2010年6月
■2010年6月28日(第930号)
- 民主党政権は―米価下落対策、とる気なし!/“米の買い入れ”あくまで拒否
- 農民連と畜全協(畜産農民全国協議会)、全国食健連(国民の食糧と健康を守る運動全国連絡会)は6月11日、農水省前で集会を開くとともに、山田正彦農林水産大臣あてに、「備蓄米の買い入れを求める要請」と「口蹄疫(こうていえき)を一刻も早く根絶し、畜産農家・関連業者を救済するための要請」(2面)を緊急に行いました。
- 消費税10%、大企業減税セットで
- 6月24日の参院選挙公示を前に、各政党がマニフェスト(政権公約)を発表。民主党も自民党も、庶民いじめの消費税を増税し、大企業には減税(法人税の引き下げ)をセットで掲げました。
- 政府は責任をもって拡大防止と再建の補償を/移動制限が営農・生活を直撃
- 食健連と農民連、畜全協は6月11日、口蹄(こうてい)疫問題で、農水省に要請しました。
- 新聞「農民」の帯封に“通信欄”/農農研が総会・研究大会/農民連ふるさとネットワーク第7回総会
- 群馬県農民連は、新聞「農民」のほとんどの読者に、第3種郵便で直送していますが、「忙しくて読めない」「広げもせず積んである」と残念な声も聞こえてきます。
- 農のこころ
- 南瓜づる引けば休田動き出す
- ものづくりの技術を高めよう!/CD「草の根のうたびとたち」できました
- 奈良県農民連北和センターは5月18日、田原本町の山口弘司さんの畑で、第1回「畑めぐり勉強会」を開き、12人が参加しました。これは、「組合員の間で、お互いの畑を見学し合い、ものづくりの技術を高めていきたい」という要望にこたえて行われました。
- 特攻隊の平和記念館を訪問
- 5月26日、寒空のなか、千葉県農民連女性部「あらぐさ」の会員37人が、「あらぐさのつどい」に参加しました。3月にオープンし、会員も加工品などを納めている佐原市の「道の駅」に集合。知っている名前を見つけては、楽しく騒いで買い物しました。
- 素材を生かす旬のレシピ
- レンコン
- 5年目の「9条田んぼ」/小5生が農家と田植え
- 福島県北農民連は5月26日、今年で5年目の「9条田んぼ」田植えを行いました。今年の文字は「核兵器、なくそう」です。
- 信じられないほどおいしい/“60歳で初めてみそづくり” じっくり交流できた
- 長野県栄村の極野(にての)地区で6月6日、山菜まつりが開かれました。島田茂樹村長も参加して、地区の人たちと、東京や茨城、滋賀県から参加した「栄村ファンクラブ」の一行41人が合流して、春の山菜料理を心行くまで堪能しました。
- 旬の味
- 世界中がサッカーのワールドカップ(W杯)で盛り上がっているが、参加国の食料自給率で対戦したらどうなるか。その国の気候、歴史、経済に事情があるにせよ、日本は32カ国のなかでワースト3に入ってしまう
■2010年6月21日(第929号)
- 地域経済と生活も重大な危機/意見・要望広く結集して ネットの力を再建の支援に/「口蹄疫110番」
- 宮崎県の口蹄疫の感染拡大がさらに深刻さを増し、県内外の畜産業はもとより地域の経済と生活も重大な危機にひんしています。そんななか、宮崎県では「口蹄疫から宮崎の畜産と地域経済を守ろう」と、広範な団体・個人が結集し、6月6日、「口蹄疫対策県民ネットワーク」が結成されました。6、7の両日には全国食健連が調査団を現地に派遣し、ネットワーク結成総会に参加したほか、尾鈴(おすず)農協や風評被害に苦しむ都農(つの)ワイナリーなどを訪問し、激励。宮崎県庁を訪問し、応対した河野俊嗣副知事に義援金を手渡し、激励しました。
- 豪州とのFTA締結へ
- 朝日新聞や主要地方新聞の報道によると、菅政権は、オーストラリア、韓国、ヨーロッパ連合(EU)との自由貿易協定(FTA)交渉を2013年までに妥結させる方針を固めました。
- 急進展!! 米国(アメリカ)、豪州(オーストラリア)、中国とのFTA促進
- 普天間と「政治とカネ」の問題で、国民的な失望と怒りの前に、鳩山首相が政権を投げ出しました。「鳩の命は短くて、ブレることのみ多かりき」というところですが、農産物の輸入自由化問題だけはまったくブレずに、辞任のドサクサにまぎれて、3つの危険な置き土産を残しました。
- FTAによる輸入自由化反対
- アジア太平洋経済協力会議(APEC)の貿易担当大臣会合が6月5日から札幌市で開かれるのを前に、北海道農民連をはじめ4団体の呼びかけで、「WTO、FTAから食糧主権へ」をスローガンに6月4日、札幌市内で街頭宣伝とデモが行われました。
- 基地問題の根源に「安保」廃棄へ たたかい強めよう/合同で産直学習会開く/「普天間問題と安保50年」発行
