「農民」記事データベース20100614-928-09

青年部 各地で田植え


新 潟

女性の田植え姿は魅力的

会員以外は全員が初体験
温泉で汗流し産直野菜を堪能

 昨年発足したばかりの新潟県農民連青年部は、これまでめだった活動がありませんでしたが、今年こそは盛り上げていこうと、5月22日、十日町市松之山で田植え交流会を開催しました。

 全国連青年部幹事の相沢堅さん(28)の田んぼを会場に、新潟市や東京から24人が参加。農民連会員以外は全員が田植え初体験という状況でしたが、みんなはだしになって、土の感触や自然に囲まれた中での田植えに感激しているようすでした。10アールあまりの田植えを、1時間半ほどで終えました。

 日本三大薬湯として知られる松之山温泉で汗を流したあとは、囲炉裏(いろり)のある家「地炉(じろ)」でのバーベキュー交流会。地元で採れた山菜や産直野菜の料理なども堪能しました。

 県連青年部長の佐藤徹さん(39)は、「参加した方全員に楽しんでほしい!という思いで企画しました。自分の感覚や感性を大切にし、自由な発想、自分らしい生き方でみんなが幸せになるための交流の場にしたい」といいます。加えて「田植えをする女性の姿は、とても美しく自然にとけこみ、魅力的でたいへんよかった」と目を細めました。

 参加した人たちからは「環境のいいところで、食べ物もおいしかった。草取りや稲刈りにも参加したい」という声が多く寄せられました。

(新潟県農民連 鈴木亮)


福 島

初めての田植え交流会

植えられるかな 一抹の不安も
鳥やカエルのエール受けて

 少々肌寒い5月29日、二本松市で県青年部主催の初めての田植え交流会が行われ、地元二本松や郡山の新婦人会員を含む26人が参加しました。

 参加者の半数は、赤ちゃんから小学校低学年までの子どもたち。田んぼの持ち主の根本敬さんは「本当に最後まで植えられるか」と一抹の不安を口にします。しかし、なかには経験者も多く、一人で何往復もする子や、お母さんと苗を分け合いながらゆっくりと植える子など、それぞれのペースで順調に進みます。

 鳥やカエルの鳴き声がエールをおくり、なまあたたかい田んぼには、おたまじゃくしやあめんぼがスイスイ。「田んぼ、あったか〜い!」と、終始子どもたちの声が絶えず、約1時間半で6アールの田植えを無事に完了しました。

 根本さんちで採れたたけのこの料理を囲みながら、「自然の中、夢中になって楽しめた」など感想を交流しました。

(福島県農民連 岩渕望)


千 葉

雨のなか膝までつかって

踊り出す大学生、アメリカ人
地域を活性化するきっかけに

 5月23日、千葉市・土気の農民連会員、熊手正幸さんの田んぼで、恒例の田植えイベントが行われました。千葉県出身の大学生、西東京市の青年グループ、アメリカ人英語教師、5月16日の青年大集会(東京・明治公園)でチラシを見た人など、20人近くが参加しました。

 当日は雨。ひざあたりまでもぐる田んぼは動くだけでも大変です。静岡・藤枝産の紅茶に熊手さんの畑のペパーミントを入れたミントティーで体を温めながら、田んぼ1枚を植え終えました。大学生とアメリカ人が一緒にはだしで踊り出す場面などもあり、最後はみな雨のことを忘れていました。

 その後、熊手宅に移動し、お昼を食べながら農業や地域活性化の話題で盛り上がりました。「いずれ千葉の地元に帰って地域を活性化したい!」と考えている大学生2人は、千葉県農民連青年部が地元の若者と進めている農・アート・スポーツ・地元夏祭りを融合させるマーケット計画(8月末)に感激し、「ぜひノウハウを勉強したい!」と、運営への参加を希望しました。

 西東京市から参加した人からは、「みんな日ごろの悩みから解放されて、大変喜んでいました」との感想が寄せられました。

(農民連本部 武田伸也)

(新聞「農民」2010.6.14付)
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2010年6月

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