旬の味
全国農業委員会の会長大会が開かれた。出席者の話によると、例年とは様変わりしたという▼農民連が重視している課題に、はからずも発言が集中した。「戸別所得補償を各地の実情にあったものに」「口蹄疫対策では国の責任で再建を保障すべき」「日米FTA反対」「MA米の処理を早く」などだ。農民連の運動がいよいよ全国を動かし始めている▼参議院選挙が目前だが、政治の貧困が生産の基礎をどれだけ破壊してきたかは論を待たない。異常低温や降霜そして集中豪雨が、一層の困難をもたらしている。口蹄疫に苦しむ宮崎の畜産農家ばかりでなく、不安とのたたかいが続く。政治がもっとしっかりしていたら、宮崎も全国もどれだけ安心して前向きな気持ちで異常気象や疫病と対(たい)峙(じ)できることだろう▼寒さの夏をオロオロしているようでは、自信に満ちた農産物はできない。「ひと晩で茶の新芽が真っ黒になってしまった。おれたちの仕事はバクチか?」。それほどの仕事だから政治が必要なのである。 (倫)
(新聞「農民」2010.6.7付)
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[2010年6月]
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