「農民」記事データベース20130520-1069-12

旬の味


 新緑に包まれて今、桃、ナシ、リンゴ、サクランボの花があたり一面きれいに咲き乱れている。うららかな日和と心地よい花のにおい、おいしい空気のもと果樹農家は摘花・摘果作業に忙しい時期を迎えている。今年も豊作でおいしい果物ができるよう願いつつ▼原発事故から2年。田畑の土壌は放射線量が低減傾向にあるものの、いまだ高線量値のところもある。東電に対して損害賠償請求を提出しているが、相当因果関係が確認できないとの理由で賠償金が支払われない多くの生産者がいる▼放射能汚染により農産物を生産する気力がなくなったという農家もでている。「作ってこそ農民」の精神を掲げ今日まで頑張ってきた仲間たちを励ましながら、農民として自らの生活を守るために活動することが今求められている▼TPP反対・阻止のために各地で集会やデモが繰り広げられている。例外なき関税が前提であり、一部農産物は除外するという交渉はあり得ない。過去の交渉をみれば多くの国民は信用しない。

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(新聞「農民」2013.5.20付)
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2013年5月

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