2001年3月


2001年3月26日(第486号)

スペースマーク 手をたずさえ、食と農を守ろう
新日本新婦人の会と農民連の産直運動は10年をこえました。新婦人は1月末に開かれた第120回中央委員会で産直の新たな発展方向を決定し、「食べて守ろう家族の健康」と産直を班の活動に位置づけています。
スペースマーク 各地で集会、デモ、集団申告
「3・13重税反対全国統一行動」が3月13日、全都道府県約五百数十カ所で繰り広げられ、約25万人の農民、中小業者、労働者などが参加しました。農民連も各地でこの統一行動に参加し、集団で自主申告しました。
スペースマーク 農民連 各県連が大会
兵庫県農民連は2月25日、第13回大会を開催しました。大会前日には、新聞「農民」600部まで残り6部とのFAXを役員に送信し、1日で12部を拡大。600部を超えて当日を迎えました。
スペースマーク すさまじい輸入に驚き
「コンテナの大きさ、多さには驚いた」「こんなにたくさん輸入されたら、外国産農産物ばかりになり、消費者は国産が食べられなくなる。もっと国内で生産できるようにしないと」。巨大なクレーンが立ち並び、ものすごいスピードで野菜が荷揚げされる東京湾・青海コンテナ埠頭――大学生が中心になって活動するユース・アグリ・クラブ(YAC)は3月12日、輸入の現場を体験しようと港見学を行い、8人が参加しました。
スペースマーク パンと権利と平和求め“食”をテーマに国公共闘会議役員と懇談姶良伊佐農業守る会を結成
毎年「パンと権利と平和」を求めて世界の女性が行動を起こす3月8日、東京では港区芝のメルパルクホールで国際婦人デー中央大会が、開かれました。
スペースマーク 韓日農民の交流 (5) 最終回
WTO協定がもたらす世界化の大波のなかで苦悩するアジア・モンスーン地帯の農業の実態は、日本も、韓国も大差がない―これが、韓国の農村をまわって一番強く感じたことでした。
スペースマーク リアルタイム 栄養診断の“ススメ”
「ビタミンCを測定したい」という野菜生産地が増えています。ビタミンC含有量を調べることは、新鮮な産直品のよさをじかに伝えられるので、もっとビタミンCの分析を利用してもらえたら、うれしいです。
スペースマーク 読者が作るページ
紙面にとりつかれ/勉強になります/食の関心高まり/産地をよく見て/産直BOX広め/自給率アップを/低自給率に驚き/農は国の本なり
スペースマーク “頑張れ全税関”
税関当局の組合つぶしと、労働組合への加入を理由にした人権無視の賃金や待遇差別。「差別やめろ」と26年間にわたって敢然とたたかってきた全税関労働組合の仲間たち。
スペースマーク 農業体験で広がる交流
私はおだやかな瀬戸内海をのぞむ愛媛県菊間町でミカンの栽培と販売をしていますが、たまたま知人の紹介で札幌市で鉄工所を経営している中原哲明さん一家が、家族旅行で今年の一月に菊間町を訪れました。ミカン園やイチゴ園、キュウイ園を回り、もぎとりの体験をしました。中原さんの家族とともに中原さんの家にホームステイ中のフィリピンの留学生(高校生)も一緒に訪ねてきました。
スペースマーク 国民健康保険での退職者医療制度
国民健康保険(国保)一般加入者の医療費自己負担は3割ですが、会社や役所を退職し、厚生年金か共済年金を受給、またはこれから受給する人は、70歳まで2割(家族は3割)になる「退職者医療制度」があるのをご存じですか。

2001年3月19日(第485号)

