5年生がバケツ稲の田植え
東京・杉並区立方南小学校
“先生”は山形・庄内産直センター菅井厳さん
6月2日、東京・杉並区立方南小学校で、バケツ稲の「田植え」が行われました。5年生の授業の一環で、67人の児童が参加。講師には、山形県農民連・庄内産直センターの菅井厳さんが招かれました。
田植えに先だって、校舎内のフリースペースで菅井さんが授業。「おいしいお米をつくるには、毎日の観察がとても大切」などと、農家の苦労を語りかけました。子どもたちは、社会科の授業などで事前に「庄内地方の米づくり」について学習しており、「農作業は1日に何時間くらいするのですか」「農薬はどのくらい使うのですか」など、具体的な質問が次々に飛び出しました。
その後、校庭に出て田植えに挑戦。各自のバケツに土と肥料、水を入れ、「はえぬき」の苗を数本ずつ植えます。最初は恐る恐る土にさわっていた子も、すぐに「混ぜる感じが気持ちいい!」と熱中。欲ばって10本ほどの苗を「密植」する子もいましたが、菅井さんは「いろいろ試して比べてみよう」とおおらかに指導します。30分ほどでそれぞれ自慢の「田んぼ」ができあがりました。
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やさしく手ほどきする菅井さん |
この日は、給食も菅井さんが作った米を使った「新ショウガご飯」です。いっしょに食べた菅井さんは、食事中も質問責めにあうなど大人気でした。最後に子どもたちから「いろいろ教えてくれてありがとうございました。お米が実るまで大切に育てます」とお礼の言葉を贈られ、うれしそうに学校を後にしました。
この田植えは、学校給食に産直米を供給している農民連ふるさとネットワークの協力で実現したものです。担当の石田重信さんは「こうした取り組みを通じて、農民連の米をいっそう普及したい」とはりきっています。
(新聞「農民」2010.6.14付)
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