2012年2月
■2012年2月27日(第1010号)
- 私たちはこの大地でつくり続ける/参加者の感想
- 農民連青年部は2月11、12の両日、東京・文京区で第20回総会を開き、2日間で過去最高の約100人が集いました。今回は震災と原発事故を受けて、農家としてどう農業と向き合うか、参加者一人ひとりが学び、考え、交流する機会になりました。
- TPP・大増税反対、震災復興へ/TPP説明会を公開せよ 米作付制限地域早く示せ
- TPP参加阻止、消費税の増税を許すな、税と社会保障の一体改悪反対、震災復興、全国一律最低賃金制度の確立などを掲げた「国民の暮らしを守る中央総行動」が2月10日、東京・霞ケ関を中心に終日取り組まれ、農民連をはじめ労働組合、民主団体などから約7000人が参加。省庁交渉やデモ行進、経団連包囲行動などが行われました。
- 認可半年で解散騒ぎ!/BSE対策見直しの食品安全委へ食健連が要請
- 農水省が関係者の強い反対を無視して認可した米の先物取引の試験上場。東京穀物商品取引所(東穀取)と関西商品取引所(関西商取)が取引を始めて半年が経過しました。この間、取引所や農水省の思惑は完全にはずれて取引は停滞の一途をたどり、経営の悪化から東穀取は「解散」を含めた経営見直しの検討を始めました。認可した農水省の責任が厳しく問われています。
- 農のこころ
- 雪折や果樹の一枝の添え木して
- 婦団連 内閣府に要請/千葉県母親連絡会 県と懇談会
- 日本婦人団体連合会(婦団連)は2月9日、内閣府に対して、(1)選択制の夫婦別姓を定めた民法改正法案を早急に閣議決定し、国会に提出すること、(2)政治参画における男女の格差を是正するため、比例代表制を中心にする選挙制度に改定することを要請しました。この要請には、農民連女性部から副部長の高橋マス子さんが参加しました。
- 全国委員会の発言から
- 豪雨被害、TPP、大震災 いまこそ農民連の出番だ/APEC新潟行動で始まったTPP参加反対の取り組み
- 人と自然・体と心のつながり育む合鴨農法
- 「私たち全国合鴨水稲会は、無農薬の安全な米を作ることを通じて、自然の恵みとともに『生きること』『生き続けること』の意味を考え続けていきます。経済的豊かさよりも、自然と寄り添い、安心と継続を優先させる強い意思を持って行動します。その意思を持って、合鴨君とともに原子力発電に対し明確に反対します」―2月11日、東京・台東区民会館で開かれた第22回全国合鴨フォーラム東京大会で、生産者・消費者ら約300人は「原子力発電に対する反対声明文」を採択しました。
- 牧草支援の北海道の3人 福島の酪農家を訪ねる
- 昨年11月、福島の酪農家が“牧草支援のお礼に”と北海道各地を訪ねました。「今度はこちらから福島を一度訪ねてみたい」という機運が高まり、3人で福島を訪ねました。
- 旬の味
- 茨城の有機農業者から話を聞く機会があった。原発事故直後、まったく情報のない中で大変な苦労があった
■2012年2月20日(第1009号)
- 大変な時に増税とはなんだ!/日本の農業つぶしの消費税はなくすしかない
- 民主党・野田政権は、「社会保障と税の一体改革」と称して、消費税を2014年に8%、15年に10%に引き上げる大増税法案を成立させようとしています。消費税をなくす全国の会は2月7日、東京・全労連会館で「いまの時期に増税とはなんだ! 消費税増税と社会保障の一体改悪を考えるシンポジウム」を開き、約140人が参加しました。
- TPP/アメリカと事前協議入りしたが…/比例定数削減反対の院内集会
- 野田内閣は2月7日、アメリカ・ワシントンで、TPP交渉への参加に向けて、初めてアメリカとの事前協議に入りました。外務省の八木毅経済局長らはアメリカ通商代表部のカトラー代表補らに「重要品目に配慮しつつ、すべての品目を交渉対象にする」などと日本側の立場を説明しました。アメリカ側は日本が事前協議に入ったことを「喜ばしい」と歓迎。しかし「アメリカ政府の立場は固まっていない。意見集約にはまだ時間がかかる」と述べ、今月21、22の両日、実務者レベルの協議で「より突っ込んだ話し合いを行う」予定です。アメリカ側からの具体的な要望が出てくれば、日本がTPPに参加すべきでないことがいっそう明らかになるでしょう。そのためにも、「情報の公開」は欠かせません。
- 春の大運動/「仲間増やし特別期間」で3人と1団体を迎える/歓迎会開く直前“オレも入れろ”
- 福島県北農民連300人突破さらに/「仲間増やし特別期間」で3人と1団体を迎える/歓迎会開く直前“オレも入れろ”
- 固定資産税 今年は評価替えの年
- 今年は、3年に一度の固定資産税の評価替えの年です。新評価額は、2月末に固定資産税課の税台帳に登載され、4月1日から縦覧に供されます。
- 農のこころ
- 早春のひかりを弾くハウス群
- 全国委員会の発言から
- 自治体とも力を合わせて準産直米に取り組んだ/県内5カ所で準産直米の説明会開き、会員を拡大
- 多くの支援・協力で導入の放射能分析機器 いま大いに威力を発揮