スペースマーク 産直野菜は栄養バツグン輸入との“勝負”品質がカギ
農民運食品分析センターが、成分分析を依頼された産直野菜を調べたところ、栄養価・安全性ともに、ずば抜けてすぐれていることがわかりました。
スペースマーク 3・9集会“森政権は即時退陣を”
「貴い命よりゴルフにうつつを抜かし、税金で競走馬を買い、中小業者から集めた金で議席を買う者に私たちが作った米は一粒たりとも食わせたくない!」根本敬農民連事務局次長の怒りの声が冷えきった夜空に響くと、会場から千人の大きな歓声と拍手。
スペースマーク PR版を力に、新聞「農民」一万部拡大めざす3月末節目目標の達成に全力をあげよう
第13回大会は、21世紀の初年度である今年、生産や流通との提携・多面的な産直、WTO協定改定やセーフガードの発動を求める運動などとともに組織拡大の飛躍、特に新聞「農民」の一万部拡大をよびかけました。そして、その半分を3月末までにやりあげることを提起しました。
スペースマーク 町ぐるみで運動を
「農業危機を打開する山田町農業を守る集い」が3月3日、千葉県山田町で開かれ、500人を超える人たちが参加しました。
スペースマーク 「えひめ丸」要求署名呼びかけ
日本漁業の未来をになう高校生を乗せた実習船を日本時間2月20日、ハワイ・オアフ島沖で、米原子力潜水艦グリーンビルが衝突、瞬時に沈没させました。
スペースマーク 高い造成費変えさせ固定資産税引き下げる
農業用施設用地の固定資産税を引き下げたとりくみについて報告します。
スペースマーク 産廃解決と農業発展掲げる河野さん「明るい会」
ウグイスのさえずりが響き渡る谷。先人が築いた谷津田を流れる、昔シジミを採った清流。そこに突然、異臭を放ち、ところどころから煙を噴き上げる建築廃材、プラスチック、ビニール、自動車のバッテリー、空き缶など、ゴミの山が出現――これが産業廃棄物の不法投棄の現場です。
スペースマーク 農産物贈って支援
福島県農民連は、2月26日、郡山地方労連の事務所で東北交通(株)から労働組合を作ったことを理由に不当解雇された7人の労働者に米70キロ、味噌10キロ、醤油30リットルを贈りました。
スペースマーク 韓日農民の交流 (4)
「施設園芸は、韓国農業の失敗例。経営能力や市場条件を十分検討しないで、政府の支援で無理に規模を増やした」と、韓国・全国農業技術者協会の鄭長燮・前会長。日本の農民にとって脅威となっている韓国の輸出向け巨大ハウス群。しかし、韓国農民もその建設資金の負債で、もがき苦しんでいるというのが実態です。
スペースマーク 生産・流通こぼれ話/群馬の「ビックリジャンボ」
●築地市場の東京中央青果有機農産物コーナー担当の佐藤武夫さんは、農民連に大きな期待を寄せている。農民連シールが市場の中に、八百屋さんの中に、大いに目立って欲しいと武夫さんは、関東の農民運・産直センターを訪ねるなど意欲的。
スペースマーク クローズアップ茨城/いま“大豆”が大モテ
豆腐業界関係者の話では「現在、国内で販売されている国産大豆100%表示の豆腐は、ほとんどが混ぜもので、3割混ぜてあれば良心的、5割は当たり前の世界」だそうです。
スペースマーク 演劇/東京アンサンブル「海鳴りの底から」
いまから400年前、九州・島原の原城にたてこもった3万7千人のキリシタン農民たち。東京演劇アンサンブルが上演する「海鳴りの底から」は、この歴史的な事件を再現するとともに、彼らがめざしたものはなにであったのか、現代から見つめ直した作品となっています。堀田善衛原作、広渡常敏脚本・演出。

2001年3月12日(第484号)

