は11月29日、パレスチナの平和と即時停戦を求め、東京・新宿中央公園で集会を行い、区役所前までの約2キロメートルをデモ行進しました。
- 農のこころ
- 農寂ぶる田に風ぬけて十二月
- 第68回日本母親大会 山口
- 「大軍拡、憲法改悪NO! いのちとくらしを守る共同を大きく」「核も、基地も、原発も、戦争もない平和な未来を子どもたちに」――第68回日本母親大会が11月25、26の両日、山口県山口市で開催され、オンライン視聴を含めて1万2000人が参加しました。
- 浜岡原発の再稼働許さない
- 11月19日、澄みわたる秋空のもと、静岡市の駿府城公園で中部電力浜岡原発の再稼働に反対し、今すぐの廃炉を掲げた「ひまわり集会inしずおか」が開催され、650人が集いました。
- 地産地消とアグロエコロジーで学校給食を地域再生の力に(1/3)/(2/3)/(3/3)/学校給食について考えるオンラインシンポジウム/イラスト
- 地場産農産物使用、食材の有機化、無償化など、学校給食を充実させ、アグロエコロジーで地域を再生させる取り組みが各地で広がっています。千葉県佐倉市と東京都日野市の実践例と、給食無償化運動のバージョンアップについて、島根大学法文学部の関耕平教授のコメントを紹介します。
- ノーモア原発公害市民連絡会が発足
- 昨年6月17日、最高裁判所は、福島原発事故被害者が東京電力と国に賠償と原状回復を求めた4つの裁判で国の責任を認めない判決を出しました。
- 2023冬季カタログ受け付け中
- 「農民連ふるさとネットワーク2023冬季カタログ」の受け付けが始まりました。
- DVD「節夫文庫の開設と節夫90年の足跡」
- 激動の中、「農」というひとすじの道を歩んだ農民連初代代表常任委員、小林節夫さんの生前の足跡を振り返るパンフレットとDVDを発売中です。
- 農家のための税金コーナー(44)
- 10月から強行されたインボイス(適格請求書)制度導入で、来年3月の申告では、今年10月〜12月分の消費税申告が必要な農家が増えています。ところが、「直売所から言われたから登録をした」「簡易課税って何のこと?申告なんて知らなかった」という声が相次いでいます。
- 消費税引き下げ・インボイス廃止
- 消費税廃止各界連絡会は11月29日、「消費税を5%以下へ引き下げること」と「インボイス制度を廃止すること」を求める請願署名2万9865人分を国会に提出しました。農民連から藤原麻子事務局長が参加しました。
- 岸田政権の悪政転換を
- 国民大運動実行委員会など3団体は定例の国会前行動を11月22日に行い、150人が参加しました。
- 新鮮な有機野菜を毎週届ける
- 宮城県仙台市太白区秋保(たいはくく・あきう)にある「くまっこ農園」は露地とハウス合わせて1・6ヘクタールで農薬・化学肥料不使用の野菜を年間通して作っています。
- 旬の味
- 実りの秋、稲に始まりソバ、大豆、根菜、葉物、ユズなど忙しく収穫中。そんな中で新婦人の皆さんのソバ打ち体験会に参加。講師の丁寧な指導で私も含め皆さん上手に仕上がり、打ち立てをゆでて新そばのおいしさを堪能
■2023年12月4日(第1580号)
- 「誰一人ひもじい思いをしない」国づくりを
- 農民連がいま取り組んでいる「食料自給率向上を政府の法的義務とすることを求める請願」署名について、岡山大学名誉教授の小松泰信さんに寄稿してもらいました。
- 埼玉東部食健連が設立総会
- 11月19日に、埼玉県春日部市のコミュニティセンターで埼玉東部食健連の設立総会と、収穫祭「おひまち」が約50人の参加で行われました。
- 新農業基本法の学習会
- 消費者と農家の共同で食料自給率を向上させようと、千葉県農民連の北総農民センターは「新農業基本法の見直しで何が変わるの?」と題した学習会を3つの地域(香取市の旧佐原市と旧山田町、多古町)で開き、のべ91人が参加して自給率向上署名を123人分集めています。
- 輸入に頼る日本の食と農危機打開へ 現状を広く宣伝
- 11月19日に兵庫食健連主催の学習会が神戸市長田区で31人の参加で開催されました。「アグロエコロジー宣言(案)と食と農の危機打開に向けて」と題して全国農民連会長・長谷川敏郎さんがお話ししました。
- 中国ブロック交流集会
- 11月12、13の両日に農民連中国ブロック交流集会が鳥取県米子市で開催されました。参加者は72人。今大会はコロナ禍の影響で延期も含め、7年ぶりの鳥取県での開催となりました。初日はアグロエコロジー研究家の吉田太郎さんと全国農民連政策責任者の真嶋良孝さんが講演しました。
- 農のこころ
- 雪来るか藁着せ妻の寄せ野菜
- 米の消費拡大と農家所得向上へ
- 愛媛県農民連は11月15日、県知事あてに、農家への経営支援等の要請書を提出し、県農林水産部と1時間半懇談しました。県農水部からは、農政課長をはじめ担当職員20人ほどが対応しました。
- 高温障害と豪雨被害の減収対策 小矢部支部が市長に要請
- 富山県農民連小矢部支部は11月17日、小矢部市の桜井森夫市長に、高温障害と減収による農家の収入減少対策、豪雨による2次災害への支援を要請しました。
- 海洋放出止め真の復興を
- 「原発をなくす全国連絡会」は11月14日、東京都・新宿駅でイレブン行動を行いました。各団体からのスピーチと、昨年6月の最高裁判決の見直しを求める「原発事故は国の責任」署名とアルプス処理水の海洋放出を直ちに中止することを求める署名活動を実施しました。
- 被災者が主体となった復興を
- 公的責任による被災者本位の復旧・復興の課題を共有し、それらを防災・減災対策にどう生かすかを学ぶ災害対策全国交流集会2023が11月12日に開催され、オンライン含め約80人が参加しました。
- タネを守り未来を守ろう
- 秀明(しゅうめい)自然農法ネットワーク(法人本部は滋賀県甲賀市信楽町)設立20周年記念イベントが11月11日、東京都多摩市にある恵泉女学園大学で開催されました。同ネットワークは、自然堆肥のみでの自然栽培方法(秀明自然農法)の実践と普及を目的に設立。記念イベントは大阪での開催に続き、東京でも「守ろう つなごう 未来を彩る希望のタネ」と題して、国内で生産される野菜の種の9割を輸入に頼るとされる、日本の種問題に焦点をあてたシンポジウムを開催しました。
- ガザ攻撃いますぐ停戦を
- 国連女性機関などの呼びかけで、ジェンダーに基づく暴力撤廃に向けた世界的なキャンペーンが11月25日から12月10日まで16日間にわたって開催され、そのスタートとなる11月25日には世界各地で多様な行動が取り組まれました。
- 旬の味
- 自然災害、止まらぬ戦争、基地問題、そして極端になってきた気候で、米、野菜、果物も努力が報われません。わが家も米、大豆の品質、収量ともに厳しい秋となりました
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