東北交通(株)不当解雇撤回――農産物贈って支援福島県農民連
福島県農民連は、二月二十六日、郡山地方労連の事務所で東北交通(株)から労働組合を作ったことを理由に不当解雇された七人の労働者に米七十キロ、味噌十キロ、醤油三十リットルを贈りました。 東北交通労組の佐川昭夫委員長は、「私も農家の生まれです。みなさんが丹精こめて作った米を腹にしっかりと入れて勝利するまで頑張りたい」とあいさつされました。この日は、郡山地方農民運から宗像会長、鈴木さん、箭内事務局長、県連から私が参加しました。 私たちは、いままで労働争議でたたかう県内五つの争議団、明治乳業争議団、そして日産村山工場の労働者に米をはじめとした農産物を贈ってきました。この労働者たちは、人間の尊厳と労働の価値を守るためにたたかっている、いわば「国民的英雄」です。 私たちは、農民と労働者が自らの労働の誇りを取り戻し、お互いの存在意義を確認し、「金儲けだけがすべてではない」という新しい価値観を「協同」と「復権」をキーワードに創りあげてゆきたいと考えています。こうした支援の積み上げが必ず新しい時代をつくる大きな力となると確信しています。 映画「郡上一揆」の神山征二郎監督は、農民をこう書いています――「搾り取られ、地を這い、足で踏みつけられるだけという百姓像は間違いで、文にも武にも長け法律をよくし、納税者の誇りを保つ毅然たる者たち、それが我らが祖であった」。 (福島県連 根本敬)
(新聞「農民」2001.3.19付)
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[2001年3月]
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