スペースマーク 体制の強化いそげ輸入制限求め中央行動
アメリカも韓国もカナダも、セーフガード発動を政府に申し立てる権限が生産者(団体)に保障され、独自の調査機関まで持っているのに、日本はないないづくし――こんな実態が明らかになりました。日本共産党の中林よし子衆院議員が2月23日の予算委員会で明らかにしたもの。
スペースマーク 農への誇り踏みにじる
「われわれ農家は、国民に食料を供給し、地域を守るために必死にがんばってきた。それに報いるのは当たり前だ」――政府が進める農業者年金改悪に怒りの声が上がっています。福島の「生活できる農業者年金を求める県北の会」の渡辺賢一会長(59)に聞きました。同会は、福島農蚕高校の同窓生14人が発起人となって発足。トツトツと話す渡辺さんの言葉には、農業への強い誇りと、それを踏みにじる政府への憤りが込められています。
スペースマーク 政府は受給者守れこれではまるで詐欺だ
「年金額を平均9.8%カット」というとんでもない農業者年金改悪法案を、政府は2月19日に国会に提出、3月末までに通そうともくろんでいます。
スペースマーク 「記帳しないと大損」国会前で統一行動
農家所得標準廃止によって農家の不安がかつてなく広がっています。茨城県連では、この要求に応えて仲間づくりを大きく広げようと、全力をあげています。そのなかで、すごい威力を発揮したのは県南農民組合が作ったビラ「記帳しないと大損!」というビラで、県内に約15万枚を配布しました。このビラがコピーされて配布されたり、FAXで送り合ったりと村じゅうのうわさになり、相談会はかつてない盛況で、組織外の方が約150人も参加しています。
スペースマーク 輸入に負けないもの作り小橋都事務局長の話
北国にもようやく春の兆しが見えはじめた2月24〜25日、北海道農民連女性部第11回総会が旭川市で開かれ、32人が参加しました。
スペースマーク 「野菜つくり講座」に多数
福島県安達地方農民連東和支部は2月6日、「野菜つくり講座」を開きました。予想をこえ60人以上が参加。支部は春の大運動で会員をどうしたら増やせるかと役員会で討論し、開催を決めたもの。もともと東和支部(東和町有機農業研究会)では独自に野菜の産直を行っていましたので、会員の拡大と野菜の増産は急務でもあったのです。
スペースマーク 韓日農民の交流 (3)
韓国の料理は多彩です。空港から車で2時間ほどで着いた利川市の食堂では、戸法農協の金大植組合長が大きく手を広げて私たちを出迎えてくれました。この食堂には、同農協が食材を供給しているとのこと。
スペースマーク 市場の空気を短歌に
山形県の地元紙「荘内日報」が主催した第14回荘日「新春句歌歳時記」の最優秀賞に、庄内農民センターの組合員、佐藤文子さんの作品が選ばれました。文子さんは、短歌を始めて20年。地域の短歌の会に参加し、「つくし」という歌集に短歌を寄せたりしてきました。
スペースマーク 「美山和紙」で細工展
山形県置賜(おきたま)農民連の今トミ子さんは、1月に西置賜郡白鷹町で「深山(みやま)和紙細工展」を開きました。
スペースマーク 雪の音
無言電話雪の降る音しんしんと
スペースマーク 全国の 朝市 夕市 直売所
熊本県水俣・出水農民組合は、毎週土曜日午前7時から10時まで、JR水俣駅横の「ふれあい館」で「朝市」を開いています。今年で13年目になります。
スペースマーク 『婦人通信』臨時号 国際婦人デー特集
ことしの特集は憲法。2月5日に亡くなった櫛田ふき婦団連会長の、憲法に寄せるメッセージが巻頭に。

2001年3月5日(第483号)

