2013年5月
■2013年5月27日(第1070号)
- 自然エネルギー普及を市民・住民の手で/持続可能な社会つくるチャンスは農村にある
- 福島県農民連と「自然エネルギー市民の会」が連携して、福島県伊達市霊山町に建設する「福島りょうぜん市民共同発電所」への出資者の募集が始まりました。
- 月齢48カ月超へ引き上げ
- 食品安全委員会は5月13日、国内でBSE検査を実施する牛の月齢を現行の「30カ月齢超」から「48カ月齢超」に引き上げることを認める答申を田村憲久厚労相に行いました。厚労省は7月1日に実施する予定です。
- TPPは秘密交渉!
- アジア太平洋資料センター(PARC)はTPPペルー交渉(リマ)を目前に控えた5月15日、東京・文京区民センターで、「秘密交渉の実態を徹底分析! グローバルな運動とつながり、TPPを止めよう!」緊急勉強会を開きました。
- 「慰安婦必要」暴言を撤回せよ 橋下氏に公人の資格はない
- 橋下徹・日本維新の会共同代表(大阪市長)の「慰安婦は必要だった」「アメリカ軍はもっと風俗業を活用してほしい」などの暴言に対し、日本婦人団体連合会(婦団連)が5月16日、暴言の撤回と橋下氏の辞任を求めて「女性たちの怒りのリレートーク」を参院議員会館前で行い、農民連女性部など多くの団体・分野から約50人の女性たちが参加しました。
- TPP問題にどう対処するか
- 国際アジア共同体学会の春季シンポジウムが5月12日、専修大学の神田キャンパスで開かれました。1部から4部まで行われ、第1部は「歴史認識問題をどう乗り越えるか」、第2部は「TPP問題にどう対処するのか」のテーマで討論しました。
- 農のこころ
- 一村に水ゆきわたり夕蛙
- 2013夏季カタログ
- 農民連「産直2013夏季カタログ」ができました。“旬のくだものカレンダー”“おいしいおつゆと麺(めん)”などを新デザインで選びやすくしました。
- 本の紹介/田代洋一著 安倍政権とTPP―その政治と経済―
- 本書は、安倍首相がTPP交渉への参加を表明(3月15日)した翌日から執筆されたものです。
- 子どもの教育に力入れ直営方式で親の負担軽く
- 民間委託や巨大センター方式など、学校給食を「効率化」する動きが広がっているなかで、直営方式を守り、町内全ての児童・生徒を対象に給食費を半額補助している自治体があります。人口6500人の千葉県でも最も小さな町、神崎(こうざき)町です。自校直営方式、地産地消の学校給食を求めて、千葉県内で運動を続けてきた千葉県食文化研究会が5月13日、神崎町を視察に訪れました。
- 大阪の米屋さんが田植え体験学習
- 大阪の米屋さんがお客さん30人と一緒に5月5日、滋賀県農民連産直農協(大西一幸組合長)の「田植え体験学習」に出かけました。農協とつながりのある消費者らを含めて総勢100人余りの参加でした。好天に恵まれ、周りの景色もすばらしく絶好の田植え日和でした。
- 農民連会員の米検査員研修会
- お米などの検査が民営化され、100人を超す農民連会員が検査業務に携わっています。この検査の現場の「物差し」となるのが、国が作製する「検査標準品」です。
- 旬の味
- 風薫る5月、晴天が続いた連休も終わり、色鮮やかな紫陽花(あじさい)が雨に濡れ、色とりどりに咲き誇っている。梅雨入りした沖縄では、晴れ間をみての農作業、ハウス栽培のパイン出荷に汗を流している
■2013年5月20日(第1069号)
- 安全・安心の畜産へのこだわり消費者にどう伝えていけるか
- 昨年アメリカを襲った歴史的干ばつや“アベノミクス”による円安の影響で、配合飼料価格が史上最高を記録する高騰を続けています。加えて、2月からはBSE対策が緩和され、輸入牛肉の規制を30カ月齢以下とする措置が始まっています。千葉農民連に団体加盟する千葉北部酪農協の常務理事で、肉牛農家の山本純治さんと、専務理事の西川聡さんに話を聞きました。
- 国産牛の全頭検査後退させるな
- アメリカを含む4カ国からの牛肉の輸入規制を30カ月齢にするなど、BSE対策の緩和が2月から(国内措置は4月から)始まりましたが、食品安全委員会ではさらに30カ月齢超にする検討が進められています。4月3日には同委員会のプリオン専門調査会が国内の検査対象月齢に焦点を絞って、「48カ月齢超に引き上げたとしても、人への健康影響は無視できると判断した」との評価をまとめており、国民からの意見募集(パブリックコメント)をした後、食品安全委員会として正式な答申が出される予定になっています。
