参院選比例区(日本共産党)に
佐藤長右衛門さん立候補
(農民連常任委員・秋田県連委員長)
日本共産党は6月4日、佐藤長右衛門さん(66)=農民連常任委員・秋田県連委員長=を参議院選挙の比例代表候補に擁立することを発表しました。
参院選に挑む佐藤さんの決意
稀(まれ)に見る異常低温と日照不足が続き、大冷害が気象研究者から指摘されるなか、例年より1週間遅く田植えを始めた矢先、突如、参議院選挙比例区候補の要請を受けたのでした。まさに青天の霹靂(へきれき)、なにかの間違いではないかと思いました。米づくりを生業にしてきて半世紀近くにもなり、家族は「四捨五入すると70歳よ」と不穏な空気がただよい、正直言って迷いに迷った1週間でした。
その時、頭を駆け巡ったのは、民主党政権になっても米価暴落が止まらず、危ない輸入食品の氾濫(はんらん)、農山村の荒廃・疲弊、日本人の心のふるさとである農村が破壊されていく現状でした。数千年にわたり、日本民族の命をつないできた米が滅びようとしています。歴史や文化も、毎日の暮らしも水田稲作が培ってきたのではなかったか。これらがことごとく壊されようとしています。
これは、決して自然現象や農民の責任ではなく、歴代政府の農政がこの最悪の事態をつくったのは間違いありません。「戸別所得補償」で、大手流通業者による新米の買いたたきが横行し、さらなる下落が予想されている今、手をこまねいていていいのか、と自問しました。
「いまたたかわずして、いつの日たたかうのか」。農民の誇りと怒り、日本農業再生の道筋を訴え続け、最後まで元気いっぱい奮闘する決意です。みなさんのご支援をよろしくお願いします。
(新聞「農民」2010.6.14付)
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