2012年1月
■2012年1月30日(第1006号)
- たたかってこそ情勢打開 組織づくりでも大飛躍を(1/2)/(2/2)
- 農民連は1月19、20日の両日、東京都内で全国委員会を開催しました。
- 農のこころ
- とよむ棚田へTPPを捲く飛躍
- 雑誌「農民」65号できました
- 特集は、昨年10月に行われた「FTA・TPPに関する国際フォーラム」の詳報です。
- COP17の結果と今後の課題
- 昨年11月から12月にかけて、南アフリカ共和国のダーバンで、地球温暖化に向けた国際的枠組みを話しあう「国連気候変動枠組み条約第17回締約国会議(略称COP17)」が開催され、政府代表団やNGOなど194カ国から約2万人が参加しました。
環境NGOとして会議に参加したCASA(地球環境と大気汚染を考える全国市民会議)専務理事で弁護士の早川光俊さんに、COP17の結果と日本の温暖化・エネルギー政策について、話を聞きました。
- 相談員のための税金学習会
- 千葉県農民連は1月5日、東日本大震災による被害など税制の「改正」に伴う税金実務で正確に対応し、組合員への信頼を高めようと、「相談員のための税金学習会」を開催しました。
- ハワイ産GM(遺伝子組み換え)パパイア 昨年12月から日本で輸入解禁
- アメリカ・ハワイ産の遺伝子組み換え(GM)パパイアが昨年12月から日本で輸入解禁になり、食の安全と国内農業への影響が心配されます。これまで、遺伝子組み換えのトウモロコシ、大豆、ナタネ、ワタの輸入が認められてきましたが、今回のパパイアは、生で食べる初のGM食品です。その問題点と、今後、何が必要かを考えます。
- カルタヘナ国内法の改正を/手記「私の3・11」募集
- 2010年に名古屋市で、遺伝子組み換え生物によって損害が生じた場合に、その補償のルールを定める「カルタヘナ議定書第5回締約国会議」(MOP5)が開かれ、「名古屋・クアラルンプール補足議定書」が採択されました。
- 旬の味
- 年金生活に入って2年が経とうとしている。野田内閣は2012年度の国の予算案を閣議決定したが、そのなかにはまだ完成もしていないF35戦闘機を次期主力戦闘機としてアメリカから購入するというとんでもない内容も含まれている。たった4機で600億円だ
■2012年1月23日(第1005号)
- どうみる「社会保障と税の一体改革」
- 野田内閣は昨年末、「社会保障・税一体改革」の素案を決定し、消費税率を2014年4月に8%に引き上げ、さらに15年10月に10%へ引き上げるとしています。この「改革」の問題点を、農民連の顧問税理士で立正大学客員教授の浦野広明さんに聞きました。
- 消費税増税の内容を学び、阻止の運動を広げよう/農民連青年部第20回総会
- 野田首相は1月6日、社会保障改革本部を開き、消費税増税を柱とする「社会保障と税の一体改革」素案を決定しました。そして、年頭の記者会見では「ネバー(決して)、ネバー、ネバー、ネバーギブアップ(あきらめない)」と公言。消費税増税が「大義だ」など、とんでもないごまかしと公約違反で強行をたくらんでいます。
- 東電担当者よんで賠償請求
- 岩手県農民連・二戸農民組合は昨年の12月27日、一戸町で福島原発事故による東京電力への損害賠償要請・説明会を行いました。要請には、東京電力東北補償相談センターから5人の担当者が出席。事前に案内や宣伝を行ったこともあって、農家をはじめ、地域住民、県の振興局や町役場の職員も含め30人以上が参加しました。
- 有機農家ら10人1600万円/東電が年末に畜産農家へ5500万円
- 群馬県農民連の請求分ではこの間、ホウレン草やキノコ、有機栽培をしている農家など10人に対し1600万円余りが支払われました。
- シイタケ農家に請求通り満額/年末に8月末分 全額受け取る
- 東電はこのほど、埼玉県産直協同むさしのグループ、JA小鹿野に所属する4人のシイタケ栽培農家に、総額数百万円の損害賠償金を請求どおり支払いました。
- 農のこころ
- 餅花の一枝華やぐ児ら火照り
- 組合員アンケートで対話はずむ
- 茨城県南農民組合は昨年、初めての試みとして、すべての正組合員(262戸)を対象に、後継者がいるか、困っていることは何か、農民組合が役に立っているかなど8項目にわたるアンケート調査を行いました。
- 本の紹介/田代洋一講演録 はね返そうTPP!
