「農民」記事データベース20231211-1581-19

旬の味


 実りの秋、稲に始まりソバ、大豆、根菜、葉物、ユズなど忙しく収穫中。そんな中で新婦人の皆さんのソバ打ち体験会に参加。講師の丁寧な指導で私も含め皆さん上手に仕上がり、打ち立てをゆでて新そばのおいしさを堪能▼私の農園では一部の畑で不耕起自然栽培に試験的取り組み中。雑草は刈り倒し、種まき苗植えも土をなるべく動かさず、土中の生態系を壊さない考えです。自然に種が落ちて育つ野菜があり、大根、高菜、ビーツなど私が種まきした所より立派なものも▼気がかりは種のこと。UPOV(ユポフ)条約に基づく種苗法改定で、アグリビジネスのもうける仕組みが強化され、日本政府はアジア諸国へも同条約を押し付けているそう。農民の無許可増殖は罰則付きで禁止。種の袋を見れば国産はまれで非常時の実質的食料自給率は10%以下に?▼種苗価格も異常上昇。身近にも作付けを減らしたりやめる人も。今後日本はどうなるのか。今、汚染対策の名のもと、稲まで放射線育種の種という形で支配されるのか…。

(克)

(新聞「農民」2023.12.11付)
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2023年12月

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