「農民」記事データベース20120123-1005-07

「農民連、役立ってる?」「困りごとは?」

組合員アンケートで対話はずむ


県南農民組合(茨城)

 茨城県南農民組合は昨年、初めての試みとして、すべての正組合員(262戸)を対象に、後継者がいるか、困っていることは何か、農民組合が役に立っているかなど8項目にわたるアンケート調査を行いました。

 それによると、(1)後継者については、「いる。何年後かにはいる」と答えた人が47・4%、「いない」が52・6%、(2)5年後の農業経営については、「現状維持」が60・5%、「やめている」は9・2%、(3)いま困っていることは? との問いに対して、「農産物の価格値下がり」が最も多く68件、次に「原発による被害の不安」が59件、「資材・機材の値上がり」が56件など、(4)国や県に望むことは? との問いには、「米や農産物の価格対策」が65件、「原発の損害請求・全面賠償」が56件、「原発の正確な情報」が47件など、(5)農民組合が役立っているか? では、「役立っている」が89%、「あまり役立っていない」が10%、(6)取り組んでほしいことは、「原発の損害賠償」が45件、「税金対策」が33件、「米産直」が17件などとなっています。(なお、回収率は約4割で、(3)、(4)、(6)は複数回答)

 県南農民組合事務局長の小林恭子さんは、「アンケートの聞き取りにあたっては、班長や理事が中心になって班会や支部会で行い、組合員同士がざっくばらんに話し合える機会となりました。また、損害賠償の請求に取り組む組合員も出るなど、とても有意義な取り組みになりました。今後の活動にいかしていきたい」と話しています。

(新聞「農民」2012.1.23付)
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2012年1月

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