「農民」記事データベース20120116-1004-07

被災地福島へみかん届ける

大熊町、南相馬市の子ども、
いわき市の病院に


愛媛食健連がよびかけ
給食用10キロ入り100箱

 愛媛食健連が呼びかけた「被災地へみかんを送ろう」の収穫が昨年12月11日、八幡浜市で行われ、収穫されたみかんは、福島県の大熊町や南相馬市の子どもたち、いわき市の病院の給食に提供されました。

 これは、八西農民組合の菊地正晴組合長から高齢のために収穫できない園地を紹介していただき、実現したもので、福島原発のある大熊町から避難している人や農民連の組合員など34人が参加しました。

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みかんを箱づめする食健連や福島から避難しているみなさん

 曇り空の寒いなかでしたが、4時間半あまりかけて収穫を楽しみながらも懸命の作業が続きました。昼食時の交流会では、愛媛食健連会長の村田武さんが、「きょうは、福島から松山市に避難されている渡部つや子さん親子も来ています。おおいに歓迎したい」とあいさつ。収穫されたみかんは、ただちに選別して箱詰めし、10キロ入りで100箱ができあがりました。

 このみかんは、南相馬市から家族で避難している渡部寛志さん(32)と私が、2トントラックで被災地の福島へ届けました。13日午前10時30分に松山市を出発し、夜通し走って翌14日午前8時30分ころ会津若松市に到着。役場をはじめ小・中学校までまるごと移転している大熊町の教育総務課長、吉田利孝さんに引き渡しました。また15日には、いわき市の共立病院と南相馬市の学校給食センターにも届け、栄養士さんと懇談することもできました。

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激励の寄せ書きとともに大熊町にみかんを届けました(左から2人目が大野さん、その右隣が渡部さん)

 帰りは16日朝出発し、会津若松市あたりから激しい雪になり、雪とたたかいながら17日午前5時前に松山市に戻りました。後日、大熊町の教育長、武内敏英さんから県連事務所に「子どもたちは、思わぬ愛媛農民連様からのプレゼントに大喜びでした」というお礼のはがきが届きました。

(愛媛農民連 大野政信)

(新聞「農民」2012.1.16付)
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2012年1月

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