「農民」記事データベース20120123-1005-05

シイタケ農家に請求通り満額

埼玉県産直協同

関連/年末に8月末分 全額受け取る


9月20日までの6カ月分

 東電はこのほど、埼玉県産直協同むさしのグループ、JA小鹿野に所属する4人のシイタケ栽培農家に、総額数百万円の損害賠償金を請求どおり支払いました。

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東電担当者から説明をうける生産者ら(昨年11月28日、埼玉県産直協同の事務所)

 今回の請求は、昨年3月21日から9月20日までの6カ月分。埼玉県産のシイタケも放射能汚染への懸念から買い控えられ、シイタケ栽培農家は大きな被害を受けていました。そのため、埼玉県産直協同は農民連とともに対策本部をつくり、東電との協議を数回持ち、12月6日に請求を行いました。

 請求どおりの満額賠償は、農家とともに請求資料について検討を重ね、組織として対応してきた成果です。

 これからもシイタケ生産農家の引き続く賠償請求はもちろん、畜産農家や野菜農家、産直協同自体の被害に対して、全面的な賠償を求めて取り組んでいきます。

(埼玉県産直協同 藤野泰弘)


年末に8月末分 全額受け取る

千葉、生産者17人と3つの産直センター

“他団体との共同運動の成果”

 東京電力は、千葉県農民連が請求していた生産者17人と3つの産直センターへの賠償金、およそ1600万円を昨年12月30日までに全額を支払いました。生産者は「これで年が越せる」と安どしていました。

 これは、多様な団体と連携した行動で世論に訴え、東電本社や千葉支店への要請を繰り返し行ってきた運動の成果です。しかし、今回の対象は8月末までの被害であり、9月以降の損害のほか、東電が支払いを拒否している損害についても引き続き請求を行い、すべての損害を賠償させる必要があります。

 千葉県連は添付書類の簡素化と迅速な支払いを繰り返し求め、12月15日にも県知事と東電へ要請を行いました。賠償金を受け取った生産者も「他の被害者のために、今後も行動したい」と話しています。原発ゼロとも切り結んだ幅広い、粘り強いたたかいが引き続き求められています。

(千葉県農民連 森吉秀樹)

(新聞「農民」2012.1.23付)
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2012年1月

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