- 昨年11月18日、愛知農民連や食健連に加盟する団体などが参画するTPP問題講演会実行委員会が主催して、「TPPにとどめを刺す講演会」が名古屋市で開かれました。当日講演したのは、大妻女子大学教授の田代洋一さんです。
- “朝採り午後競売”で産地づくり
- 秋田農村問題研究会は昨年12月3日、秋田市中央卸売市場で、「朝採り午後競売による産地づくり」をテーマに、「地産地消から産地づくりを考えるフォーラム」を開きました。
- 「年越し支援物資」 4トントラックに満載
- 千葉県農民連は、県内の農民組合や産直センターに「年越し支援物資」を呼びかけたところ、もちや野菜、米など4トントラックに満載となりました。
- 新聞「農民」祝1000号 記念額を農民連に贈呈
- 新聞「農民」を印刷しているあかつき印刷(株)の佐野一(はじめ)社長や工藤盛雄専務、加藤直之常務らは1月11日、新年のあいさつも兼ねて農民連本部を訪れ、笹渡義夫事務局長に「祝1000号記念」の額を手渡しました。
- 旬の味
- 地域行事の「三九郎」があった。他の地域では「どんと焼き」などと呼ばれる無病息災や五穀豊穣(ほうじょう)を祈る正月行事。松飾りやダイズ殻などを独特な形に積み上げてたき上げる祭りだ
■2012年1月16日(第1004号)
- 東電は誠意をもって直ちに賠償せよ/東電の遅い対応が農家の命奪った
- 「年内に賠償金を支払え!」「政府は被災者の命と暮らしを守れ!」「原発をなくせ!」―農民連は年の瀬も迫った12月26日、食健連の仲間とともに、東京電力本社賠償請求行動を行いました。原発事故から9カ月余り。福島の米をはじめ、放射能汚染はとどまるところを知らず、農民、国民を苦しめています。ところが、東電はいまだに全面的な賠償に応ぜず、被災者の「年を越せない」という切迫した要求に背を向けています。どうして黙っていられようか。
- 新春からTPP反対宣伝
- 全国食健連(国民の食糧と健康を守る運動全国連絡会)は1月6日、東京・新宿駅西口で新春の駅頭宣伝を行いました。
- アメリカ・財界の横暴 新たな事実次々明白に
- 野田首相がTPP交渉への参加表明をしてから2カ月余。この間、アメリカや財界の横暴、新たな事実が次々に明らかになっています。
- 農のこころ
- 蜜柑倉へ新年の風入れにけり
- 棚田広がるベトナム・ホアビン省を訪問
- 12月5日から9日まで、ベトナムのハノイでビア・カンペシーナのアジア女性委員会と東南・東アジア地域会議が行われ、農民連から私が参加しました。会議の合間をぬって、ベトナム北西部に位置するホアビン省の農村を訪れました。
- 食もエネルギーも地産地消
- 白鳥が落ち穂をついばみに田んぼに降り立つところ、それが山形県の庄内町です。「日本の伝統食を考える会」の第20号伝統食列車は、昨年12月2〜4日、食はもちろんエネルギーの地産地消もめざしてがんばっている庄内町などを50人余りで訪ねました。
- 被災地福島へみかん届ける
- 愛媛食健連が呼びかけた「被災地へみかんを送ろう」の収穫が昨年12月11日、八幡浜市で行われ、収穫されたみかんは、福島県の大熊町や南相馬市の子どもたち、いわき市の病院の給食に提供されました。
- “生の声が聞けてよかった”
- 福岡・みのう農民組合は昨年12月4日、うきは市で「東日本大震災激励集会」を開き、約200人が参加しました。本来は大豆畑トラストの収穫祭の日でしたが、今回は福島県農民連の亀田俊英会長が講演に来ていただけるということで、激励集会に取り組むことにしました。
- 売国奴への怒り 日韓共通のもの
- 1001号(12月12日付)の新聞「農民」では、韓国の全国農民会総連盟イ・グァンソク会長とビア・カンペシーナ東南・東アジアスタッフのキム・ヘスクさんからの通信を報じていました。とりわけ与党・ハンナラ党は、韓米FTA(自由貿易協定)で国を売り渡した売国奴集団という怒りが伝わってきますが、日本でも民主・自民・公明のオール与党の売国奴集団が、TPPで国を売り渡そうとしています。この怒りは共通のものです。
