「農民」記事データベース20120116-1004-10

旬の味


 時には小雪が舞うなか、仕事仲間と長年手入れされていない山林の除間伐に精を出し、大晦日(おおみそか)にようやく道具の片づけができた▼その夜、四国霊場51番札所の石手寺では、恒例の「平和万灯会」とコンサートが開かれた。福島から避難している家族も参加し、無数の灯明と音楽のなかで世界の平和と大震災からの復興を祈った▼初夢に「鎖につながれた大きな亀」があらわれた。一カ月ほど前に、国民年金の請求手続きの案内が届いたが、待ち望んでいた年金も国保税や介護保険料が天引きされ、大部分が消えてなくなっていた。どうも“正夢”になりそうだ▼野田政権は、暮れも押し迫って消費税率の引き上げ案を決定し、年金給付の削減など社会保障の改悪を押し付ける計画だ。TPPへの参加など、アメリカと大企業の「使い走り」ぶりがますます顕著だ▼日本の農業・食糧をないがしろにする勢力があるかぎり、たたかいは続く。2012年が農業と震災・原発汚染からの復興につながる希望の年になるように。

(森)

(新聞「農民」2012.1.16付)
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2012年1月

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