- 止められるチャンスある/交渉参加阻止へ共闘を県JAに申し入れ
- 「STOP TPP!! 市民アクション」は5月7日、月1回の首相官邸前行動に取り組み、150人以上が集まりました。
- 幅広い団体に訴え運動大きく/96条改悪反対、9条守れ 憲法集会とデモ
- 長野県の上伊那農民組合、JA上伊那、上伊那医療生協など15団体でつくる「TPP参加反対学習決起集会」実行委員会は4月30日、伊那市の同JA本所で鈴木宜弘・東京大学教授を招いて集会を開きました。賛同する23団体の関係者も含め、参加者約500人で大成功しました。
- TPP阻止5・25大集会に参加を
- 国民の食糧と健康を守る運動全国連絡会(全国食健連)は5月1日、第84回中央メーデーが開かれた東京・代々木公園で、「TPP参加をとめる! 5・25大集会」(東京・芝公園)への参加を呼びかけるビラを、メーデー参加者に配布しました。約1時間の行動で、3000枚のビラを配りました。
- 農のこころ
- 代田掻く四囲の高領の風纏ひ
- 藤田・灘崎地区で女性部結成/ユニークな育苗管理に出合う
- 岡山県農民連女性部準備会は4月23日、「塩こうじ作りと塩こうじ料理の試食会」と「女性部結成」が行われ、12人の女性が集いました。
- 請求を東電に申し込めた 私1人ではムリだった
- 4月26日の福島県農民連の政府・東電への抗議・要請行動に初めて参加しました。私は震災前、飯館村で鉢花生産をしていました。開花を目前に控えていた「クレマチス」は原発事故で出荷できずに全て枯らしてしまい、鉢花生産での収入は完全になくなりました。
- 本の紹介/玄間太郎著 起たんかね、おまんた―天明越後柿崎一揆―
- 江戸中期、越後柿崎(新潟県)で起こった百姓一揆「柿崎騒動」――郷里を同じくする筆者が、わずかな史料をもとに史実を掘り起こし、生きるためにたたかった百姓たちの勇姿を小説に仕立てました。
- アースデー東京2013
- 地球のことを考えて行動する日――「アースデー東京2013」が4月20、21の両日、東京・代々木公園で開かれ、2日間で9万人が集いました。参加者は、コンサートやトークショーをはじめ、各ブースでの飲食や物品販売、催し物などを楽しみました。
- 子どももお父さんもがんばりました
- さわやかな快晴の4月29日、千葉・多古町旬の味産直センターの山藤が満開の谷津田に、神奈川県の新日本婦人の会の人たちがやってきて、市民農園「わたしの田んぼ」の田植えが行われました。
- 旬の味
- 新緑に包まれて今、桃、ナシ、リンゴ、サクランボの花があたり一面きれいに咲き乱れている。うららかな日和と心地よい花のにおい、おいしい空気のもと果樹農家は摘花・摘果作業に忙しい時期を迎えている。今年も豊作でおいしい果物ができるよう願いつつ
■2013年5月6・13日 合併号(第1068号)
- 犠牲者では終わらない/TPP参加を止める!5・25大集会
- 福島県農民連は4月26日、大型バス3台を連ねて約100人が上京し、全国の農民連とともに福島原発事故の全面賠償を求めて、首相官邸前での抗議行動や、各省庁や東京電力との交渉に取り組みました。
- アメリカ追随合意を告発
- 「TPP参加交渉からの即時脱退を求める大学教員の会」は4月26日、国会内で記者会見を開き、TPP日米事前協議のアメリカ追随的合意を告発し、参加の撤回を求めました。
- TPP関税撤廃 全品目対象に/財務・金融政策を国民本位に
- アメリカ通商代表部(USTR)は4月24日、日本のTPP参加を認める方針を議会に通知しました。議会は90日間審議し、7月までに日本のTPP交渉参加を認めるかどうかを決めます。
- 核兵器廃絶・原発依存やめよ
- 原水爆禁止日本協議会(日本原水協)は4月11日、東京・全労連会館で、「シンポジウム 原発、核兵器、私達の未来パートIII」を開き、日本共産党福島県議団長の神山悦子さん、核・エネルギー問題情報センター事務局長の舘野淳さん、原水協代表理事の高草木博さんがパネリストを務めました。
- 農のこころ
- 田水引く爺の操る鍬の先
- 29万6727人 県民1割超に/棄却判決で国内医薬品守る
