TPP参加を断念させる年に
農民運動全国連合会会長 白石 淳一
東日本大震災と福島第一原発事故が国民に大きな困難をもたらした1年が終わり、新年を迎えました。みなさまにとって、幸多き年となりますよう心から願っています。
いま求められているのは、本格的な震災からの復興であり、原発事故のすみやかな収束、全面的な損害賠償、安心して暮らせる除染対策です。
しかし野田首相は、こうした切実な課題とは両立しえないTPP参加を表明し、消費税増税を強行しようとしています。これは、民主党政権が「国民生活第一」との公約を投げ捨て、アメリカいいなり、財界中心の国民から見放された古い型の政治に回帰した姿です。
このような野田政権のやり方を許すわけには行きません。TPP反対で大きく広がった共同の運動をさらに広げ、TPP参加を断念させる年にしようではありませんか。
(新聞「農民」2012.1.2付)
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