第23回農民連女性部総会女性の力で復興の風おこそう
「女性の笑顔で農村から復興の風をおこそう!――TPPストップ・被災地連帯・原発ゼロ――」をテーマに、第23回女性部総会が、1月29、30の両日、宮城県大崎市で開催され、全国から約150人の女性たちが集いました。大震災・原発被害への支援活動や、農産物の直売・加工の取り組み、TPP反対の運動など、各地からの報告に共感が広がりました。
ありがとう農民連で
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色とりどりの横断幕を持って報告する岩手県連女性部の皆さん |
また岩手では、農民連の被災地支援が三陸沿岸部にも広がるなかで漁民組合が結成され、「青空ゼロ円市」をきっかけに漁民組合の女性たちが県の女性部に入会。今回の総会にも結成されたばかりの山田漁民組合から2人の女性が参加し、割れんばかりの拍手が送られました。
「県の女性部で念願の加工所を建設し、イベントなどで農民連の農産物で作った“農家の里山弁当”を販売したところ、大好評。イチゴをジャムにして福島に送る支援もできた」(奈良)、「閉店したスーパーの一部を改装して、女性部で加工所を建設。惣菜で許可を取り、加工を始めます」(埼玉)。
またTPP参加反対の取り組みにも、「韓国では、モンサントが国内大手の種子会社を買収し、農業の大元である種子が多国籍企業に握られています。TPP参加を推進する経団連会長はアグリビジネスの住友化学の社長でもあります。地域に残る在来種を掘り起こし、作り続けていきましょう」(神奈川)、「昨年7月の農業委員選挙で初当選。さっそく農業委員会として市議会にTPP反対の要請を出すよう提案し、奮闘中」(岐阜)などの発言が続きました。
総会後、石巻市の津波被害を視察しました |
総会では、日本共産党の高橋千鶴子衆院議員が来賓あいさつしました。
全国からの支援、本当にありがとうございました。私たちも前に進もうとしていますが、船も何もかも流され、漁業の復興には支援もなくて、養殖棚の再建などたいへんです。不安がいっぱいでしたが、青空ゼロ円市で助けてもらったりして、涙が出る思いでした。総会に参加して、皆さんにお礼も言えたし、全国にはこんなに一生懸命応援してくれる方が大勢いるんだとわかって、本当にうれしかったです。
原発事故で、相馬市の仮設住宅で暮らしています。今いちばん苦しいのは、先が見えないこと。自分の家に入るのに警察の許可がいるなんて…。家に帰れないこともショックですが、有機米でつながってきた消費者の皆さんとのつながりが、たった3基の原発で途絶えてしまった、これはもっとつらいです。農薬を使わず、手で除草して、15年かけて有機米を作ってきたのに…。
総会に参加して、本当に良かった。皆さんに元気をもらいました。支援にお礼を伝える場がなくて、ここでやっとお礼が言えました。
やっぱり危ない!TPP 2・25シンポジウム |
▼と き 2月25日(土)午後1時〜4時30分 ▼ところ 全労連会館2階ホール (JR中央線または地下鉄丸の内線御茶ノ水駅下車徒歩10分) ▼資料代 500円 ▼主 催 全国食健連 TEL 03 (3372) 6112 |
[2012年2月]
農民運動全国連合会(略称:農民連)
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