- 日米安保条約の改定から今年で50年。「普天間基地撤去の運動をいっそう広げよう」「基地問題の根源にある日米安保の正体を明らかにし、安保条約廃棄にむけたたたかいをすすめよう」と6月4日、「安保条約改定50年中央集会」が東京・日本教育会館で開かれ、600人が参加しました。
- 国の役割後退が問題に
- 農民連ふるさとネットワークは6月3日、都内で第6回農産物検査員研修・交流会(東京会場)を開きました。参加者は、質疑応答、意見交換を行いながら、米検査への理解を深めました。
- 農のこころ
- 自給野菜夏の食卓賑やかに
- 苦難に負けずがんばる農家/凍霜被害農家に手厚い救済を
- 「紀州南高梅」で知られる日本一の梅の産地、和歌山県南部(みなべ)川町では、低温被害と不況による価格低下で、梅農家は困りはてています。
- 生物多様性を脅かす/「食の安全と生協の今」めぐり“新たな運動が必要”と指摘
- 「遺伝子組み換え食品いらない!キャンペーン」は5月25日、東京・日本教育会館で「生物多様性年記念講演会」を開きました。
- JA全中が政策討論会
- JA全中は6月8日、「農業・農村の活性化に向けた政策討論会」を東京都内で開催しました。JAグループの政策提言を受け、主要7政党の代表が討論。全国のJA代表ら約1000人が聞き入りました。
- 基地なくし沖縄農業の発展を
- 鳩山首相は、米軍普天間基地の「移設先」探しで迷走を繰り返した末、結局、自民党政権の計画に逆戻りするという最悪の結末に至りました。菅首相はオバマ大統領に「この合意を踏まえてしっかり取り組む」と約束しました。アメリカとの合意をたてに、名護市辺野古への新基地建設を押し付けることなど、言語道断です。
- 何度見てもすごい感動
- 神山征二郎監督の映画「郡上一揆」製作から10年。これを記念して「実行委員会」と郡上市の共催で、5月22日、「10周年記念のつどい」が盛大に開かれました。
- この人
- 伊豆より夏さん(20)(長野・下伊那郡阿南町)
- 園児が農家と一緒に田植え
- お米を産直している横浜市のみどり共同保育所と戸塚みどり保育園から46人(園児27人と保護者、保育士19人)が山形県庄内地方を訪れ、5月22〜24日、農家といっしょに田植え交流会を行いました。また、29〜30日には、苗場保育園と緑園なえば保育園の74人が訪れました。
- 東青食健連が田植え祭り/みんなで作ろう、もの言う「農民」
- 5月31日、青森市はここ数日の寒さからは考えられないようなすっきりとした晴天となりました。今年で2回目となる東青食健連の田植え祭りが開かれ、昨年より多い42人(おとな31人、子ども11人)が参加しました。子どもたちが次々に田植え機に乗ったり、はだしになって田んぼの中に入り、泥だらけになりながら手植え体験をしました。今回植えた「つがるロマン」は、収穫後、参加者全員にプレゼントすることになりました。
- エフ・コープが「柿の木講座」/今年もサツマイモ苗植えつけ
- 青葉が目にしみる5月8日、抜けるような青空のもと、今年2回目の「柿の木講座」が久留米市田主丸町の田中繁樹さんの果樹園で催されました。
- 国民の食料と健康
守る20年のあゆみ(1/2)/(2/2)/20周年記念誌を発行
- 全国食健連(国民の食糧と健康を守る運動全国連絡会)は1990年3月25日、各地で取り組みが始まっていた国民の食糧と健康、農業を守る運動の、恒常的な全国連絡センターとしてスタートしました。それから20年。食健連運動が発展する転機となった3つの取り組みを紹介します。
- 旬の味
- ここ1週間で天候が回復し、水田の状況は一変した。稲の葉も増え草丈も伸び、一段と色濃くなってきた。あと10日もすると、緑のじゅうたんを敷きつめた水田風景となる。5月の連休から続いた低温・日照不足による生育遅れを一気に挽(ばん)回(かい)しているようだ。あらためて自然の営み、稲の生命力に感謝している
■2010年6月14日(第928号)
- 食・農と健康を結び 幅広い国民共同強く/フォーラム参加者の感想
- 全国食健連(国民の食糧と健康を守る運動全国連絡会)は5月29日、東京・新宿農協会館で、20周年記念フォーラム「21世紀のいま…語ろう!食と健康、農林漁業の未来を―求められる国民共同運動の課題は何か」を開き、全国から145人が集まりました。会場は「20周年にふさわしく、これからの活動に大きな展望を見いだすことができた」(兵庫食健連・中村允彦さん)との思いであふれました。
- 参院選比例区(日本共産党)に佐藤長右衛門さん立候補
- 日本共産党は6月4日、佐藤長右衛門さん(66)=農民連常任委員・秋田県連委員長=を参議院選挙の比例代表候補に擁立することを発表しました。
