ビア・カンペシーナ
東南・東アジア地域会議
棚田広がる
ベトナム・ホアビン省を訪問
12月5日から9日まで、ベトナムのハノイでビア・カンペシーナのアジア女性委員会と東南・東アジア地域会議が行われ、農民連から私が参加しました。会議の合間をぬって、ベトナム北西部に位置するホアビン省の農村を訪れました。
信号がほとんどなく、多くのバイクがクラクションをやかましく鳴らしながら走り、いたるところで建設工事がほこりを巻き上げているハノイ。しかしホアビン省の農村には、仙人でも出てきそうな中国の桂林を思わせる山々と、たくさんの小さな田んぼからなる棚田の景色が広がっていました。
ホアビン省の人口は約80万人で、就業人口の70%以上が農民です。またこの省は、少数民族が多様なことでも知られています。訪れた二つの農村にはタイにルーツを持つタイ族の人たちが住んでおり、ビア・カンペシーナのタイ代表の人たちと手を取り合って再会(?)を喜んでいたのが印象的でした。
村民の年収は約450ドルで、女性は農業と刺しゅうづくりなどで収入を得ています。歓迎会では、伝統舞踊やつぼに入った手作りのお酒(米)が振る舞われ、竹のようなストローでいっしょに飲み、連帯感を高め合いました。
(農民連国際部 武田伸也)
(新聞「農民」2012.1.16付)
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