スペースマーク “直売所は活力の源”
「農民連に入って農業の喜びを知った」「今は兼業だが、将来は農業で生活したい」――山梨県韮崎市の農民連直売所に参加したお母さんたちは、もの作りと直売所に夢と希望をふくらませています。雪をいただいた八ケ岳から寒風が吹くなか、山梨県連の津久井裕事務局長の案内で2月16日に現地を訪ねました。
スペースマーク 様変わりした情勢にふさわしく、税金と生産・産直などの要求と結んで宣伝・対話、組織拡大に全力をあげよう
今年も「3・13重税反対全国統一行動」が目前に迫りました。
今年の税金要求実現の取り組みは、政府税調の中期答申(昨年7月)にみられるように、新たな重税攻勢のもとでのたたかいです。
スペースマーク 新聞拡大に奮闘
「冬の陣」と位置付けて新聞「農民」を50部以上増やして2月4日の県連総会を成功させた新潟県連。総会の翌日はさっそく佐渡に渡りセンター結成に向けて大きく踏み出すとともに新聞を20部拡大。総会の残目標を3月までにやりきろうと奮闘しています。
スペースマーク 農業シンポで勢い セーフガード請願
私は昨年3月、農業高校の教師を退職し、荒れている30アールの休耕田を借りて米と野菜を作り始めました。これがどこからもれたのか、農民連から要請があり手伝うことになりました。
スペースマーク 女性部パワーの源泉は…(下)
高橋 食が輸入農産物でおかされ、おかしくなっていることをみんなが感じています。だから日本の農業を守れという根本をおさえ、子どもの健康や教育の問題なども食と農から具体的に取り上げていくことが大切です。
スペースマーク 21世紀の日本農業 若い力で切り開こう
「新規就農者が少ないと言われる中でも、農業をやろうとしている友達が回りに結構いる。そういう人にも声をかけ、仲間を増やしていきたい」「全国から持ちよられた純国産の農産物は本当にすごかった」――2月17日から2日間、東京都内で開催された農民連青年部第9回総会には46名が集まり、就農1年目やこれから農業をはじめる青年も多数参加し、各地でがんばる青年の姿が浮き彫りになりました。
スペースマーク 住民のくらしどうなる
全国自治体労働組合総連合(自治労連)と同北海道東北ブロック・同関東甲越ブロック協議会が主催するシンポジウム「市町村合併で住民のくらしは」が2月17日、総務省、ジャーナリスト、自治体首長、自治体労働者をシンポジストに埼玉県浦和市で開かれ、約百九十人が参加しました。
スペースマーク 豊かな経験持ちより交流
全国60カ所以上に広がった大豆畑トラスト運動は3回目の収穫を終え、2月21日には第3回大豆畑トラスト運動全国交流集会が開かれました。会場の東京飯田橋のセントラルプラザには、全国から80人、12カ所の生産地から参加、各地の経験や知恵を交流しました。主催は遺伝子組み換えいらないキャンペーン。
スペースマーク 大手スーパーの裏ワザ
2月上旬、野菜の品薄の中“緊急輸入”を看板に、野菜の安売り合戦を大手スーパーが行った。「通常の4倍も売れた」ところもあり、鼻息が荒い。以前“消費税還元セール”で派手に宣伝し、売りまくったイトーヨーカ堂のことを思い出した。そのスーパーは水産仲卸の納入業者に後日、消費税還元分を値切っていた。
スペースマーク 信州のおばあちゃんと“茶のみ”
「野菜を食べようもっとおいしく」を連載している吉田文子です。私が十七年間住んでいた長野県は、「お茶のみ」が盛んで、お漬物、手作りの茶菓子、煮物などをお茶の友に、気軽に人を招く暖かい土地柄です。用事で立ち寄ったお宅では、おばあちゃんが畑で作ったトマトやナスなどを材料にした、おいしい「お茶のこ」をたくさん出してもらいお茶のみをしました。
スペースマーク 触れない多国籍企業の存在
2月18日夜9時から放映されたNHKスペシャルは、急激な工業化を進めた東南アジアの国々が、97年5月のタイ・バーツにはじまる「アジア通貨危機」をきっかけに、それまでの工業化重視の政策から、日本への農産物輸出を強める方向に変わってきていることを伝えた。
スペースマーク 柳沢さん囲む会
2月8日、神戸税関に40年間勤務し、全税関労組員としてがんばってきた柳沢尚さんの定年退職を記念して「囲む会」が三宮勤労会館で開かれました。
スペースマーク 農民連青年部が発言
「学んだことを生かしたい」「働きがいがもてる仕事がしたい」――青年が夢をもって働ける職場や社会を実現していく意味とその展望を考えようと「シンポジウム夢☆2001」が中央青学連と神奈川県青学連の共催で2月18日、横浜市内で開かれました。
スペースマーク まだ見ぬ友
もう10年も前だろうか。徳島県食健連の結成総会のときだった。地元の農民連の仲間が発言(多分、減反や牛肉・オレンジの自由化のことだった)したとき、会場の後ろの方で「日本の農民がんばれ!」と叫ぶ声が聞こえた。ただの大きな声ではなく、温かさと連帯のこもった、じーんと来るものがあった。
ライン

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