2003年5月
■2003年5月26日(第587号)
- 米つぶし許さない!!
- 有事法案をめぐって国会が緊迫し、食糧法改悪案の国会審議が20日からスタートする情勢のもと、農民連と食健連は5月14日、「米つぶし許すな! 有事法案阻止! 五・一四中央行動」を行いました。田植えシーズンまっただなかにもかかわらず、早朝に農作業を終え、田んぼからあがり集まった農民や消費者、労働組合の代表ら100人が参加。農水省前での集会と衆院農水委員への要請を行いました。
- 有事法案と食糧法改悪案の廃案に全力を
- 一、自民、公明、保守新の与党3党と民主党は、5月15日、衆院本会議で有事法案の採決を強行した。農民連は、満身の怒りをもってこれに抗議する。
- “中身ふれずゴマカシ答弁に頭に来た、危険性を広め、必ず廃案にするぞ”
- 海外での武力行使に道を開く有事関連3法案が5月15日、午後1時から開かれた衆議院本会議で強行採決されました。与党を代表して自民党の中谷元氏、民主党の大島敦氏、自由党の樋高剛氏が賛成討論。日本共産党の木島日出夫氏、社民党の今川正美氏が反対討論を行いました。2時から他の委員会の開催を決めたうえで、わずか1時間ばかりの本会議。与党は法案の中身には触れずに形ばかりの討論を行い、採択を強行しました。
- 食品分析センター募金者名簿/センターへの励ましや期待の声
- ご協力ありがとうございました
- 作った物の値段を自分で決められる。すばらしいこと/アイガモ農法に感激
- 「フェアトレードでは、作った農産物の値段を生産者自らがつけられる――これは本当にすばらしいこと。コーヒー作りはとても楽しく、おいしいコーヒーを届けられることを誇りに思う」――ブラジルの有機コーヒー農家、イバン・フランコ・カイシェッタさんが来日し、フェアトレード(=公正貿易)を進める学習会でブラジルのコーヒー栽培の現状を語りました。その講演の一部を紹介します。
- 土作りと有機物の使い方(11)
- 優れた農業技術の妙味は、一つの作業が複数の効果を生み出すところにあります。有機物マルチは、土作りに有効であるとともに、その過程で雑草を抑え、天敵昆虫を集めるので害虫防除効果があるのです。
- 松尾佐知子のやっぱりごはん
- 連休に故郷の香川県に帰った。いたる所にあるレンゲ畑が“減反政策”というので複雑な思いでながめた。今年は寒かったのか空豆の実入りが遅い。せっかくひすい色の新豆でいろんな料理を作ろうと思ったのに。
- “タケノコ”で広がる交流
- 私の住む近く、東京・足立区の京成千住大橋駅前にオープンした農民連の直売所があります。2日に1回は、おいしいものを見つけに近所の友だちを誘って自転車で出かけます。
- 旬の味
- 正月から4月まで超多忙だった。農民連の大会、県連・地域女性部と四つの総会。それにガラスハウスでのトマト作り。いつになく生育が良く、仕事に追われた。その後はいっせい地方選挙。昼食も抜きで仕事も選挙もこなして頑張った。結果は支持した県議も市議も当選。バンザイ
■2003年5月19日(第586号)
- 田んぼはオレたちにまかせろ
- 稲作の専業農家を突然おそった不慮の事故。しかも、よぎなくされた長期の入院は、田植えをひかえた最も忙しい時期。「助けてくれ」――SOSを発した農家の窮地を救ったのは、一緒に農業をやってきた農民連の仲間たちでした。
- 全農家に「攻撃に抗して米を作ろう」と呼びかけて、今こそ会員と新聞「農民」読者を広げよう
- いっせい地方選挙での奮闘、ごくろうさまでした。
- 輸入米陸揚げ現場をみる
- 外国から輸入しているミニマム・アクセス米は年々増えつづけ、直近で年間77万トンに達しています。
- 食品分析センター募金者名簿
- ご協力ありがとうございました
- 200人の小学生が田植え体験
- 総合学習で農業体験に取り組んでいる東京都内にある2つの小学校の生徒と先生、およそ200人が4月30日、千葉県にある多古町旬の味産直センターで田植えや竹の子堀り、卵とりを体験。野菜ボックスのセットセンターや堆肥センターなどを見学しました。
- りんごの防菌袋と「米政策」で県に要請/農林生協(筑波)に出店
- 青森県農民連は4月28日、県のりんご果樹課と農産園芸課に対して、りんごの防菌袋と「米政策」についてそれぞれ要請、質問をしました。
- ギリシア時代のロマン―接木でとがってない唐辛子「ピートン1世」®誕生
- トウガラシとピーマンの接木雑種「ピートン」が品種登録されました。長年の研究が実を結び、夢をかなえた育種者の柳下登さん(農の会会長)に寄稿してもらいました。
- インタビュー/米作りをやめたら環境も文化も失う
- 「21世紀は環境の世紀。そして21世紀の資源は水と土」と言い続けてきた富山和子さん。水問題を森林・林業問題にまで深め、また「水田はダム」であると発表した先駆者として知られています。半生をかけて取り組んできたキャンペーン、「富山和子がつくる日本のカレンダー 水田は文化と環境を守る」は、すでに国際ブランドです。
