互いの畑を見学、全員が“生徒”で“先生”ものづくりの技術を高めよう!奈良県農民連 北和センター
第1回 畑めぐり勉強会奈良県農民連北和センターは5月18日、田原本町の山口弘司さんの畑で、第1回「畑めぐり勉強会」を開き、12人が参加しました。これは、「組合員の間で、お互いの畑を見学し合い、ものづくりの技術を高めていきたい」という要望にこたえて行われました。山口さんは、交通局に勤務する現役時代から、地球環境や子どもたちの未来のことを考え、夢を持てる農業をしようと、無農薬の米作りにも10年間取り組んできました。退職後は、より本格的に化学農薬はいっさい使わず、自然の資材やEM菌を使った土作りを行い、昨年からは緑肥作物による無肥料栽培や、混植による病虫害の予防などにも力を入れてきました。「マメ科植物を混植して根粒菌をふやし、空気中の窒素を取り込む、作物のリン酸吸収を促す、雑草を抑制するなど、畑の状態がとてもよくなった」と話す山口さんの畑には、50種類近くの作物が栽培されています。 畑めぐり勉強会は、全員が生徒であり、また先生でもあります。マメ科のヘアリーベッチとの混植や、ライ麦を利用した麦わらマルチなどの畑を前に、参加者から次々に質問が飛びかいます。農作業を中断して急きょ参加した竹内さんは、「実際に緑肥を使った混植の現場をみせてもらい、その場で質問できてよかった。今後もぜひ参加したい」と感想を述べていました。 チューター役の山口さんは、「だれでも参加できる勉強会にしていくとともに、資料なども用意してみんなで話し合える研究会もつくっていきたい」と、今後への期待をふくらませています。 次回は、なすび農家の技術を見学する予定です。 (奈良県農民連北和センター 森口いち代)
CD「草の根のうたびとたち」
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[2010年6月]
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