農民連北陸ブロックが交流会
要求と仲間づくりで前進しよう
無農薬・自然栽培の
米づくりを交流
農民連北陸ブロックは11月19、20の両日に新潟県十日町市で交流会を開催しました。32人が参加し、来年の全国委員会にむけて要求と仲間づくりの前進で取り組むことを確認し合いました。
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米づくりについて交流しました |
農基法と農民連の提言を学ぶ
1日目は農民連本部の満川暁代常任委員から農業基本法と農民連の提言について報告があり、その見直しの問題点と今後の運動について学習しました。
満川さんは「低すぎる日本の食料自給率と農家の高齢化の原因は日米安保以来、政府が輸入を拡大し続けて減産政策を行ってきたことにある。食料危機はすでに始まっており、いち早く農政を変えなければならない」と指摘。食料自給率向上を法的義務にすることを求める署名運動の重要さを訴えました。
学習後に各県連からは、米産直や税金対策、地域での要求運動などが報告されました。今年はとくに北陸地域が猛暑と干ばつによって、経験のない米の品質低下で大幅な減収となっている実態を受けて、何も支援をしない政府への怒りが広がっていることを共有。12月に農政局交渉を行うことを確認しました。
取り組む人がいれば教えたい
2日目は実践交流として、十日町市の相澤堅さんが「ネオニコチノイドを使わない理由」と題して報告。タガメの飼育を始めたときに、地域の農家が田んぼに使用したと思われる農薬が混じった川水を通してタガメが死んでしまった経験から、農業体験に来る子どもたちを農薬を使った田んぼに入れるわけにはいかないと思い、それがネオニコを使わない生産に取り組むきっかけとなったと紹介しました。
報告の2人目は、自然栽培10年目で9・2ヘクタールの米作りに取り組む新潟県連役員の高橋正さんが自然栽培の生産について発言しました。
「除草の手間はあるが、肥料費がかからず、販売単価も高いために5〜6俵取れれば十分やっていける。耕運と代かきを3回ずつ行い、湛(たん)水して還元状態を作り、田植えを遅くすることで草の発生をある程度防げる」と除草の特徴を紹介。現在は取り組む仲間も増えていることから、やりたい方がいれば教えたいと話しました。
(新聞「農民」2023.12.18付)
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