- 読者からのお便り/30年か40年に一度の大仕事
- 日本の農業を政府は大事に/スローフード食べように賛成/若者たちの健康心配です/土にミミズが嬉しくなって/割箸に有害物今後使わない
- 演劇
/3人の制作家による 戦争と日本人
- 3人の劇作家が「戦争と日本人」をテーマにした作品を書き上げました。津上忠「演歌師・添田唖蝉坊の或る日々」、平石耕一「柱の疵」、さいふうめい「明日咲く」の三本。それぞれ個性をいかした作品は、明治、大正、昭和という時代背景のなかで、「戦争とは」「日本人とは」という命題を追求したものです。
- 「農民」読者・稲田善樹さん(日本画家)が個展
- 新聞「農民」の読者で、日本画家の稲田善樹さんが、「旧ユーゴスラビア 戦禍の後に」と題した個展を3月から4月にかけて、新潟、東京で開催しました。
- 菜の花まつり今年も大盛況/伝統の藤箕守ろう
- 晴天に恵まれた5月5日、こどもの日。茨城県結城市江川大町で関東一円より500人余が参加し、第五回菜の花まつりが開催されました。
- 土作りと有機物の使い方(10)
- 土作りは、有機物を土の中に「入れる」すなわち「混ぜ込む」ことだとつい考えてしまうように思います。しかし、混ぜ込むようになったのは耕耘機やトラクターが登場してからのことで、昔は必ずしもそうではありませんでした。
- 短歌を日記代わりに
- 『里灯り』という短歌集を昨年9月に自費出版した千葉県・干潟町の寺嶋志津子さん(62)。19歳で農家に嫁ぎ40年、農作業や身近な出来事を日記がわりに短歌にしてきたという寺嶋さんにお話をうかがいました。
- 旬の味
- 博多どんたく、有田陶器市、ハウステンボス(長崎)は5月連休中に行われる九州の三大祭だ。どこも人出で賑わったと報道された
■2003年5月12日(第585号)
- 重金属分析機器いよいよ導入
- 農民連食品分析センターは4月、重金属を分析する装置一式を正式に発注しました。これは、食品分析センターの機能強化の呼びかけに応えて寄せられたカンパによるもの。「食の安全と国民の健康を守る砦として、その役割をさらに果たしていきたい」と力強く語る石黒昌孝所長。昨年、輸入冷凍ホウレン草の残留農薬を告発し、事実上輸入をストップさせた食品分析センターが、大きくパワーアップします。
- もう一回り広いご協力を
- 全国のみなさん! 食品分析センター強化募金への温かいご協力、本当にありがとうございます。おかげさまで、02年7月から03年3月末までの9カ月間に、1300件、1186万円の募金が寄せられました。
- 一緒にいいもの作ろう
- 「リーキを大いに作ろう」――茨城・県南農民組合の県南産直ネットワークは4月16日、ネギ農家が多いつくば市(旧茎崎町)でリーキの栽培講習会を開きました。リーキはネギに似た作物で、14人が参加し、そのうち組合員でない7人の農家は全員その場で加入してくれました。
- 分析センター募金者名簿
- ◆ご協力ありがとうございました
- 「農地収奪とかくたたかう」道標
- 都市(近郊)農業にとって、営農を続けるうえで開発に対峙していかに農地を守るかという課題は、宅地並み課税や相続税など土地税制問題と合わせて、避けて通れない基本的命題のひとつです。
- 安全で安心が誇りの豚肉だったのに…
- 茨城県・玉里村で起きた豚肉の偽装表示事件は、非のない生産者をも苦悩の渕へと追い詰めました。あれから1年。心の傷はすっかり晴れたわけではありません。それでも「やっぱり安全で安心、おいしい肉を産直で」と、復活をかけてがんばっている養豚農家がいます。
- 土作りと有機物の使い方(9)
- 子どもの頃、農家の次男坊だった私は、草取りが大嫌いでした。小学校にあがった頃から、夏場はほぼ毎日、帰宅すると畑に連れ出され、腰に草取り籠、手に小鎌を持たされて畑の中を這いずり廻りました。嫌いだったので、畑の隅からこっそり這い出て山に逃げ込み、暗くなるまで遊んで帰ると親父の拳固が待っていました。
- 古代米にチャレンジ
- 浜通り農業を守る会青年部は、今年から黒紫米(古代米)作りに取り組んでいます。4月2日に行ったラーメン屋での打ち合わせを受けて、種籾の温湯消毒、催芽と準備を進め、4月15日に種まき作業を行いました。
- わが家の四季/“食”の授業で子どもたちいい顔
- わが家の裏庭は、知人から「里山のふぜいがある」と言われます。
- 松尾佐知子のやっぱりごはん(新連載)
- はじめまして。農家生まれの私は農作業をよく手伝った。酪農も養鶏もやっていたので、農家の苦労は知っているつもり。もう30年以上も前のことだけど。
- 旬の味
- 雨があがると青空が広がるが西風が強い。二葉半くらいの稲の幼苗は強い風には当てたくない。かといって、ハウスを締め切っては暑すぎる。「放射冷却で明日は霜かな?」と朝の低温が気になる
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