「農民」記事データベース20130527-1070-12

旬の味


 風薫る5月、晴天が続いた連休も終わり、色鮮やかな紫陽花(あじさい)が雨に濡れ、色とりどりに咲き誇っている。梅雨入りした沖縄では、晴れ間をみての農作業、ハウス栽培のパイン出荷に汗を流している▼昨今、後継者不足で悩む農家が多いなか、明るい話題がある。農民連会員のパイン農家、玉城忠男さんの娘夫婦、福島敬之さん・そよ子さんが3月に広島から引っ越してきた▼敬之さんは、船舶の会社で外国産商品の取引に携わり、品質に疑問を感じていたころ、親元から送られてきたパインを口にして感動し、「自分たちもつくってみたい。外国産しか食べたことのない人たちにぜひ味わってほしい」と、東村で骨を埋めるつもりで戻って来たのだ▼親の指導の下、ほ場の確保、苗の準備、植え付け、施肥、何もかもが初めて。腰をさすり、ハブにおびえながらも、2年後の収穫を夢見て、早朝から畑に夫婦で出かける。栽培から収穫、販売まで、家族で協力して成長してほしい。ガンバレ、農業1年生。

(き)

(新聞「農民」2013.5.27付)
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2013年5月

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