- 20年間の運動に確信もって さらに大きく飛躍しよう/食健連が国会に提出
- 全国食健連(国民の食糧と健康を守る運動全国連絡会)は5月30日、結成20周年の記念となる第21回総会を東京・新宿農協会館で開き、加盟する中央団体・都府県から74人が参加しました。
- 農民連口蹄疫対策本部 村尻事務局長 想像絶する現状を報告/口蹄疫義援金/全教、新潟県連から届く
- 農民連・口蹄疫対策本部の村尻勝信事務局長が、食健連総会で現場の状況を報告しました。その一部を紹介します。
- 農のこころ
- 田を植ゑて一村水の匂ひ増す
- 5年生がバケツ稲の田植え
- 6月2日、東京・杉並区立方南小学校で、バケツ稲の「田植え」が行われました。5年生の授業の一環で、67人の児童が参加。講師には、山形県農民連・庄内産直センターの菅井厳さんが招かれました。
- 実のなる時期の栽培法が大切/いい汗かいて おなかいっぱい
- ピートン研究会の呼びかけで、「ほんのり甘く実が厚い」と評判の赤ピーマンの新品種「ピートン2世」の講座と実習が5月8日、東京・清瀬市の小寺農園でおこなわれました。初参加の人や群馬県から駆けつけた人も含め、15人が参加しました。
- ビア・カンペシーナの窓/気候変動および母なる大地の権利に関する世界民衆会議/「コチャバンバ民衆合意」をボリビア政府が国連に提出
- 「母なる大地」を「パチャママ」と呼ぶ国、ボリビアのエボ・モラレス大統領は、「人権が尊重されているように、地球の権利も尊重されるべきだ。この権利を認識し環境を回復していく必要がある」と訴え、これまでアースデーとして祝われてきた4月22日を、昨年4月の国連総会で60カ国以上の賛同を得て「母なる大地の日」として承認させました。
- 青年部 各地で田植え
- 女性の田植え姿は魅力的/初めての田植え交流会/雨のなか膝までつかって
- 旬の味
- 5月は気温が低く、天気予報でも連日のように「農産物の管理には気をつけてください」と報じられていた。予報を気にしながらの野良仕事。お天とうさんにはかないません。衣替えの時期になって、やっと平年並みのあたたかさになり、ホッとした
■2010年6月7日(第927号)
- まん延防止と救援を急げ/義援金へのご協力を呼びかけます
- 宮崎県の「口蹄疫対策県民ネットワーク準備会」(農民連、新婦人、共産党で構成)は5月27日、口蹄疫対策を求めて、国の現地対策本部に緊急要請を行いました。「ネットワーク準備会」に寄せられた129の要求を内閣官房参事官の酒井豊氏に手渡しました。
- 米価回復・需給安定へ 緊急に政府米買い入れを/広がる農民連と農協の連携・共同をさらに
- 農水省が発表している主食用米の相対取引価格は、昨年9月以降、7カ月連続して下落が続いています。原因は、米が過剰基調なのに加えて、不況で消費が低迷しているため。量販店は相次いで「値下げセール」を打ち、不当な値引きや買いたたきも指摘されています。また、10月末には2009年産の持ち越し在庫が大量に発生することは確実で、新米の価格下落は必至です。こうしたなか、米どころの北海道・東北のJAが「緊急に政府米を買い入れ、過剰米対策を!」と要請を行いました。
- 実効ある対策にならない/口蹄疫 感染防止、経営・くらし守れ
- 公害地球環境問題懇談会(公害地球懇)は5月23日、東京都内で緊急シンポジウム「原発推進はほんとうに温暖化対策になるのか」を開きました。
- 全米販が取引実態調査
- 全国米穀販売事業共済協同組合(全米販)はこのほど、組合員卸売業者193社を対象に実施した小売業者との「取引実態調査」(2009年度)の集計結果をまとめ、公表しました。
- 農のこころ
- 曲線ゆらら棚田を植うる百こだま
- 2010年夏季カタログ できあがりました/地方メーデー がんばりました!
- 農民連の会員が丹精込めてつくった産直品を集めた、農民連ふるさとネットワークの「夏季カタログ」が完成しました。今回で7年目です。(年2回発行)
- 私たちの産直運動を知って/2年ぶり田植え交流会
- 福島県内の新日本婦人の会で、神奈川県農畜産物供給センターの今森節夫さんの指導のもと、肉まんやウインナーづくりが行われました。仲間づくりや産直運動を多くの人に知ってもらう取り組みのひとつです。
- 食と地球まもる産直チラシ 新婦人と共同で作りました
- 農民連ふるさとネットワークは新日本婦人の会中央本部と合同で、2回目となる「食と地球をまもる産直チラシ」を作りました。
- 旬の味
- 全国農業委員会の会長大会が開かれた。出席者の話によると、例年とは様変わりしたという
|