- 旬の味
- 時には小雪が舞うなか、仕事仲間と長年手入れされていない山林の除間伐に精を出し、大晦日(おおみそか)にようやく道具の片づけができた
■2012年1月2・9日(合併号)(第1003号)
- 北海道のみなさん 牧草ありがとう
- 「佐々木さん、斎藤さん、遠い北海道まで本当によく来てくださいました。原発事故はたいへんなことになりましたね」「いやあ、皆さんの牧草支援には、本当に励まされました」――福島第一原発の事故後、牧草が飼料にならなくなった福島に牧草を送る「牧草支援」にいち早く取り組んできた北海道農民連。道内各地から10トントラック20台分もの牧草や麦ワラを送りました。
- TPP参加を断念させる年に
- 東日本大震災と福島第一原発事故が国民に大きな困難をもたらした1年が終わり、新年を迎えました。みなさまにとって、幸多き年となりますよう心から願っています。
- 原発なくす全国連絡会結成
- 人類と共存できない原発を1日も早くなくそうと、農民連も参加する「原発をなくす全国連絡会」が結成されました。12月13日、東京都文京区の全労連会館で結成総会が開かれ、53団体から120人が集いました。
- 支援物資をくばって 炊き出し、相談会も
- 宮城県の民主団体・労働組合・農民連などでつくる災害対策連絡会は12月9日、約500世帯の被災者が暮らす東松島市矢本の仮設住宅で、「第9回物資配布&炊き出し&なんでも相談会」を開催しました。この地域は、宮城農民連では特に会員さんらの被害が大きかったところです。地元の矢本農民組合の方々が自ら炊き出し・支援活動の先頭に立ち、ふるさとネットワーク、山形庄内産直センター、日本販売農協連合会(日販連)から青森トキワ養鶏農協と本部事務局が参加し、全体のスタッフは100人を超えました。
- 農のこころ
- 買初めは地産地消の農の市
- わが家の料理
- 甘栗入りの茶わん蒸し
- 希望もてる詩 感動覚えました
- 新聞「農民」の2011年7月18日付(981号)に掲載された前田新さん(福島県農民連・会津美里町在住)の詩「見えない恐怖の中でぼくらは見た」が、日本国内やアメリカで朗読され、多くの人たちに感動を届けています。
- 農家の力や怒り引き出した農民連(1/2)/(2/2)
- 福島第一原子力発電所の事故による放射能汚染は、米をはじめ、桃やりんご、あんぽ柿などの果樹やわら、お茶、原木シイタケなど、広範囲に農畜産物の生産に甚大な被害を与えています。被害をこうむった農家は収入の道を閉ざされ、明日からの生活に大きな不安を抱えています。東京電力は、「風評被害」も含め、誠意を持って一刻も早く全面的な損害賠償を行うべきです。しかし、あれこれと理由をつけてなかなか全面賠償に応じようとしていません。
- 浜の活気を取り戻したい
- 東日本大震災の津波で大きな被害を受けた岩手県山田町。鮭やアワビ、養殖のワカメや牡蠣(かき)が盛んな地域です。「生活と漁業を守るためには協同が必要だ」と、津波からの復旧にむけた取り組みの中で、11月23日、被災した漁民20人が「山田漁民組合」を結成。岩手県農民連の役員とも懇談を持ち、農民連に団体加盟することになりました。
- 沖縄県の米屋さん訪ねて/飛躍龍年
- 激しい競争のもとで、産地や生産者と提携して米の販売にがんばる沖縄県の(株)仲間米屋(仲間朝信会長)とそのグループの米屋さんを訪問しました。
- 旬の味
- 2011年の世相をあらわす漢字は「絆(きずな)」だった。昨年ほど、この漢字の意味を深く考えさせられた年はなかっただろう
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