「農民」記事データベース20120102-1003-03

幅広い共同広げ運動大きく

原発なくす全国連絡会結成


 人類と共存できない原発を1日も早くなくそうと、農民連も参加する「原発をなくす全国連絡会」が結成されました。12月13日、東京都文京区の全労連会館で結成総会が開かれ、53団体から120人が集いました。

 自由法曹団の篠原義仁団長が主催者あいさつ。「東電と国の責任を追及し、全面的な損害賠償を勝ち取ることが必要だ」と述べるとともに、「連絡会の結成を機に、“原発ノー”の声を大きくしよう」と呼びかけました。

 フェリス女学院大学の本間慎さん(前学長)が記念講演を行い、原発を未完成な技術のまま運用し、“安全神話”を振りまいてきた国と東電を批判しました。

 また、「私たちは環境の所有者でなく、その受託者にすぎない。将来の世代のために、まだこの世に生を得ていない世代の人たちのために、地球の環境を傷つけないで次世代に渡さなければならない」と強調。「核兵器と、原発をなくし、憲法9条を守り、平和で安心、安全な低炭素社会をめざそう」と訴えました。

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発言する福島県農民連の亀田会長

 全労連の盛本達也さん(代表幹事)が結成に至る経過と申し合わせ事項を報告。「原発ゼロをめざす7・2緊急行動」や「なくせ原発10・30大集会in福島」などの集会を通じ、4回の準備会を重ねてきたことを紹介しました。

 討論では、農民連から福島県連会長の亀田俊英さんが「私たちは安全な農産物を作っているが、それは自然の恵みのお手伝いをしているにすぎない。安全な農産物を生み出す地球と、3・11以前の福島を取り戻すためにがんばる」と述べました。

 最後に、農民連本部の上山興士さんが「原発ゼロをめざす運動をさらに発展させ、幅広い共同を広げ、私たちは『原発をなくす連絡会』を結成し、運動にとりくんでいきます」とするアピールを読み上げ、満場の拍手で確認されました。

 連絡会にはこの日までに、30の団体が参加し、6団体が賛同しています。3月11日には、中央・地方で大きな集会を行う予定です。

(新聞「農民」2012.1.2付)
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2012年1月

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