- 東海第2原発廃炉県民センターなどによる東海第2原発廃炉署名の第6次提出行動が4月17日、茨城県庁で行われました。新たに2万5154人分が提出された結果、累計で茨城県民の1割を超える29万6727人となりました。
- “馬脚”あらわしたインチキ食品
- フランスではおとなも子どもも「アッシパルマンティエ」という、牛のひき肉入りのポテトのグラタンが大好き。給食にこれが出れば、残す子はいない。
- 折り鶴とともにカンパ届く
- 国際的農民組織ビア・カンペシーナの国際総会が6月6日から12日まで、インドネシア・ジャカルタで開かれます。
- 町おこし、市の活性化に一役
- 都心から電車で30分足らず。東京都東久留米市の伝統ある小麦がいま注目されています。うどん、まんじゅう、かりんとう、ラーメンなどに大活躍で、町おこしにも一役買っています。
- エサ代高騰で借金ふくらむ
- 昨年、アメリカを襲った記録的干ばつの影響で、輸入穀物を主体とした配合飼料価格が、史上最高を記録しています。2006年10月に4万4300円だった配合飼料価格はいま6万6450円。つまり1・5倍にまで上がっているのです。生産コストの急増に苦しむ酪農家に、安倍政権が推し進める経済政策=「アベノミクス」が、さらに追い打ちをかけています。円安によって牧草などの輸入粗飼料の価格も軒並み高騰。日本の畜産はいま、かつてない苦境に立たされています。
- 都市農業守り振興へ力発揮を
- 農民連は4月24日、都内で、都市農地を守り、都市農業の振興を図る交流会を開き、東京、埼玉、千葉、愛知、京都、和歌山、大阪、奈良、岡山の1都2府6県から参加しました。
- 政府はイニシアチブとれ
- 現在、乳価は生乳生産者団体と乳業メーカーの当事者同士でする乳価交渉で決まる制度になっています。しかし今年は乳価交渉が難航しています。生産コストの上昇に見合った乳価への引き上げを求める生産者団体に対し、乳業メーカーが「消費者やスーパー、小売業者の理解が得られないから」という理由で要求を拒否しているのです。
- 酪農経営について聞く
- 香川県三木町の酪農家、広野正則さん(61)は、2012年度全国優良畜産経営管理技術発表会で最優秀賞を受賞しました。夫婦と長男の息子さん(35)で有限会社広野牧場を経営し、正社員9人、パート7人で搾乳牛265頭、繁殖和牛22頭を育てています。現在、食料・農業・農村政策審議委員のほか、地域交流牧場全国連絡会副会長もしています。広野さんに酪農経営について聞きました。聞き手は、香川県農民連の福井利夫事務局員。
- シリーズ 食品表示を考える[3]
- 新食品表示法案が4月5日、閣議決定されたので、法案について述べたいと思います。一言で言うと「すべては今後の国会審議と制定後の対応次第」です。
- 食品表示を消費者のものに
- 欧州や韓国の経験に学び新食品表示法を消費者のためのものにしようと、東京都内で4月20日、シンポジウムが開かれ110人が参加しました。
- 原子力と遺伝子組み換え 2つのテクノロジーを告発
- 原子力と遺伝子組み換えの2つのテクノロジーの問題点を描いた映画「世界が食べられなくなる日」(ジャン=ポール・ジョー監督、フランス)が6月8日から東京・渋谷アップリンクで公開されます。
- 分析センターだより
- 4月9日付の毎日新聞に、日本海の海水を汚染するある物質の濃度が4倍ほど高まったという記事が載りました。
- ミュージカル「華麗なる休暇」
- 1980年5月、韓国の光州で起こった民衆のたたかい「民衆抗争」を描いたミュージカル「華麗なる休暇」の東京公演が5月31日と6月1日に行われます。
- 東京と福島を結ぶ希望のカフェ
- 福島を応援し、都市と農村を結ぶ希望のカフェが都内にオープンしました。その名も「コミュニティ&オーガニックカフェ・ふくしまオルガン堂下北沢」。東京で福島にじかに触れることができる空間です。
- 菜種トラストと花見交流会
- 4月14日、福岡県うきは市の「道の駅」で、今年、はじめての菜種トラストと花見交流会を行いました。一昨年まで京築農民組合が行っていて、続けることが困難になったため、みのう農民組合が今年から始めたものです。
- 旬の味
- TPP反対の取り組みで女性農業者の生き生きした記事や写真に励まされています
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