「農民」記事データベース20130520-1069-10

アースデー東京2013

 地球のことを考えて行動する日――「アースデー東京2013」が4月20、21の両日、東京・代々木公園で開かれ、2日間で9万人が集いました。参加者は、コンサートやトークショーをはじめ、各ブースでの飲食や物品販売、催し物などを楽しみました。


東都生協・新世代チャレンジプロジェクト

若手農民らが自慢の農産物をアピール

 東都生協のブースでは、同生協が取り組む「新世代チャレンジプロジェクト」に参加する若手生産者や産直センター職員が自慢の農産物をアピールしました。このプロジェクトは、新しい時代の産直をつくろうと、生産者と生協職員、組合員が産地を訪問したり、意見交流や学習会、研修会を開いたりなどしながら、若手生産者を支援していく取り組みです。

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自慢の野菜をアピールする東都生協の山崎さん(左)

 千葉・房総食料センターに出荷する山崎真利さん(38)=横芝光町=も道行く人たちに、カブやズッキーニを販売しました。「食べ方や育て方の工夫を説明しながら、お客さんにじかに話を聞けるのがいいですね。買っていく人が笑顔になってくれるのがうれしい」と手応えを語りました。


オーガニックふくしま安達

参加者が綿花の種一粒ずつまく

 福島県の安達地域を中心とした有機農産物の生産者が集まって結成した「オーガニックふくしま安達」は、「一粒から始めようオーガニックライフ」を会場で実践。テント内で参加者に綿花(コットン)の種を一粒ずつまいてもらい、は種したトレーを福島に持ち帰ります。

 その後、種まきした人たちに福島に来てもらって、定植体験や手入れ、摘芯(てきしん)作業などを経て、10月に収穫をします。12月に綿花で作った、オーガニックコットン100%の手ぬぐいやTシャツを手にすることができます。この事業は、日本販売農業協同組合連合会(日販連)も支援しています。

 「オーガニックふくしま安達」代表幹事で自らもキュウリ、インゲンなどを有機栽培する関元弘さん(42)は「田舎にある資源を活用しながら楽しめる参加型のイベントです」と説明します。

 5年前から福島に住み、キュウリ、ナスなどを栽培する仲里忍さん(40)は、今年から農家民宿を始めました。「福島に来てもらって、震災と原発事故が日本全体の問題だと思ってくれる人が増えればいいですね」と語ります。

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綿花の種まきを指導する関さん(右)と仲里さん(左)

 関さん、仲里さんの指導の下、綿花の種を植えた東京都稲城市に住む保園愛さん(大学4年)は、「種が綿に包まれているのを初めて見て感動しました。ぜひ福島に行ってみたいですね」と話していました。

(新聞「農民」2013.5.20付)
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2013年5月

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