- 原発事故のあと、私たちはかなり焦りました。食品の分析方法としては、高額な機器を使った機器分析法と化学反応の結果を見て判断する化学分析法があります。これまで残留農薬問題などいろんな事件がありましたが、化学分析という方法で何らかの答えを出してきました。しかし、今回の事故は放射能が相手なので、どうしても機器による分析をせざるをえません。放射能を分析する機器がなければ何もできない。まるで羽をもぎとられたトンボのようなものでした。
- 手記 私の3・11/出会いの数だけ涙したけど戻ってきた笑顔に励まされ/投稿募集中! 手記 私の3・11
- その日は、重税反対集会の日。街路樹につかまり、恐怖に耐えた大地震のあと、私の里の陸前高田市が巨大津波に襲われたという衝撃の事実を知りました。
- 旬の味
- 「原発、ほんまかいな?」という映画を観た。ウラン鉱山のある地域に住むオーストラリアの先住民族の代表や、京都大学の小出裕章教授らが話したあと、農民連が行った東京電力との交渉の映像が流れ、福島県連の根本敬事務局長が登場した
■2012年2月13日(第1008号)
- 女性の力で復興の風おこそう/コメント/やっぱり危ない!TPP2・25シンポジウム
- 「女性の笑顔で農村から復興の風をおこそう!――TPPストップ・被災地連帯・原発ゼロ――」をテーマに、第23回女性部総会が、1月29、30の両日、宮城県大崎市で開催され、全国から約150人の女性たちが集いました。大震災・原発被害への支援活動や、農産物の直売・加工の取り組み、TPP反対の運動など、各地からの報告に共感が広がりました。
- TPPの秘密交渉 許せない/TPP阻止へ共同さらに
- 国会論戦が始まり、TPPの秘密交渉が大問題になっています。TPPに加盟するニュージーランド政府(外務貿易省)が重大な文書を公式に発表していることが、明らかにされました。
- 会社はセシウム検査公表せよ/税金ひとこと
- 株式会社明治(昨年、明治乳業が明治製菓の菓子部門を吸収)の「乳幼児用粉ミルク」が昨年12月、放射線セシウムに汚染され、40万缶が回収された問題で、明治乳業争議支援共闘会議と明治乳業争議団は1月28日、東京・新宿農協会館で「明治の粉ミルク汚染を究明し食の安全を求める緊急シンポジウム」を開きました。
- 農のこころ
- 白菜の御居処(おいど)丸きはよき郷ぞ
- 演劇/「野球部員、舞台に立つ!」
- 福岡県にある西日本短期大学付属高校の野球部員が「舞台に立った」という、演劇に挑戦した野球部員の物語を青年劇場が舞台にします。
- 全国委員会の発言から
- モモ・柿の賠償成果から爆発的に会員が増えた/福島県北の活動に学び思い切った組織拡大を
- 東北の子どもにお米と笑顔を届けよう!!/国民の命をないがしろにスルTPP
- 神奈川県内の保育園などでつくる「被災地の子どもたちにお米と笑顔を届ける保育園の会」は1月14日、横浜市内で「東日本大震災の復興支援チャリティーコンサート」を開き、子どもたちの「龍舞」と和太鼓「響き」の共演に、立ち見も出るほど会場いっぱいの600人以上が集まりました。
- 旬の味
- 日本海側を中心に記録的な大雪となった一月末、子牛が生まれた。長野県の南部、ここ下伊那地域でも気温が氷点下になる日が続いている
■2012年2月6日(第1007号)
- 岩手で県漁民組合結成
- 漁民の喜びの象徴、大漁旗に囲まれながら、岩手県漁民組合が結成され、同時に岩手県農民連に団体加盟することも決まりました。そこには「3月11日の大震災で甚大な被害を受けた漁業をなんとしても再建し、漁村の活性化につなげたい」という漁民たちの強い思いがあふれていました。
- 反対運動大いに盛り上げよう/水戸駅前でTPP反対宣伝
- 解散・総選挙もありうる大激動が予想される第180回通常国会が1月24日開会しました。
- 原木シイタケ対策・交流会議/東電は原木賠償急げと申し入れ
- 農民連は1月18日、東京・新宿農協会館で、福島の原発事故で損害を受けた原木シイタケ生産者のための対策・交流会議を開きました。11都府県の農民連と日本販売農業協同組合連合会(日販連)から約30人が参加しました。
- 農のこころ
- 農日記閉じて今宵は根深汁
- 全国委員会への報告(1/5)/(2/5)/(3/5)/(4/5)/(5/5)
- 農民連・全国委員会(1月19〜20日)で、笹渡義夫事務局長が常任委員会の報告を行い、全員一致で採択しました。その大要を掲載します。
- COP17の結果と今後の課題
- ダーバン会議では、京都議定書の延長問題と並んで、京都議定書に参加していないアメリカや、排出量を急激に伸ばしている途上国、とくに中国やインドなどを含めた2013年以降の世界の温暖化の枠組みをどうつくるか、またその制度にどのように法的拘束力を持たせるのか、ということも課題でした。
- 手記 私の3・11(1/3)/(2/3)/(3/3)
- 生きる場から切り離され いつか戻れる日までは…/すべてを元にもどすため
東電には絶対責任とらす/被災地が1日も早く元気になる日が来るよう支援を
- 旬の味
- ある青少年活動センターで、何度か「伝統食カフェ」を開いた。小学生に青年たち、ヨガ教室の若ママ、市の職員の人たちがお客さんで、カウンターには手づくりの伝統食がずらりと並ぶ
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