「農民」記事データベース20231218-1582-09

遊休農地活用、
自然農法でナタネを栽培

菜の花プロジェクト甘楽代表
強矢義和さん=群馬・甘楽(かんら)


2人体制で生産量ふやし
地産地消の販売拡大へ

 群馬農民連の会員で甘楽町の強矢(すねや)義和さん(合同会社・農業生産法人菜の花プロジェクト甘楽代表)は、遊休農地を借りて、農薬、化学肥料を一切使用せずに自然農法でナタネを育てています。

 ナタネ油への加工は、埼玉県上尾市のヤマキ食品株式会社に依頼。同社が1959年から使い続けている圧搾機で搾った一番搾りのナタネ油は、香ばしくておいしいと喜ばれています。

 搾油機の歩留まりは大手40%に対して30%程度。油を多く含む粕は、千葉の梨農家などに納めています。

 ナタネ栽培が8ヘクタールで8トンの収量があり、工場の搾油生産能力は1日あたり250キログラムになります。

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ナタネを運搬

 ものをつくって地域をデザイン

 強矢さんは「昨年6月から、新たに1人雇い2人体制にしました。18年前から栽培を始めましたが、放棄地が増え続けています。地域の見本になるべく、生産量を増やし販路を拡大したい」と今後を見据えます。

 最近は地域の仲間の農家や消費者と手を結び、安心・安全な食材の地産地消の活動も行っています。今年の冬からはほうれん草の栽培も始めました。ものをつくって地域をデザインするプロジェクトは着実に進んでいます。

 (品名)甘楽の菜たね油・サラダ油・しょうゆギフト(菜たね油540グラム・サラダ油540グラム・しょうゆ600ミリリットル)

 3800円

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甘楽の菜たね油・サラダ油・しょうゆギフト

 ※サラダ油(無臭菜種油)は普通に圧搾機械で搾った後、何回もお湯で洗ってにおいと色を消す製法です。

 注文は、農民連ふるさとネットワークから。
 農民連ふるさとネットワークFax03(5966)2253
 Eメール n−fnetw@nouminren.ne.jp

(新聞「農民」2023.12.18付)
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2023年12月

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