沖縄県の米屋さん訪ねて農民連ふるさとネットワーク 横山 昭三
激しい競争のもとで、産地や生産者と提携して米の販売にがんばる沖縄県の(株)仲間米屋(仲間朝信会長)とそのグループの米屋さんを訪問しました。
産地に思いを寄せて米を販売大手に対抗するもう一つの流れアメリカの占領下で、本州とは違う道を歩んだ沖縄の米流通。外国と同じように精米での流通が主流を占め、今でも大手卸の精米が市場の50%以上を占めています。こうした中で仲間米屋は、30数店舗の米屋さんを組織。店ごとに精米機を設置し、産地や生産者の顔の見える米を搗(つ)き立ての精米で紹介するシステムを立ち上げ、大手の米流通に対抗する“もうひとつの流れ”を築いてきました。現在、沖縄には北海道から九州まで14の道府県の米が農民連ふるさとネットワークを通して届けられ、年々その実績を伸ばしています。 仲間会長は「精米機の設置から店の経営まであらゆるサポートをしてきた。時には人生相談まで……」と話します。一方、グループの米屋さんは、「今うちがあるのは、仲間さんのおかげ」と一様に語り、仲間さんへの信頼は厚いものがあります。
福島米 汚染広がり販売断念
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赤ちゃんの顔写真が入った米袋がズラリ(米ふぁみりぃ) |
また嘉手納基地を視察しましたが、離発着をくり返す戦闘機のごう音に県民の「がまんも限界」という思いを実感しました。沖縄農民連とも交流のある米屋「穂の香」(那覇市)の高良勝美さんは、基地のない平和な沖縄の実現に期待を寄せていました。
仲間米屋をはじめグループの米屋さんらは、「産地・生産者の思いをお客さんに伝えて販売に努力したい」と意気込んでいます。今回の訪問を通じて、準産直米の原点を見る思いがして、おおいに励まされました。
茨城・石岡市 大塚 育子 |
[2012年1月]
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